解説
電撃戦は、戦車や砲兵、航空戦力などの緊密な連携により迅速に展開される攻勢の俗称で、原語のドイツ語表記はBlitzkrieg(ブリッツクリーク)。
第二次世界大戦初期の1940年、ドイツ軍が快進撃により短期間で大国を打ち破ったフランス侵攻が特に有名。
なお、誤解されることも多いが、これはドイツ軍における公式な作戦名ではない。
Blitzkriegという語が有名になったのは、戦中に独軍部やナチスがプロパガンダに用い、また英米のマスコミがフランス侵攻におけるドイツ軍の勝利をセンセーショナルに喧伝したためで、戦後に回顧録などを執筆したドイツ軍高官のグデーリアンやマンシュタインはこの語をほとんど用いていない。
あくまでも俗称という点には留意すべきだろう。
後世に電撃戦として広まったドイツ軍の戦術は、実際には従来のプロシア・ドイツ軍で重視されてきた機動戦による迅速な勝利の追求という目的に沿って、戦車・航空機やラジオといった技術力の向上を活かした結果といえる。
(参考:Youtube - "Blitzkrieg" - What most people get Wrong - Myth vs "Reality")
「電撃戦」と呼ばれる戦い
- ポーランド侵攻
- フランス侵攻
- バルカン侵攻
- ソ連侵攻(緒戦のみ)