「我が部隊が、作戦を成功させて御覧にいれます!」
「ぜんた~い、止まれ! ゴッドカブトを奪え~!!」
登場話:第7話「神の怒り」
データ
身長/183cm(異常成虫時/45.5m)
体重/146kg(異常成虫時/363.5t)
分布/シュゴッダム(昼)
好物/罵倒
観察ポイント/つぶらな瞳をしているが、部下には厳しいようである。
概要
地帝国バグナラクがシュゴッダムへ送り込んだ、隊列を作って群れで行動する虫「グンタイアリ」のBNAを備えた怪ジーム。
バグナラクの紋章入りのネクタイを巻き、沢山の勲章が付いた軍服を身にまとった蟻の軍人もとい前線指揮官ともいうべき姿をしており、頭には触角が貫通した銀バッジをつけた黒い鍔広帽子を被っている。その簡素で動き易そうな外見は、史実上だとインディアン戦争時のアメリカ陸軍等がイメージとして近いかもしれない。また背中部分から蟻の腹部が突き出ている。
そして、そんな整った身なりの容姿とは裏腹に、小さいつぶらな瞳がトレードマークの大きい頭部が絶妙なアンバランス感になっており、何処か愛嬌さも醸し出す。
サナギムが用いているライフルとスコップが合体した槍『ガンショベル』で自らも武装し、呼び笛『グンダホイッスル』により他のサナギム達を軍隊並みに規律の取れた動きで統率、大規模集団行動時の司令塔の役割を担う、昆虫界のリーダーシップキング。
その指揮能力を駆使してシュゴッダムにいるはずのゴッドカブトを探索、発見するや一目散で確保してバグナラクの陣地に持ち去る『ゴッドカブト電撃回収作戦』に従事、ゴッドカブトをバグナラクの配下と言う奈落の地位に落とそうとした。
指揮官として後方に陣取っているだけに留まらず、時には自らが一歩兵として前線に立ち陣頭指揮も行う気概と行動力も併せ持っている。
そんな自らが怯まず敵に向かって突撃するモハヤナンデモアリアタックを昆虫最終奥義としているが、要するに玉砕も覚悟した単なる単騎突撃に過ぎないので、基本は自分の指揮でサナギム達に小隊陣形を組ませての攻撃で戦う。
命令する立場からか、これまでの怪ジームに対し喋る機会が非常に多くどこか気の抜けるおどけた口調が特徴。しかし饒舌なのは味方に対してだけで、敵対者へは挑発すらせずひたすら攻撃を続ける怪ジームの行動傾向は変わらず。
一方、部下の扱いが多少粗く、指揮通り動けていない部下へは心無い罵倒を浴びせて強引に動かそうとする事もある。
活躍
第7話
前回、ゴッドスコーピオンのシュゴッドソウルはギラに奪い返されてしまうも、これは伝説のシュゴッドの力を一箇所に集めるというカメジムの計画の一環。
彼らは計画を進めるべくグンダジームを派兵、命令を受けた当人はサナギムの部隊を率いてシュゴッド強奪作戦に着任する。
そしてシュゴッダムに到着したサナギム達は、グンダジームの 「偵察任務、開始~!!」 の掛け声と共に撹乱目的の威力偵察を開始。市街地を攻撃し住民を襲った部隊はリタ/パピヨンオージャーとカグラギ/ハチオージャーが、シュゴッド復活作業中のンコソパからのテックチームとイシャバーナから派遣された医療チームを襲った部隊はヤンマ/トンボオージャーとヒメノ/カマキリオージャーによって討伐される。
サナギム 「カブトムシ…。マチガイナイ、マチガイナイ…!」
「偵察、完了~っ! これより、『ゴッドカブト電撃回収作戦』を開始するっ!!」
だが撹乱は成功しており、戦闘の影で市街地にて諜報作戦を行なっていたサナギムの1体が身動き出来ないゴッドカブトの居場所を特定してしまう。それからの連絡を受け本命の電撃作戦で一気に奪うべく、グンダジームはカメジムから渡された物らしいアイテムを経口摂取し異常成虫を起こして巨大化、同じく巨大化した4体のサナギムを率いてグンダホイッスルを吹きながら悠々と街中へ行進、シュゴッド達が動けない現状の中ゴッドカブトをサナギム達に担がせ国外へ運び出そうとする。
そこに、それを阻止すべく地中からゴッドスコーピオンが姿を現しサナギムの1体を撃破。これに巻き込まれてゴッドカブトを放り出した他のサナギム達を 「ぬおぉぉ~っ!起きんか腰抜け共!!」「貴様ら、早く立て!!」 などと罵倒しながら足蹴にして発破を掛ける。
その間で暴走するゴッドスコーピオンに説得を試みるも、一人で何とかしようと突っ走って失敗するギラ/クワガタオージャーと、彼に熱い気持ちをぶつけるヤンマ。そこにライバル視していたイシャバーナ医療チームとンコソパテックチームが協力し、一時的にはあるが皆の気持ちが一つになった事でシュゴッド達が回復し、キングオージャーが復活。ギラとヤンマが操縦してグンダジームへ向かって来るのをギリギリで復帰したサナギム達が遮り、逆に小隊陣形を組ませての集中砲火で翻弄する。
同じ頃、暴走するゴッドスコーピオンと一人対面したヒメノは、15年前に起こった事件『神の怒り』や今回の件で、自身やゴッドカブトの力も一方的に利用されたゴッドスコーピオンは人間達を信じられなくなった事実(そしてゴッドカブトには仲間意識とは別の感情もあった事も)を察したヒメノにゴッドスコーピオンは心を開き、彼女を搭乗させてキングオージャーの元に急行。
そのままスコーピオンキングオージャーへと合体、左腕のスコーピオンクローから繰り出す一撃で巨大サナギムを瞬く間に蹴散らし全滅させる。
これで手勢を失ったグンダジームは意を決してガンショベルを構えて単騎での戦いに挑み、モハヤナンデモアリアタックを繰り出しつつの攻撃で攻め立てるも、パワーの差は歴然であっと言う間にダウンを取られる。そしてよろけながら起き上がった所を渾身のパワーで振るわれたクローで上段から切り裂かれ敗北。
「任務失敗!無念でアリまぁ〜す!!」
と軍人としての無念の言葉を残して敬礼ポーズで倒れ、爆散した。
第46話
グローディ・ロイコディウムが蘇らせた、ゾンビ怪ジーム軍団の一体として登場。
ヒメノとジェラミーによって永遠の命に近しい力が秘められたジェラミーの「王の証」をグローディの肉体に移植され、高揚感に浸るグローディにキンバエジーム共々蘇生させられた。
余談
- 蟻モチーフの戦隊怪人は『手裏剣戦隊ニンニンジャー』に登場した忍者クロアリ以来だが、グンタイアリをモチーフとした戦隊怪人だと『超新星フラッシュマン』に登場した戦闘員・ゾローから実に36年ぶりの登場。
- 声を演じる島田氏は『海賊戦隊ゴーカイジャー』のサタラクラJr.役以来12年ぶりの出演となった。また、島田氏はゴーカイジャーの前作である『劇場版ゴセイジャー』において虫モチーフの怪人役で出演経歴がある(ただしこちらのモデルはシュモクバエ)。
関連タグ
ハートマン軍曹:モチーフの一つとされている鬼教官。