ビッグバングランプリ
びっぐばんぐらんぷり
通称「BBG」。全宇宙で開催されているカーレース。「ブンブン」ことブンドリオ・ブンデラス曰く、「並外れてバクアゲな奴らが走っているレース」とのこと。
車型宇宙人であるブンブンと「ビュンディー」ことビュン・ディーゼルは、かつて共にレースチーム「ブンブンジャー」を組みこのBBGに参戦していた元レーサーであったが、このうちブンブンは大クラッシュを起こしたレースでとあるファンから送られたパーツが違法な代物だと知り、ビュンディー達に迷惑をかからないよう自らライセンス剥奪を受け入れ出奔。
ビュンディーも彼の行方を追う為に引退し、始末屋稼業に身を置くようになった。
大也はブンブンと共に、この大会に参加するために新しい「ブンブンジャー」を地球で結成、レーシングカーとしてブンブンカーを開発していた。
汚された夢(Final Lapネタバレ注意)
スピンドー「......ポウッ!世の中分かってねえな?あ、そうだ。お前らブンブンジャーは、ビッグバングランプリを目指してるんだってなぁ?」
ビュンディー「なっ!?なぜ奴が知っている!?」
スピンドー「ブンの字といやぁ、ビッグバングランプリよな。でもアレ、今じゃアタシの仕切りなんだわ。勝った負けたの悲鳴はいいギャーソリンになる。レースの勝ち負けも、ハシリヤンの思いのままさね………ははっ………」
大也「まさか……八百長を仕込んでいるのか!?」
スピンドー「フッ!ブンの字に伝えな!『あんたの大事なものは全部壊してやる。最高のギャーソリンを聞かせろや!』ってね。へッ…お前らの夢、何もかも…アタシが買ったよ!!フッ…アハハハ…」
大也「………俺たちの夢を……笑うなッ!!!」
バクアゲ39にて、スピンドーの口から「既にビッグバングランプリがハシリヤンの手中にある」ことが明かされた。今では八百長試合が横行し、ギャーソリンの稼ぎ場に成り下がってしまっているという。
さすがの大也もブンブンの夢であったビッグバングランプリを汚され、その夢を見下し踏みにじられていくスピンドーに怒りを爆発するのであった。
グランプリの未来(バクアゲ47以降のネタバレ注意)
バクアゲ47にて、それがブンブンジャーの事実上の敗北を意味することを覚悟の上でスピンドーとの政略結婚に乗る事を決断した未来。
スピンドーとの面会の場で、彼女は物怖じせずに言い放つ。
未来「結婚祝い、ちょうだい」
スピンドー「…言ってみな」
未来「ビッグバングランプリ!」
ブンブンジャーが負け、己の身を敵に委ねる事になったとしても、大也とブンドリオの夢であるグランプリを取り戻し、それを皮切りにハシリヤンを乗っ取ってやる。
そんな悲壮な覚悟の元自分の下に降ったと理解したスピンドーは、グランツに命じて所有権を未来に委譲した。
スピンドーとしては「心を操る指輪」で未来を洗脳してしまえば結局元通り、と考えていたため二つ返事で了承したのである。
しかし未来、ひいてはブンブンジャーの目的からすればこの交渉も「ブンブンジャーがバラバラになった末の決心」と見せかける通過点に過ぎず……
そしてバクアゲFINALにて激戦の末スピンドーを撃破しハシリヤンに勝利したブンブンジャー。
そのエピローグにて、未来は先斗から「元オーナー」と呼ばれた。
どうやら、ビッグバングランプリの所有権委譲自体は正式に行われていたようで、その上で未来は正常化した後に所有権を手放した模様。
これによって、スピンドーの手にかかり八百長の温床と成り果て腐ってしまっていたグランプリは、夢の舞台として再び光り輝くこととなった。そして宇宙に旅立ったブンブンジャー5人とブンブンはBBG予選トップを飾りBBG本戦に参戦するシーンで本編の物語は幕を閉じる。
余談
復活したBBGの実況アナウンサーの声は関智一が担当している。