異常成虫
いじょうせいちゅう
王様戦隊キングオージャーの敵組織・地帝国バグナラクの構成員が巨大化を果たした姿。
地上を一気に制圧する為の方法で、等身大の怪人達がこの姿になる事はもちろん、最初からこの形態で出現する個体も存在している。バグナラクの怪ジーム等は人間サイズで都合のいい位置まで潜入(あるいは隠密任務を担当)し、現地で巨大化してから任務を開始することも多いなど、歴代戦隊の敵組織の中でも巨大化を存分に使いこなしている。
尚、当初は出現メカニズムは不明だったが、後にシュゴッドから奪ったシュゴッドソウルを怪ジーム等が摂取する事でこの形態になるのが判明した他、デズナラク8世の養分を吸収した巨大な繭(バグナラク繭)から誕生する個体等が存在するようだ。
ちなみシュゴッドソウルを摂取する異常成虫の場合、摂取したシュゴッドソウルの質によっては更なる力を発揮するようで、劇中でダイゴーグが三大守護神とゴッドタランチュラのシュゴッドソウルを摂取し異常成虫をした際は、通常よりも更には巨大化し、キングオージャーですら見上げてしまう程の巨体となった。
しかし、第23話で、ダイゴーグの死と同時に、ソウルはジェラミーに回収された事から、倒されると復元体内から放出されると思われる。
ただ強大な力を得られる一方代償も大きく、シュゴッドソウルを摂取してしまえばオーバードーズのような症状が引き起こされ、(イレギュラーな存在であるゲロウジームを除いて)使用者の命を大きく削る事になる。
なお宇蟲王一味メンバーも、2000年間バグナラクの傍でその進化に携わってきたカメジム・ウンカが同じくシュゴッドソウルを都度摂取することで、そして昆虫最終奥義たるヒルビルドアップ=自己暗示を用いるヒルビル・リッチと、製造法がバグナラク構成員とほとんど同じグローディ・ロイコディウムが、シュゴッドソウルを用いなくても任意でそれぞれ異常成虫が可能である。
いわば昆虫型知的生命体の潜在能力を強制的に引き出す手段が異常成虫と考えられ、シュゴッドソウルの摂取はそれを誘発させる手っ取り早い方法と見れる。更にバグナラク人がシュゴッドソウルの摂取を続けて昆虫の遺伝情報を取り込み進化した異星人というルーツからして、異常成虫の本質は身体の変質を急速に促す現象と思われる。使用者の命に係わる反動も、急速な変質に身体が付いていかない故の物だろう。そしてこれを悪用し、シュゴッドソウルの過剰摂取により急速な変質で能力の劇的な向上を促すと同時に、その者の記憶や自我を汚染・破壊して命令に従う傀儡に作り変え易くする、非道な生体兵器を制作する手段として用いる事も出来てしまう、忌まわしい側面も持った巨大化方法とも評せよう。
???(ネタバレ注意):シュゴッドソウルを材料としたアイテムで、とある人物を兵器もとい道具にする処置の為に作られた。
???(ネタバレ注意):シュゴッドソウルの過剰摂取を経て惑星規模に及ぶ能力と、自我記憶を失った事で倫理観無く他者を蹂躙する残酷非道な思考を持つに至った、惑星蹂躙生体兵器とも呼べる存在。
バルバエキス:こちらも命を削る巨大化方法。