解説
PaK 40(7,5 cm Panzerabwehrkanone 40)は、第二次世界大戦期の1942年に実用化したドイツ製対戦車砲。
ソ連赤軍のT-34中戦車やKV-1重戦車を撃破可能な高威力を有し、大戦終結までの総生産数は約23,000門。
大戦中のドイツ軍で最も普及した対戦車砲として主力を務め続けたほか、IV号戦車が搭載するKwK 40、III号突撃砲が搭載するStuK 40の原型ともなった。
ただし、砲弾に関してはPaK 40とKwK 40・StuK 40とで規格が一致しておらず、共用することは不可能となっている。
なお、ドイツ以外にもフィンランド、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリアへ輸出・運用され、戦後はチェコスロバキアとアルバニアが戦争賠償として接収したPaK 40を新しいソ連製対戦車砲を入手するまでの間に用いていた。