88mm(アハトアハト)・・・・・・・・・!! そいつは素敵だ 大好きだ ――少佐
概要
「アハト・アハト」とは、第二次世界大戦中のドイツ軍が使用した野戦高射砲(対空砲)Flak18・Flak36・Flack37のあだ名である。これは口径が88㎜であることに由来し、日本語なら「ハチ・ハチ」とでもなるところを、ドイツ人は8のドイツ語アハト(Acht)を用いて「アハト・アハト」と呼び、絶大な信頼を置いた。逆に連合国軍は「エイティ・エイト」と呼び、恐れた。
タグとしては中黒を除いたアハトアハトも用いられる。
野戦で用いられる対空砲としては大口径(≒大重量弾)であり、また高速で運動する航空機に追随するため弾速にはやはり高速が求められたため、mV^2/2という運動エネルギーの式に従ってその威力は大であった。ドイツの技術者はそれを見逃さず、航空機以外に戦車などを撃つことも想定し、水平射撃も考慮して設計していた。
L56の前期型ですら、APCRであれば1.5km先の装甲板を100mm(ティーガーⅠの正面装甲に相当)貫徹しうる性能であった。
その後改良が加えられ、純粋な対戦車砲や重戦車・駆逐戦車に搭載する戦車砲などに派生し、終戦まで対戦車戦闘に活躍した。
たまに「8.8cm高射砲での水平射撃はロンメルが考案した」と勘違いしている人もいるが、上述の通り設計段階で水平射撃を考慮しており、東部戦線でもT-34相手に使用されている。
そもそも高射砲での対戦車戦闘自体は第一次大戦ですでに行われていた。
バリエーション
- 8.8cm Kw Flak - 第一次世界大戦において配備された高射砲。後世の高射砲のスタイルの原型となった
- 8.8cm Flak 18 - シリーズ最初の型。ボフォース社7.5cm高射砲をベースに、ドイツ軍標準口径である8.8cmに拡大・改良を加えたもの。「18」は1918年製造開始を意味するが、実際には欺瞞工作である。
- 8.8cm Flak 36 - スペイン内戦の経験を元に、改良を加えたもの。発射方向の切り替えを電源で行うことができ、砲身の交換も簡単にできるようになった。これをベースに改良したものが8.8cm KwK36。
- 8.8cm Flak 37 - 「コマンドゲレーテ」という観測点から高射砲へ情報を送る機械式のアナログコンピュータを備えたもの。主に固定陣地での防空任務専用として配備された。
- 8.8cm Flak 41 - 1940年に国防軍は新型高射砲開発計画をラインメタル社と交わす。今までの56口径(4,938mm)よりもさらに砲身長を延長した74口径(6,500mm)になり、既存弾薬と互換性が無いもののより貫徹能力を向上させることに成功したが、初期トラブルで手間取り「対戦車砲、及び戦車砲として再設計せよ」と下令されてしまう。3年後の1943年、8.8cm PaK43及び8.8cm KwK43として本砲は採用される。L71に減口径したものの、通常弾で1.5km先の148mm装甲板を、APCRならば171mm貫徹することが可能であった。(なおこれらのデータは30度に傾斜した装甲板に対する射撃データである)
脚注 (PaK=PanzerabwehrKanone=対戦車砲)(KwK=KampfwagenKanone=戦車砲)
「アハト・アハト」を搭載した兵器
使用したキャラクター(実在人物及びWW2を舞台にした作品除く)
他にも多数いると思うので追加お願いします。