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IV号駆逐戦車

よんごうくちくせんしゃ

IV号駆逐戦車はドイツ軍が開発・使用したIV号戦車をベースにした駆逐戦車。
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解説

 この種の兵器は1942年のスターリングラードの戦いにより計画され、1943年9月、「クルスクの戦い(東部戦線においてドイツ軍赤軍により行われた戦い、ドイツ側に損害を与えた赤軍ではあったが、ドイツ軍を上回る損害を出していたものの、イタリア枢軸国離脱などの影響で中止したことにより撤退開始、反撃によりソ連軍が勝利した)」の報告書を読んだヒトラーは、突撃砲(III号突撃砲)は戦車に包囲されない限り、当時主力ではあったものの、後継であるパンターも登場し陳腐化が進んでいたIV号戦車よりも優れた戦闘力を持つと確信し、ただちにIV号戦車をベースとした「IV号戦車駆逐車(Panzerjager IV)」の開発を命じた。

 そして、同年10月に試作車が完成し、それに満足したヒトラーはIV号戦車の生産を戦車駆逐車に切り替えることを計画、名称も「IV号駆逐戦車(Jagdpanzer IV)」に変更された。

車体

 この車両は短い期間に作られたにしては複数の形状が存在する。これは当時のドイツの混乱をうかがわせる。

プロトタイプ

 少数製造された試作機。曲面で構成されているのが特徴、装甲自体はほぼ機能しない(軟鋼で製造されたため)。

IV号駆逐戦車

 初期型の車両の車体はIV号戦車のものと同等でありその上部に密閉型の戦闘室をかぶせた格好である。車体前面下部の装甲板が元の直立した形状から角度を持った二面構成に変更されている。

 主砲として長砲身型のIV号戦車と同一の75mm砲L/48を備え、シャーシ上に砲架を据えた突撃砲型と異なり、前面装甲版に直接接合した「カルダン枠砲架」となったため車内が広く使えるようになったものの、重量バランスがフロントヘビーになり、操縦性が悪化した(そのため「グデーリアンアヒル」などというひどいあだ名がつけられたとされる)。

IV号戦車/70

 IV号駆逐戦車の発展型で、主砲がパンターと同一の75mm砲L/70に変更され、車両区分も「Jagtpanzer(駆逐戦車)」から「Panzer(戦車)」に変更された。

 この車種は戦車駆逐大隊だけでなく通常の戦車部隊にも多く配備されており、名称の変更のとおり扱いとしては駆逐戦車ではなく、あくまでも長砲身の支援用戦車扱いとされた(実際にはまともな戦車、たとえばのパンターやティーゲルの不足のためと思われる)。

当初「IV号戦車ラング(独:lang=長い。ただし、標準ドイツ語におけるngの発音は正しくは鼻濁音(日本語の「んぐ」に近い鼻に引っ掛けるような音))」と呼称されたが、長砲身型のIV号戦車と混同し紛らわしいということで、後ろに口径数をつけた「IV号戦車/70」に改称された。

 生産は、開発したフォマーク社とIV号戦車を生産していたアルケット社が担当し、製造の違いにより、それぞれ「IV号戦車/70(V)」と「IV号戦車/70(A)」と呼ばれる。

 下請けであったアルケット社が生産した車両(A)はIV号戦車J型の車体の上にそのままIV号駆逐戦車の上部を載せた形になっているため、フォマーク社製より50センチほど全高が高かった。そのため重量が約4t増加、そのため前半分の転輪が鋼鉄リム転輪となった(なお(V)もタイヤの磨滅防止のため前二つの車輪はゴム内蔵の鋼鉄製である)。


登場作品

初代PS「コンバットチョロQ」にIV号戦車/70(V)とIV号戦車/70(A)が登場。前者は「ラング」、後者は「ツベッシェン・レーズング(Z.レーズング)」と表記される。

中盤のステージでラングは敵タンクとして登場し、ツベッシェン・レーズングは同じステージで宝箱として回収可能。


劇中での呼称は「IV号駆逐戦車」あるいは「ラング」。

黒森峰女学園が使用する車両としてIV号戦車/70(V)が10話から最終話にかけて登場する。


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戦車 自走砲 駆逐戦車 IV号戦車

ドイツ軍

参照

wikipedia同項目

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