概要
スズムシに酷似したワーム成虫体で、狡猾な性格の持ち主。本編開始2年前に行方不明となった加賀美新の弟・亮を殺害した張本人でもある。
その役割上、最重要キャラ、あるいは後々の重大な伏線の鍵を握るキャラかと思われたが、実際には仮面ライダーカブトの第3話「俺が正義!!」、第4話「愛を説く!!」という早い段階で登場したゲスト怪人であった。
主な能力は、翅をこすり合わせる事により発生鏡から攪音波催眠を発生させ、相手を支配下に置き、自在に操れる能力を持っている。また、音速で自在に空中を飛び回れるほか、首元にあるスズムシの足の形をした伸縮自在の器官で獲物を捕縛したりする事などが出来る。
亮に擬態して本物を殺害して成り変わった後、暫くの間姿を隠していたが、天道が仮面ライダーカブトの資格者として活動し始めるのと同時に活動し始める。
最初はランピリスワーム戦直後の天道を襲撃するが、逆に撃退されてしまい撤退。
その後、亮に擬態できることを利用し、ZECTの内部情報を手に入れる目的で加賀美に接触。
死んだと思っていた弟に再会したことで有頂天になっていた加賀美に不穏さを感じ取った天道が岬に接触して亮の調査を進言、結果正体を勘づかれ加賀美にも悟られてしまう。弟の敵を討つためにZECTに入った加賀美は、真実を知っても周囲の制止を振り切って彼と対面することを決意。
しかし本物と寸分違わぬ容姿と記憶で加賀美は情を持ってしまい、結果ゼクトルーパーを前に擬態を解くまで(本部の人間が加賀美を追跡しゼクトルーパーを向かわせていた)、加賀美を騙しきってしまった。
その後も亮に擬態して、ワームは擬態すると擬態側の記憶も引き継ぐことを告白、自分は亮そのもの、「俺を消したら、俺の中の亮の記憶も消えてしまうんだよ」と加賀美を揺さぶり銃を下ろさせてしまう。
そのままサナギ体を向かわせて加賀美を殺そうとするも、加賀美が心を奪われかけたところに天道が登場。
雷雨が降りしきる中、天道は変身してサナギ体を殲滅させるも、加賀美の意を汲んでベルクリケタスに攻撃することはしなかった。「どうする?決めるのはお前だ」と防戦一方になりながら選択を突きつける天道=カブトの姿勢に、亮の声と姿で再度加賀美に揺さぶりをかけるも、迷いを振り切った加賀美は「カブト!頼む!!」と始末を懇願。
キャストオフしたカブトのクロックアップの猛攻の前になす術も無く圧倒され、最後は『ライダーキック』によりとどめを刺された。
この際、前述の通り雨が降っていたためクロックアップ作動と同時に雨粒一つ一つが超スローモーションで動くという東映の本気が見て取れる演出がなされた。逆に本気になりすぎてこの時点で相当予算を食ったとも考えられるが…
なお、明らかに計画性を伴ったかのような行動やZECTの一隊員たる加賀美の弟に擬態していたことから、初期の無計画に暴れ回っていたワームたちと違い、背後に何者か(ウカワーム、あるいはカッシスワーム?)の関与が疑われるが、詳細は不明である。
備考
モチーフはハカイダーと004。
関連項目
ペイント・ロイミュード→重要ゲストキャラポジション関連で
バーンスマッシュ:2号ライダーの身内素体とするライダー怪人。
ガタキリバコンボ…予算食い演出関連