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解説編集

第二次世界大戦末期、ドイツ軍が開発・運用した駆逐戦車

パンターの車体を利用して作られた。

同時期としては攻撃力、防御力、機動力の全てが高い次元でまとまった高性能車輌で、大戦期で最良の駆逐戦車とされることもある。


開発編集

当時のドイツ軍で最も強力な対戦車砲の一つだった「Pak 43」71口径8.8cm砲(アハト・アハトの一種)は砲そのものはもちろん、砲弾も含めて非常に大型のものだった。

このため、これを戦前からの量産戦車であるIII号戦車IV号戦車の小柄な車体に搭載するのは困難で、砲を搭載する戦闘室のオープントップ化が避けられなかった。(⇒ナースホルン)


しかし、1943年からの量産が予定されていた新型のV号戦車パンターは従来より大型であったことから小規模な改設計でPak 43を搭載可能と判断され、1942年にパンターを原型としたPak 43搭載型駆逐戦車の開発が開始された。


性能編集

車体前面の80mmの傾斜装甲は原型のパンター同様に優れた防御力を発揮し、IS-2の122mm砲やSU-100の100mm砲以外には貫通が不可能だったとされる。


また、搭載砲のPak 43は当時としては破格の威力で、M4シャーマンを3,000m、T-34/85を2,800m、IS-2を2,300mの距離で撃破可能だった。

(ティーガーIIのKwK 43と同等)


ただし、当時のドイツ軍における主力戦車ともいえるパンターの生産ラインを割かねば生産できないという問題があり、終戦までの生産数は500輌にも満たなかった。


また、明確な欠点として、駆動系の耐用時間の短さがあった。

原型のパンターと比べ、重心が前方に移動したこと、全周旋回砲塔がなく頻繁に方向転換することが原因で最終減速機にかかる負担が過大となってしまったことで、前期型は平均35kmの移動で異常を起こした。

なお、後期型は最終減速機が改良され400km以上走行できるようになった。


余談編集

ヤークトパンター(表・裏)

もちろん運用しているのはドイツ軍だが現実のレオパルド2と同様、輸出に成功しており各国で使用される。


  • 日本国内ではかつて田宮模型が販売していたプラモデルの商品名にちなんで「ロンメル戦車」と呼ばれることがある。

登場作品編集

初期型が登場。撮影に使用されたのはT-55を改造した車両。


防衛軍の戦車として登場。フンメルと共に円盤生物の迎撃に当たる。


TV版では決勝戦で黒森峰女学園の戦車として登場。

主に小島エミが搭乗する。


大学選抜チームの顔見せシーンで1カットのみ登場。


TV版から引き続き黒森峰女学園の戦車として登場。

第4話では、フラッグ車を務めた。


黒森峰女学園とベルウォール学園が保有する車両として登場。

黒森峰女学園とベルウォール学園との試合では、ベルウォール学園側のヤークトパンターには迷彩塗装が施された。


初代PS「コンバットチョロQ」とPS2「新コンバットチョロQ」に登場。

「コンバットチョロQ」では一部のプラモデルに用いられていた「ヤクトパンサー」表記。作戦25「嵐の強行突破」で交戦する。

後半で交戦する戦車ということもあって通常のパンターよりは強力だが、ヤークトティーガーが何度も登場しているのに対しやや地味な扱い。

「新コンバットチョロQ」では「ザンブニール攻防戦」に登場。クリアすると使用可能になる。

こちらも同時期に入手できるパンターよりは積載量も装甲も大きいが、後半に現れるF型やパンターIIには劣る。

こちらにはなんとクルップ社が計画した12.8cm砲搭載案も登場。「パンタークルップ」と呼称されている。同じく「ザンブニール攻防戦」で交戦するが、入手可能なステージは「炸裂!フレイルの恐怖」。

いずれも自走砲専用「H」カテゴリーと車体機関銃タイプ「B」カテゴリーの武装を装備できる。

ドイツ駆逐戦車「Jagdpanther」として開発可能。12.8cm砲搭載案も「Jagdpanter II」として登場している。

本作に由来してクルップ社12.8cm砲搭載案を「ヤークトパンターII」と呼称することもある。



関連タグ編集

駆逐戦車 パンター ドイツ軍

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