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「私よ…私が本物よ!」

演:菊地美香 スーツアクター永瀬尚希

解説

仮面ライダーカブト』第3話に登場。

ワーム成虫態で、ホタルに似た能力を持っている。

明滅発光で獲物を誘い出す能力を持っており、攻撃時には右手の発光球からプラズマを発生させて相手を焼き尽くす。

警官殺しの現場を女性・玉井ユキに目撃され、彼女を追いかけた先で擬態。両者は揉み合いになった末、片方のユキは髪留めを持ち去り逃走、もう片方は警官によって逮捕され芝公園南警察所の留置場に入れられる。

ユキはIT社長である彼氏とのデートを控えており、(「ITセレブになれるチャンス」と俗っぽい理由もあって)絶対に約束を反故にする訳にはいかなかった。髪留めがある方のユキは必死で無実とワームの擬態を訴えるも、警察に相手にされず肩を落としていたところ、向かいの個室に潜入してきた岬祐月が事情を聴取。

髪を下ろしたユキは加賀美に追われるも、彼がすれ違った生き別れの弟(と見られる存在)に気を取られた隙に姿を眩ましてしまう。

しかし、現場に現れた天道総司が「二人を見張る必要はない」「もう一人の自分を消そうとする方がワーム」と強引に留置場に押し入り、加賀美に入り口を押さえさせて鍵を拝借し髪留めがあるユキを釈放。(この際、天道は留置場のユキを本物と踏んでいた岬と初めて合間見える)

警官達を体術と機転でものともせず、加賀美に揉み消しを頼んだ後にユキを解放した。

二人のユキはデートの待ち合わせ先である遊園地に向かい対峙。どこかで見たような彼氏が困惑する中、髪を下ろしているユキは髪留めがあるユキを突き飛ばした。先で天道が述べた理屈に則り、勝負あったとばかりに髪を下ろした方へ加賀美が銃を向けると背後のユキがワームに変貌。そう、髪留めがあるユキ=留置場にいたユキがワームの擬態であった。

チャンスを逃すまいという本物の執念が擬態を突き飛ばし、ひいては序盤で警察から逃走させたものと思われる。

正体がバレた後は遊園地でカブトと交戦し、クロックアップで闘うもライダーキックを受けて消し飛ばされた。

小説版

パラレル的な位置付けの後日談「祭りのあと」では突然いなくなったひよりの手掛かりを求めて世界中を旅していた加賀美がインドのガンジス河を船で渡っている最中に出会った擬態岬祐月(ネイティブ)の正体。

インド人に擬態していた数十体のネイティブと共にガタックベルトをよこすよう加賀美に迫るが、ガタックバルカンで全て蹴散らされ、トドメにライダーカッティングとライダーキックを受けて爆散した。

どうやら彼女たちがネイティブの最後の生き残りだったらしく、ガンジス川を戦いの地としたのも、「不浄の地」と見なされているガンジス川の向こう岸を死に場所に相応しいと感じていたからである。

本物の岬はディスカビル家復興の手伝いをしており、いつ擬態したかは不明。彼女の話によれば、オリジナルの岬にはロカ岬(ポルトガル共和国最西端の岬)へ行こうと約束していた男性がおり、彼をワームに殺されてしまったことがZECT入隊のきっかけになったらしい事を示唆している。

余談

玉井ユキを演じたのは胡堂小梅/デカピンクを演じた菊地美香。つまり元々は警官だった。奇しくもこちらにおいてもそっくりさん回がある。

なお、ランピリスとはギリシア語で蛍を表す。モチーフは「仮面ライダー」に登場したエレキボタル

彼氏役として登場したのは仮面ライダー555草加雅人/仮面ライダーカイザで馴染み深い村上幸平氏。劇中では草加宛らにウェットティッシュで眼鏡を拭いている。

役名はクレジットがないものの、ユキには「ウエムラさん」と呼ばれており、演者の村上氏に引っかけたネーミング(「村上」→「上村」)と思われる。

スーツはコキリアワームに改造された。

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