「地獄から戻ってきたのさ。お前達を迎えに!」
「私は復讐する。このメモリの力を使って」
「許せない! 絶対に許せない! こんな街、なくなってしまえばいいのよっ!!」
データ
身長 | 232.0cm |
---|---|
体重 | 222.0kg |
生体コネクタ | 左の太腿 |
頭文字デザイン | トリケラトプスの横顔(T) |
特色/力 | 自らの体細胞を変化させて生成したダイノソアクラブ(こん棒)による攻撃、ガイアメモリのエネルギーを凝縮発射するエネルギー光弾、巨大化 |
登場話 | 第21話『還ってきたT/女には向かないメロディ』〜第22話「還ってきたT/死なない男」 |
概要
冤罪で殺害されたはずの風都署の刑事・溝口正輝と思われる人物がトライセラトップス(角竜全体なのかもしれない)の記憶を内包するメモリを使用し変身したドーパント。
2本角の紫(ピンク?)の人型のトリケラトプスで強固な体表を持ちながらも全体的にどことなく女性型の雰囲気もある見た目をしている。
なお、何故か眼が存在しないが恐竜の方向なのか恋人の死からの現実逃避が反映されたものなのか、どちらもなのかは不明。
身体から生成した巨大な棍棒「ダイノソアクラブ」と紫のエネルギー弾が武器。
更に巨大化能力も有しており、巨大化すると前足の無い2足歩行のビッグ・トライセラトップスになるが、こちらも目は存在していない。
見た目や能力からわかる通り、優れた防御力と攻撃力を併せ持つ強者である。
なお、古生物型のドーパントとしてはティーレックス・ドーパント、アノマロカリス・ドーパントに続く3体目である。
正体(ネタバレ注意!!)
その正体は、風都署刑事である溝口正輝(演:白井圭太)の恋人だった女刑事・九条綾(CV/人間態:木下あゆ美)。
かつてはロサンゼルス市警で活躍していたキャリアウーマンで、性格も明るい好人物であり、風都超常犯罪捜査課に所属となった。
過去に溝口が失踪事件に乗じて汚職していた同僚の阿久津憲(演:大高洋夫)と氷室強(演:村岡弘之)を糾弾するも、逆に溝口自身が濡れ衣を着せられ殺害された事が今回の事件の動機となった。
メモリを手に入れて以降は溝口に成り済まして彼を殺害した悪徳刑事達を次々に始末。
正体を明かした照井らに自首するまでの猶予を与えられるが、綾の精神はメモリの毒素による汚染が進んだ影響で既に歪み始め、復讐心は増すばかりだった。
照井の家族の仇を騙って彼を工事中の建物におびき寄せ、資材を落下させて重傷を負わせたばかりか、阿久津らの仕事を引き継ぐとして組織に売り込みをかける始末であった。
最終的には溝口を見捨てた風都そのものに憎悪の矛先を向け、ビッグ・トライセラトップスに巨大化して風都タワーの破壊に向かおうとする。
照井「復讐に飲まれた悲しい女…俺が救ってやる」
だが、ボロボロになりながらも生きていた照井が変身した仮面ライダーアクセルとガンナーAが合体したアクセルガンナーによって阻止、メモリブレイクされた。
照井「お前の心は…俺が背負って生きる」
照井のその言葉を聞いた綾は、満足げな表情で失神した。
尚、作中で彼女が吹いていた口笛の楽曲は本作の挿入歌である「Cyclone Effect」(サイクロンジョーカーのテーマソング)。
余談
声及び人間態を演じた木下あゆ美女史は「特捜戦隊デカレンジャー」で同じく刑事の礼紋茉莉花/デカイエロー役を演じた。
更に木下女史は「デカレンジャー」終了後にテレビ東京で放送された深夜ドラマ「怨み屋本舗」シリーズで「法で裁かれなかった悪事への復讐を代行する闇業者」も演じており、九条綾の「復讐に燃える刑事」という役柄は、復讐の動機も相まってある意味女史にとってピッタリな配役ともいえる。
このエピソードが坂本浩一のライダー初登板回である。
ちなみにBDコレクションのガイドブックによると、新たに超常犯罪捜査課に配属された肝煎りの刑事だった彼女がドーパントだったというこの一件が尾を引いているのもあって、超常犯罪捜査課のメンバーは初期の照井、刃野、真倉の三人以上の増員がされていない模様。(この三人で実際に課が回っているというのも大きいのだろうが)
数年後の『風都探偵』では、科学者5名を擁するサポートチームが組織されていたものの、裏切者の存在が発覚し解散に追い込まれている(その後、残った4人は照井個人を支援する民間組織として再出発した)。
ダイノソアクラブは後に仮面ライダードレッド弐式、及び参式の武器、ブラッディーDOに流用されている。
関連タグ
特撮 仮面ライダーW 怪人 女怪人 ライダー怪人 ドーパント トリケラトプス