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ギャーソリン

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ぎゃーそりん

ギャーソリンとは、特撮テレビドラマ『爆上戦隊ブンブンジャー』に登場するエネルギーの一種。

概要

敵組織である『大宇宙侵略大走力団ハシリヤン』が集めている、人間の発する悲鳴を元にして生み出されるエネルギー

彼らが地球へと侵略の魔手を伸ばしたのも「地球ナワバリ計画」の一環としてギャーソリンを地球人から発生・捻出する事が狙いだが、それを必要とし何の目的で使おうとしているかは未だ不明。

少なくともバクアゲ1の時点までに、以下に列挙したポイントが確認されている。

  • 「オレンジ色の気体めいた形で視覚化される
  • 苦魔獣が行使する特殊能力で被害を受けた人々の悲鳴から、ギャーソリンが発生される
  • 発生したギャーソリンを苦魔獣が溜め込む形で収集が行われる

また、苦魔獣が倒されると溜め込まれていたギャーソリンも暴走し、ハイウェイ空間を経由して倒された苦魔獣が再生・巨大化する性質が、ブンブンの台詞によって示唆されている。その際、サンシーターのメンバーであるヤイヤイ・ヤルカーが、暴走状態のギャーソリンを体内に取り込み、後に吐き出すプロセスを経て再生・巨大化が行われるのだが、その間のヤルカーも我を失った状態にある様子から、視聴者の間では 「この両者の間に何らかの因果関係があるのではないか?」 と見る向きもある。

キャノンボーグ魔改造した際、副作用としてヤルカーを経由せずに巨大化が生じる場合がある。

この場合ギャーソリンを無駄に消費してしまう為、「無駄食いするだけで大失敗」と見なされる。

人間の悲鳴、つまり恐怖や絶望等のマイナスな感情から発せられるエネルギーなので、それらの感情が軽減されると消えてしまう性質がある。しかし苦魔獣に回収された分は消えない。

その後終盤で、ヤルカーことヤイヤイはグランツ・リスクの手で宇宙中から苦魔獣が捻出したギャーソリンを回収してハシリヤン本家へと運搬する役割を課せられた惑星ヤルカーの『ヤルカー族』の1人で、とあるアクシデントでグランツからの指令を中途半端にしか受け付けなくなったイレギュラー個体である事が判明。

どうやら、指令によって元の人格が封じられ攻撃的な性格に豹変、苦魔獣から生じたギャーソリンを回収してハイウェイ空間へ突入し本家へギャーソリンを運ぼうとするも、指令受信が中途半端故に本家への経路が分からずただ暴走している内にブンブンカーの妨害等が入りコースアウト、結局出発地点の地球へ戻った挙句飲み込んだギャーソリンが変質し吐き出した事で、そこから苦魔獣がギャーソリン大暴走体として巨大化復活する、という経緯が真相だった模様。

その為、バクアゲ8マッドレックスがギャーソリン大強化体(巨大化能力)を使うべく、サンシーターがネジレッタを使役して苦しめた地球人より捻出したギャーソリンを回収する際にヤイヤイの人格が変わらなかったのは、それがグランツの指令外の行動だったからである。

また、キャノンボーグはヤイヤイのイレギュラー性に注目し、魔改造を施す事でギャーソリンの変質を劇的に進ませ、極短時間で苦魔獣をギャーソリン大暴走体へ変えるハイウェイ光線を発明。本家に頼んで調達した『伝説の剣』を下準備の上で新兵器に変化させる最後の鍵としたが、結局失敗し以降はヤイヤイ独自の個性として定着した。

また他に、ディスレースが自身のパワーを用いてサンシーターに製造させた『再建パワー苦魔獣』とは、捻出したギャーソリンを逐一ハイウェイ空間に流して本家へと送る仕様から、移動経路が封鎖されての供給寸断等というデメリットがあるヤルカー族による運搬を頼らない、次世代型ギャーソリン精製システムの基礎にも成り得る技術だったとも見れよう。

備考

ネーミングは車の動力源であるガソリン、それに悲鳴の代表的なオノマトペである「ギャー」に由来しており、企画者104の松井大による渾身のアイディアである旨が、番組公式サイトにて言及されている。

ガソリンも、ガソリンスタンドなどで扱われている物の大半は、灯油などとの区別を図る為にオレンジ系統の色で着色されている。

関連タグ

爆上戦隊ブンブンジャー

ハシリヤン

悲鳴 エネルギー

モンスターズ・インク「人間の悲鳴からなるエネルギーを回収する」点で、多くの視聴者から想起された作品。ちなみに本作品が放送された2024年にアメリカの女子高生がこの映画から着想を得て、ギャーソリン宜しく騒音からの発電に成功している。

以下、ネタバレ注意!

ギャーソリンの実態

バクアゲ36I.S.Aに召集された振騎玄蕃焔先斗ビュン・ディーゼルによって明かされたギャーソリンの実態……それは「ハシリヤンのボスたるワルイド・スピンドーの〈生命エネルギーの根幹〉 であった。

3人の言葉を要約すると「ワルイド・スピンドーはギャーソリンを得た分だけ生きられ、それに伴い力も増していく と答えている。

上記の真実の発露により、「ハシリヤンはマンモス規模でありながら、トップが自らの利益の為だけに興した矮小な組織」である実態が明かされた。

しかしバクアゲFINALにおいて、スピンドーはギャーソリンの絶え間ない供給で自身を延命している実態が発覚。宇宙中の悲鳴をエネルギーとして掌握していると思われた巨悪が、実際は悲鳴に依存してこの世にしがみ付いている皮肉めいた真実を晒した後、ブンブンジャーに自分の信じていた物全てを覆される事で己の敗北を悟ったスピンドーはギャーソリンの供給を止め、既に迎えていた寿命を受け入れ散る最期を迎えた。

こうしてトップのスピンドーが死にハシリヤンは壊滅するも、彼が宇宙中に広げたギャーソリンの生産・運搬システムは手付かずのまま残された。そしてギャーソリンの利用技術(※隊長や苦魔獣のギャーソリン大強化体/大暴走体が凡例)がある程度確立されている事やハシリヤン利権によりギャーソリンの精製システムに大小なりとも喰い込んだ闇の権力者の存在から、やがてスピンドーと同じくギャーソリンによる延命技術を編み出して悲鳴を独占しようとする者が現れる可能性も高い状況ともなった。

実際、闇の権力者達はそれを見越してハシリヤン利権に乗り、ハシリヤンの飼い殺しにされる境遇へ甘んじつつも機会を窺っていた事が常槍の物語退場時の発言からも読み取れ、何より中核であったスピンドー本人が「自分が死んでも悲鳴を独占しようとする者が必ず現れる(意訳)」と散り際に言い残している。だが見方によっては、ギャーソリン=悲鳴をエネルギーに変える方法が確立され、それを独占しようと“悪=力を持っているも己が我欲に振り回された者”らが弱者を巻き込みつつお互いを蹴落とそうとする、醜く愚かで滑稽な絵面でもある。

そして、悪党共の内輪揉めの背後でギャーソリンが際限無く蓄えられていく構図が生まれてもおり、このままでは「勝利者もいないまま宇宙規模で人々の営む文明社会が腐り落ちて滅ぶ最悪の未来」も想定し得る現状でもあった。

この混迷する現実の前に、I.S.Aのトップに立った調の要請を受けたブンブンジャーはへ挑むと同時に、ハシリヤンが宇宙中に残してしまったギャーソリンに関わる存在と戦う=悲鳴を上げる弱者の元へ駆け付けるヒーローとしての活動を続ける事を決めた。

それこそが、誰よりも悲鳴を嫌いつつもそれにハンドル(生き様)を握られてしまったスピンドーへの回答であり、彼へ誓った「悲鳴の無いバクアゲな歓声の溢れる世界」へと続く唯一の道であるが故に。

関連タグ(ネタバレ)

ドン・アルマゲ:宇宙規模の嘆きと苦しみ=負の感情エネルギーから生まれた思念体で、『際限無く蓄えられ続けた末に自我が生じたギャーソリン』とも呼べるだろう存在。自分に隷従する者らが造り出した巨大組織も、それに虐げられる弱者も等しく負の感情を搾取する資源としか考えない価値観を持つが、上述したヒトの醜さや愚かさ等が高まって自分を誕生させた事実を反映しただけとも考えられる。なお、こちらは宇宙全土の負の感情を自分1人だけへ集める事に拘り、その結果負の感情エネルギーを精製するシステム諸共滅ぶ最期を迎えた。

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