「かかってこいやァ!!」
「死ねやシャバ僧がァ!!」
登場話:第2話「誰がための王」
データ
体長/46.8m(異常成虫時)
重さ/374.4t(異常成虫時)
分布/ンコソパ(夜)
好物/夜景
観察ポイント/ブースターの明るさは時に100万ルーメンに達するようである。
概要
地帝国バグナラクがンコソパへ送り込んだ、お尻から光のサインを出す虫「ホタル」のBNAを備えた怪ジーム。
赤ベースの飛行ユニットが全身に備わったホタル型ロボットの様な姿をしており、所々に生身の部位らしき箇所も見受けられるので、謂わばサイボーグの類の様子。
上半身を覆う、時には100万ルーメンもの明るさに達するハイビームライトも組み込まれた推進ユニット『ボダルブースター』で浮遊・加速し、両腕に装備された鋸刃付きブレードとしても扱えるホタルの腹部を模した『ボダルウィング』による姿勢制御を行う事で、金色の軌跡を描きながら高層ビル群を自在にすり抜ける高速飛行による圧倒的な制空力を発揮。装甲もかなり頑強で、道路やビル壁へ何度叩き付けられても問題無く高速戦闘を続けられる上、その強度を転用した高速タックルのパワーも侮れない。
そんなボダルブースターから目が眩むハイビームで敵を煽り挑発する、昆虫界のイルミネーションキングで、高速飛行による空中ゲンカ(電撃戦もしくはドッグファイト)をふっかけて制圧対象の国を奈落に落とす。
昆虫最終奥義は、エネルギー充填してからボダルブースターのライト部分(顔周りの照明)より放つ高出力ビーム・ルシフェリン光線。
対象を威圧しながら攻め落とすスタイル故か、性格は攻撃的で不遜な様子。無駄な会話こそしないが、時たまに上記の罵声を吐いての挑発も行う。
活躍
本編第2話
チキューに伝わる予言通りに復活を果たし、勢力圏を引っ繰り返すとされる秘宝こと『伝説のシュゴッド』の手掛かりを求めてンコソパを脅迫した、バグナラクの制裁手段として招聘された。
しばらく後、自分の事を棚上げに先のバグナラク襲撃の責任を押し付けられ、反逆者ギラを引き渡しラクレス王への謝罪を求められたヤンマ・ガストだったが、直前で自身の信念を曲げずキッパリ拒否。
使いの者達を追い返した直後に、デズナラク8世と宰相カメジムが襲来。案の定、自分達の要求も突っぱねた相手への制裁として、彼らの命令でボダルジームは繭型のエネルギー体より出現して異常成虫化を果たし、ンコソパの夜景を破壊せんとする。
これを撃退せんとギラとヤンマはそれぞれクワガタオージャーとトンボオージャーにチェンジ、キングオージャーで迎え撃つ。
今回はヤンマも搭乗しているが故に飛行能力を得たキングオージャーと凄まじい空中戦を繰り広げるボダルジームだが、建造物を破壊しながらのぶつかり合いでは自身の方が優勢で、早々にシュゴッドソードを弾き飛ばして丸腰に追い込む。
それでも構わず突っ込んで来る相手を、カウンターのルシフェリン光線で撃ち落とそうとするも、寸前でンコソパ国民一同がパソコン操作で動かしたビルに防がれ失敗。
更にキングスピーダーでドッグファイトを挑んで来たクワガタオージャーへ構っている隙に、ヤンマの号令でンコソパ国民達が国のエネルギーを集結させペタ城に集約。加えてヤンマが予めシオカラに用意させていたガーディアンローリングの変形したローリングハンマーでキングオージャーが武装。それに集めたエネルギーを乗せた必殺の一撃を放たれる態勢を整えられてしまう。
それでも引かず、罵声を吐きながら突っ込んで行ったボタルジームだが、敢え無くンコソパ全体のエネルギーを帯びたローリングハンマーで大上段から地面に叩き付けられつつ粉砕、文字通り平伏された格好で爆散・撃破された。
この戦いで仲間の大切さを知ったギラは、共に戦う仲間の必要性を知りヤンマを誘おうとするも、今度は突如現れたゴッドカマキリの手によって2人はイシャバーナへ強制的に連行されてしまう…。
『ゴッカンのリタ』第14話
本編第5話の裏でリタがギラに関する情報を集める為にンコソパを訪れた際に再び出現。
ンコソパ市街地に現れたサナギムを対処すべくヤンマが交戦していた所に現れ、左腕から放った砲撃から一般市民を庇って倒れたヤンマにサナギムが攻撃しようとした所をリタが加勢。ルシフェリン光線で二人を一掃しようとするも最後は二人のキングスウエポンから放たれたオージャシューティングにより倒された。
デズボダルジーム
身長/46.8m(異常成虫時)
体重/374.9t(異常成虫時)
分布/シュゴッダム(夕)
好物/工業の養分
第10話に登場。デズナラク8世に養分を与えられ、巨大なバグナラク繭から誕生した強化怪ジームの一体。他の繭から誕生した怪ジーム同様、左腕がデズナラクに似た触手が絡んで構成された爪付き籠手『クローワーム』になっている。
飛行能力を低下させるのと引き換えに地上戦へも対応可能となった様で、蛍光を放ちながら攻め入った国を奈落に落とそうとする。
シュゴッダムの繭から出現し暴れるも、レジェンドキングオージャーには手も足も出ず、他の個体とシュゴッダムに集められた所を必殺技の黄金の光線で一掃された。
余談
- 昆虫最終奥義名にもある「ルシフェリン」とは、生物が発光の際に生成する酵素物質の事。ホタルが発光する際にもこの物質が生み出される。
- 声を演じる下鶴直幸氏は今作品が特撮初出演。
- スーツは上記通りデスボダルジームに改造された後、ゲンジボダルジームに流用された。