惜しくも未完
E-25(Entwicklungsfahrzeug 25)は、第二次世界大戦後期のドイツでドイツ戦車の規格共通化計画・通称E計画(E-Serie)に基づいて開発されていた、車重25トン級の駆逐戦車。
外見は既存の小型駆逐戦車ヘッツァーと似ているものの、その寸法・車重はより大型のIV号駆逐戦車と同等で、搭載する主武装もIV号駆逐戦車やパンターの搭載砲と同系列の70口径7.5cm砲とされた。
装甲厚は最大50mm+傾斜角30度で実質100mm程度と、当時の一般的な戦車砲・対戦車砲に対して不足気味。
なお、従来のドイツ戦車と異なり、エンジンとトランスミッションは車体後部に隣接配置された。
E-25の開発計画は試作車の組み立て段階にまで進んでいたが、1945年5月の終戦によりそれ以上の開発が進むことは無かった。
登場作品
ゲーム
ドイツ駆逐戦車「E 25」として登場。
現在、最も一般的なE-25の姿はこのゲームに登場するものが元となっているのだが、これが実際の寸法よりもかなり小さいために、この戦車が極めて小型なものと誤解される要因となっている。
20mm機関砲搭載の小型銃座を載せた状態で登場。
この銃座はアメリカの戦後資料でE-25と混同されたポルシェにおけるE-25代替案のものを参考としている。