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グランツ・リスク

ぐらんつりすく

グランツ・リスクとは、特撮テレビドラマ『爆上戦隊ブンブンジャー』の登場人物。
目次 [非表示]

「ご機嫌麗しゅう、スピンドー様。本家よりグランツ・リスクがお答え致します」 (バクアゲ35)

「我、ハシリヤン大番頭グランツ・リスク! スピンドー様の矛にして盾!リスクを取り除く者なり!!」 (バクアゲFINAL)

データ編集

全高198cm
重量238kg
エンジンロイヤリティスーツ
スピードリスクヘッジ最速
カスタムランボー、ガーディアンブレラ
ナンバー-
ファーストラウンドコース:宇宙~I.S.A
ファイナルラウンドコース:草原
CV磯部勉
スーツアクター齊藤謙也

概要編集

ハシリヤンの幹部の一人で、リーダーである"走大将"ワルイド・スピンドーの右腕と称される大番頭(No.2)。


当初は声だけでスピンドーとの通信で情報を提示していたがバクアゲ38にてついに姿を現した。

監獄惑星にて服役中のスピンドーから本家の運営を一任されるほど信頼が厚く、彼に代わって本家を取り仕切っていた(といっても服役とは名ばかりで、スピンドーは実質彼専用のアジトか執務室と化した独房から密かに指示出しはしていた)。


またバグアゲ47及び(バクアゲFINAL)にて冷遇された境遇でスピンドーに救われた過去があり、自分と同じ境遇をしていたグランツを見たスピンドーから見出された事から「スピンドーと出会わなければスクラップも同然だった」と深く恩義を感じている。


外見編集

金色のボタンとハシリヤンのシンボルが刻まれた赤いネクタイが付いた黒ずくめのスーツ『ロイヤリティスーツ』を着用し、マフラーが生えた頭部はさながらバーコードヘアを彷彿とさせる。更にスピンドーを護衛する為の護身装備として取っ手が引き金になっている黒い『ガーディアンブレラ』を携行する。

全体的にサラリーマン闘牛士を思わせ、その威圧感のある見た目はまさに最高幹部という立ち位置に恥じない雰囲気を漂わせ、かつてのスクラップ同然な境遇でのみすぼらしい服装とは真逆である今の出で立ちは大きな誇りである模様。


左肩にはケープを羽織り、さらにその上には口と目から炎が噴き出す頭蓋骨ランボー」が乗っている。このランボーはただの装飾ではないようで、ハシリ犬同様自我を持っている様子。

牛らしくモーモーとしか話せないが、グランツはしっかり理解しているため意志疎通はできるのだろう。


性格編集

一人称は「私(わたし)」、もしくは「グランツ(・リスク)」。

冷徹かつ厳格で紳士的な言動を取り、スピンドーに対しては宛ら従者や執事のような態度で接する。

また「リスクがある」と感じた存在は徹底的に排除する考えの持ち主で、たとえ味方や苦魔獣でもそう判断すれば容赦なく始末する冷徹さとスピンドーに敵意、もしくは侮辱する者は容赦なく叩きつける非情さを持つ(おそらくキャノンボーグを切り捨てたのも彼の提案だろう)。

その一方で放置するリスクが高い敵を眼前にしても、無策の力押しに走らず撤退を選ぶなど、己の実力を過信しない慎重さも併せ備える。


ただし、グランツが「リスク」と判断して排除しようとするものとは、簡潔に言えばハシリヤン並びにスピンドーの利益にならない人物等に過ぎない。リスクとして判断し排除するまでの熟考こそ極めて慎重だが、切り捨てるべきと確定すればその相手へ卑劣残酷な仕打ちを淡々と下す事も辞さず、これは仲間内でも全く容赦無い。

逆に利用価値のある構成員には、甘言も含んだ激励の言葉を直に掛けて奮起させる事はするも、これは“リスク≒利用価値が無くなった相手”という価値観の裏返しに過ぎず、本性は自分以下のハシリヤン構成員を「スピンドーのために働き続ける使い捨てのパーツ(道具)」程度にしか考えていない酷薄な冷血漢。


その思考の極致が、惑星ヤルカーのヤルカー族を丸ごと使ったスピンドーへのギャーソリン運搬システム」であり、これを維持する方策としてヤルカー族にランボーからの強制指令を受け付ける細工=トサカーの装着を施し、かつその境遇を『エリート』と組織内で持て囃す事でヤルカー族に疑問を抱かせないようにして飼い殺すという、恐ろし過ぎる懐柔洗脳工作を実践していた。

その為、アクシデントでトサカーが外れて動向が掴めなくなり、更にキャノンボーグの改造でハイウェイ光線を照射する能力を得た結果イレギュラー個体と化したヤイヤイ・ヤルカーの存在は正に不確定要素であり、スピンドーと共に地球へ来訪して以降存在を認知したヤイヤイを密かに監視し、リスク排除の時を窺っていた様子。


そのような酷薄な一面を配下の者たちに見せる一方で、主君たるスピンドーとの互いの信頼関係は大変深く、かつて悲鳴を上げさせられる環境より這い上がった過去が示唆されるスピンドーは、同じ境遇に苦しみ自分が直接掬い上げたグランツについて、有象無象の部下とは違う『真の仲間』という認識を持っていた模様。

これはグランツも同じだったが、こちらは『スピンドーの絶対的な忠臣』と解釈が微妙に異なっており、必要とあれば自分の命すらスピンドーに捧げ使い捨てる事も辞さない、狂気と表裏一体の信念と覚悟をも併せ持つ。

そしてどうやら、そうした自らの選んでいる生き方以外を知らないが故か、配下の者たちへも自分と同様の生き方や価値観を過剰に求める節が見られ、それが前述した様な自分以下のハシリヤン構成員をスピンドーの道具扱いする価値観、ひいては上述した「リスク」を徹底排除するスタンスに繋がっているようにも見える。

これが悪の組織たるハシリヤンの体勢を維持するうえで一定の効果をもたらしたことはほぼ間違いない一方、必ずしも有用に働くとは限らず、特に終盤においてはサンシーターへ自分の一方的な価値観=エゴを押し付けた結果、目に見える形で彼らの造反を許し、さらにはこれが遠因となって自身が殉じて程なくスピンドーとハシリヤンも滅び去る、という最悪の形で報いが返ってくることとなってしまった。


総じて犯罪組織の大幹部にはある意味似つかわしくない、まごう事無き忠臣かつ漢めいた性格を持つが、見方を変えればスピンドーを孤独な悪の頂点へと縛ってしまった人物とも評せる。

そもそも、ハシリヤン並びにスピンドーの利益にならない人物等を“リスク”として切り捨てる行動は、同時にグランツの独断で他者を決め付けて否定するエゴが働いてもおり、スピンドーが本当に欲しがっていた『真の仲間』と成り得る資質があった者を纏めて潰してしまっていた事実も示唆される。


現に、グランツがヤイヤイ諸共切り捨てようとしたデコトラーデイターシャは、ハシリヤンの落ちこぼれだがヤイヤイを含めて確かな信頼関係で繋がった“サンシーター”で、スピンドーが欲しいだろう新しい『真の仲間』に成り得る大きな資質があった。それをグランツは「ハシリヤンの役に立っていない」という一方的な価値観で塗り潰し、ブンブンジャーを倒す使い捨ての兵器としてリスク排除し処分しようとした事で辛うじて残っていた組織への未練を捨てさせた挙句、スピンドーと対立する関係にしてしまったのである。

また前述の自己犠牲精神も、自分が死ぬ事でスピンドーが精神的に孤立してしまう“リスク”を考慮した物では無い。この点はスピンドーがグランツを『仲間』としているのに対し、グランツはスピンドーの『忠臣≒いざとなったら道具として主人に捨て去られる身という、お互いの認識にズレがあった事を如実に表していて、実際グランツの自己犠牲により弱体状態から復活したスピンドーだが、同時にただ一人の『真の仲間』が死に心の余裕を無くした事でなりふり構わずブンブンジャーに挑んでしまう選択をスピンドーは取ってしまった。


この様なグランツの価値観と生涯もある意味“美学”と呼べる物かもしれないが、彼が相対したブンブンジャーとはブンドリオの夢に共感した者達が集い、共に相乗りする形で実現に向けて進んで来た経歴を持つ、上下関係がそもそも存在しない集団(チーム)であった。

それへ初期から関わり、時には反目しながらも共に歩んだ射士郎から、「スピンドーへの忠誠と言う名目で自分のハンドルを手放した」と評してグランツの有様には反論を突き付けられてしまっているが、それでも自身を拾ってくれた恩人への忠義と信念はたとえ否定されようとも最後まで曲げず、殉ずる道を選んだ。

つまりは隷属の中にあったスクラップ同然の生き方を通じて自身のハンドルを見失っており、スピンドーに拾われて以降も忠義のために己のハンドルを手放す以外の生き方を知らずにきた事がうかがい知れる一方、本人はその生き方を他ならぬ自分の意思で選んだものと捉えており、最後までそれを曲げることは無かったのである。

言うなればその生き方は他人にハンドルを握られることで自分のハンドルを握るものだったと解釈でき、「他人のハンドルを握ることで自分のハンドルを握る」スピンドーとはまた違った意味で「自分のハンドルは自分で握る」ブンブンジャーとは対照的なものと言えるだろう。


戦闘能力編集

手をかざして黒い波動の様なエネルギーを放ち、アニキのアコギグルマー・ジョンイトコのエレキグルマー・ボヴィを一瞬の内に灰化させ、たちまち元のアコギギターエレキギターハシリヤンイグニッションキーに分解したりと、侵略の主力たる苦魔獣を製造するイグニッションキーの扱い方を熟知。自身のパワーと調整を施した専用のイグニッションキーも保有しており、それで製造した苦魔獣は難敵揃いであった。


味方の通信を聞いている一瞬の内にチャンピオンブンブンジャーの後ろへ回り込む瞬間移動、撤退時にガーディアンブレラを開いて衝撃波を放ち、Cブンブンジャー5人全員を圧倒する等々、今までの隊長達とは比べ物にならないほどの戦闘能力を誇る。スピンドーに害する者がいれば、無手での護身術で瞬く間に地面に伏せる事もお手の物。

また、ガーディアンブレラから光弾を放ち、大也ブンブンチェンジャーを変身を与える暇もなく破壊する早撃ちを見せた。更に傘を開く事で攻撃を受け流す盾も展開する、追尾拡散弾で多数の敵を相手取る、ランボーを用いての力強い突進と手数も豊富。

またランボーも独立して活動可能で、縦横無尽に動き回って突進を繰り出し、周囲を焼き尽くす紫色の火炎を放ってサポートを行う。


そして最後の切り札として、自分が絶命した際の悲鳴をトリガーとして惑星全土のギャーソリンを引き寄せ、ガーディアンブレラに圧縮し緊急時のギャーソリンタンクとしてスピンドーに献上するシステムを構築している。


本編での動向編集

バクアゲ35編集

ディスレースが独自に行なった調査で「ブンドリオが自分を騙して生き永らえていた」と知って、執念を燃やすスピンドー。そんな彼と通信しているシーンで声のみ初登場。

スピンドーに対して上記の一番目の台詞と共に極めて恭しい態度で接しており、姿を見せずとも右腕かつ大番頭の風格を見せた。


スピンドー「裏切り者が生きてるの知っちゃあ、麗しくはねェな」


『ごもっともに御座います。して、この後はいかに?』

スピンドー「決まってる…マッド、キャノン、ディスが送って来た地球のデータを全部見せろ。話はそれからだ」


バクアゲ36編集

これまでの隊長達のデータを見終わった後、投獄前の恰好に戻り、地球へ行く決意したスピンドーの命により、グランツは「共に行く」と宣言。


スピンドー「ディスごときに楽しみを奪われちゃァ、敵わないからねェ……ブンの字には、アタシが行くまでまだまだ頑張ってもらおうか………おう、グランツ!!」

『はい、スピンドー様のグランツは此処に』


スピンドー「地球に向かう。さァ、ゾクゾクできる星だぞ? アレは……フフフフ……」

「御意に御座います。されば、私もお供を……」


そう宣言すると共に監獄惑星を車のように変形し、地球へと向かった。


バクアゲ38編集

下見とリスクの削減を兼ねてスピンドーより一足早く地球に襲来し、ウェイウェイ・ヤルカーが納車した爆奏兄弟ジョン&ボヴィと交戦するブンブンジャーと初対面する。


アニキのアコギグルマー・ジョン「何だ!? 飛び入り参加か!?」

イトコのエレキグルマー・ボヴィ「もしくは、俺たちの熱烈なファン…」


現れるや否や馴れ馴れしく接するジョン&ボヴィに手をかざしフン、と一声発するや黒い波動のようなエネルギーを浴びせ、2体を灰化させ消滅、たちまち元のアコギギターとエレキギター、ハシリヤンイグニッションキーに戻した。

敵であるブンブンジャーより先に味方である筈の苦魔獣を消したのは、2体を見て「ボスがこいつ等の騒音で気分を害されるリスクがある」と分析、それを排除するためだった。


「耳障りな音で、機嫌を損ねられては困るのでな」


Cブルー「苦魔獣が……まさか、この男がスピンドー!?」

ブンドリオ・ブンデラス『違う!奴はハシリヤン一家の大番頭、ワルイド・スピンドーの右腕!! グランツ・リスクだ!!!』


まさかのNo.2が来たことに衝撃を受けるブンブンジャーとブンドリオ。その通信の声からブンドリオを察し、誰にも気づかれずにブンブンジャーの背後へと回り込む。


「……その声、ブンドリオ・ブンデラスか」


ブンブンジャーに「近く、また会おう」と予告し去りながら挨拶代わりにガーディアンブレラで攻撃、チャンピオンブンブンジャー5人全員を圧倒した。


「あれが、ブンブンジャーか……」

ランボー「モーモーモーモー……」

「よかろう、その方向で進めよう。スピンドー様!!御所望の星はここに!!」


その後、とある屋上にてブンブンジャーの存在を再確認し、肩のランボーの忠言を聞くといずれ地球へ来るスピンドーに対し、高らかに宣言する。


グランツの襲来でブンブンジャーに予想もしない危機に陥り、更にハシリヤンのボス、スピンドーがついに地球への降臨も迫り、ブンブンジャー、そして地球は最大の危機を迎えてゆく……


バクアゲ39編集

冒頭、どこかの倉庫の中で呑気に寝息を立てるサンシーターの元へ訪れ、ランボーの唸り声で叩き起こした。

まさかの本家のナンバー2の大幹部が来たと分かり慌てて跪くサンシーター。


デコトラーデ「御本家大番頭様直々に、地球にお出ましとは!?」

イターシャ「お初のお目通し、光栄であります!」


「……お前たちが、マッドレックスが可愛がっていたサンシーターだな?」


ヤイヤイ・ヤルカー「ヤイヤ〜イ!大番頭様、カー達の事知ってるカー!?」

デコトラーデ「こんな下っ端の俺たちのことまで!」


「お前達……歴代隊長が倒されても尚戦うその姿勢……スピンドー様が大変お好きな生き様だ。今日より私の下にて、粉骨砕身働いてもらいたい」


No.2の大幹部が末端の自分達の事を知っていた事に驚き半分喜び半分なサンシーターだが、グランツとしても「幾度となく作戦を阻止され、上役として赴任してきた隊長達も討たれ、それでもへこたれずにブンブンジャーと戦い続ける」3人の熱意には響くものがあったようで、上記の台詞で称賛しつつ自分の直属の部下としてスカウト。ハシリヤンイグニッションキーとスポンジを渡しスポンジグルマーを納車させ、スピンドー出迎えの下準備を整えるよう命じた。


その後、I.S.Aの情報操作によって誰にも悟られず、遂に地球に満を辞して降り立ったスピンドーを黒スーツのネジレッタ達と出迎え、I.S.A本部長・常槍鋭一郎と対面させた。


「お戻りお待ちしておりました。我らがハシリヤン走大将・ワルイド・スピンドー様。ご健勝のご様子、このグランツ・リスク、無常の喜びに御座います」

スピンドー「グランツよぉ!!よくぞ、長ェこと本家を守ってくれた。お前は最高の大番頭よ!!」

「お言葉……まこと忘我の喜びに御座います……!!」


ここまでの貢献を労う最高の称賛の言葉に喜びを噛み締めながら、「野暮用がある」と言うスピンドーの為に用意した黒い車でスポンジグルマーと交戦中のブンブンジャーの元に移動、スピンドーに危険が及ばない様リスクの排除の為にブンレッド以外のブンブンジャーをスポンジグルマーの攻撃で消滅させた上に黒い衝撃波でブンレッドを吹き飛ばし変身解除に追い込む。


そして、とうとう大也と顔を合わせたスピンドーの口から「ギャーソリンを得るためにビッグバングランプリを乗っ取り、八百長を仕掛けてギャーソリンを集めるための拠点の一つにした」というブンブンの夢を踏み躙る行為に憤った大也を叩きのめし、スポンジグルマーに任せてその場を後にした。


バクアゲ43編集

「I.S.Aの本部長…実に食えない男。何やら画策している様子に御座います」


やはり常槍がハシリヤン利権なる物を手に入れる為に面従腹背の態度を取っている事に薄々勘付いており、スピンドーに報告。


スピンドー「どの星の偉〜い人達もさァ、最初はみ〜んなおんなじ事考えるんだわ。まっ、気付いた時にゃあ、アタシに踊らされてるんだけどねェ」


スピンドーの方もこれまでの侵略活動の経験から、常槍の企みにわざと気付かない振りをする事を了承。


その一環でタカラバコグルマーを独自に納車し、ブンブンジャーを弱体化させる為の布石を打った。


バクアゲ45編集


内藤「あの謝罪は大きな効果がありました。対して、ブンブンジャーこそが敵と言う声が大きくなっています」

スピンドー「チッチッチッ…その勢い。もう一押し、必要さね」

「スピンドー様。ご所望の物はこちらに……」


内藤が代表を務めるライトニング・テックとの会談をメディアを使って放映し、地球の侵略行為はスピンドー自身に誤解があったと表面上だけの謝罪を行い、地球人の信用を獲得したスピンドー。

更にブンブンジャーを孤立させるため追い討ちをかけるべく彼の命で密かにディスレースのオカルトツール・フランクを回収。スピンドーの手によりディスレース2000として復活したディスレースの顔に無理やり、ディスマスク2000を装着させた。


バクアゲ46編集

自ら作戦を遂行すべく地球へ来訪。ランボーの鳴き声でヤルカーをコントロールし、前回でスピンドーによって使い捨てにされたディスレースの様子を見て、ハシリヤンにいて良いのか迷いが生じ始めたサンシーターを呼びつける。


ヤルカー「俺様呼んだの、お前カー?」


「正しく。呼んだのはこの私、グランツ・リスク。私は、全宇宙で活動中のヤルカーを自在にコントロールできるのだ」

「今まさに、エリートたちの第一陣が地球めがけて進軍している所だ」

「ヤルカーが溢れ出たギャーソリンに反応し、飲み込む現象は、スピンドー様が仕掛けた機密指令である」


イターシャ「ああ………だからヤルちゃん、いつも勝手に……」

「だが、こやつはキャノンボーグの改造によって他とは違う個体となってしまった。故に……イグニッション」


そして、自らがコントロールしているエリートヤルカーの一軍が地球に向かって進軍している事、ヤルカー族がギャーソリンに反応し、それを飲み込もうとするのはスピンドーによって仕掛けられた機密指令てだと告げると、ハシリヤンイグニッションキーをヤルカーの口に差し込み、クルマジュウグルマーへと納車させた。


ヤルカーが苦魔獣化したに加え、走らないものを走らせる事が本来のイグニッションキーの目的を反故にするような使い方に驚くデコトラーデとイターシャにグランツは「お前達!長いこと作戦に失敗し続け、走ってはいないでないか!」と前回の賞賛とは打って変わって厳しく指摘し、作戦上手く行った暁にはマッドレックス亡き後の斬込隊長にするようスピンドーに進言すると約束し、ブンブンジャー討伐へと向かわせた。


だが、サンシーターの昇進を盛り立てるつもりは毛頭なく、自身のコントロール下から外れたイレギュラーな個体となってしまったヤルカーの存在を危険視し、不確定要素のリスクと判断。

ギャースタマイズを使い過ぎると体内のギャーソリンがオーバーヒート、やがて暴走し限界を迎えたヤルカーが引き起こす大爆発でブンブンジャー諸共サンシーターを始末するための策略であり、役立たずの切り捨てこそが今回の作戦の卑劣な真実であった。


しかし、ブンオレンジとブンブラックの尽力でヤルカーは元に戻り、ギャーソリンに飛び込んだエリートヤルカーの第一陣はギャーソリン大暴走体のクルマジュウグルマーの再納車に利用され、結局スピンドーの使い捨てに過ぎなかった状況に、ハシリヤンと見切りをつけたサンシーターがブンブンキラーロボを駆り奮起し、爆発寸前のクルマジュウグルマー共々上空で大爆発。エリートヤルカー軍団もハイウェイ空間を通って地球を去り、グランツの卑劣な策は失敗に終わった。


スピンドー「グラァーンツ! お前の仕事にしちゃあ、お粗末だな」 

「お恥ずかしい結果に、言葉も御座いません…。 しかし、ヤルカー第二陣は間も無く到着の由」 


こうして、グランツのブンブンジャー抹殺作戦は失敗に終わるも、同時にもう一つのリスクだったヤイヤイの始末はつけられたのでスピンドーからは軽い叱責で済まされ、エリートヤルカーの第二陣ももうじき地球に進軍すると報告した。


バクアゲ47編集

常槍から提案された「未来/ブンピンクとスピンドーの政略結婚は、ブンブンジャーにとってハシリヤンに強制的に負けを認める不利過ぎる物だった。

しかし、世論はハシリヤンに傾き、要求を断ればハシリヤンとI.S.Aに徹底的に排除される可能性があり、ブンブンジャーは渋々それを承諾。

ギャーソリンを大量に溜め込んだヤルカー第二陣も地球にもうじき進軍間近、ハシリヤンの勝利は決定的な物になり、スピンドーからこれまで長く自分のための尽力に労いの言葉をかけられる。


スピンドー「お前には苦労をかけるなあ。グランツ」 

「この程度、かつての隷属と屈辱の日々に比べれば、苦労の内に入りませぬ。スピンドー様と出会わなければ、私は終生スクラップも同然にございました…」 

スピンドー「それは止めろ。昔の事は忘れな。お前はスクラップじゃねえよ」 


そして、アジトに未来が到着すると、彼女からスピンドーに結婚祝いとしてビッグバングランプリを返還するように要求。彼女の不遜な態度と今後も無礼な要求してくるかもしれないと難色を示すが、スピンドーもハシリヤンを乗っ取る可能性があると見透かし「心を操る指輪」で未来を洗脳するつもりだったため、彼女の要求を承諾した。


しかし、I.S.A側についたフリをしていた射士郎を含めたブンブンジャーは圧倒的に不利な状況下でスピンドーが完全勝利を確信し油断する瞬間を虎視眈々と狙い、結婚式の当日に奇襲作戦を決行。ギャーソリンを溜めるタンクを担っていたシャイシャイ・サルカーを破壊されスピンドーの弱体化を招いてしまう。自身が呼び寄せうとしたヤルカー第二陣も玄蕃が自身の宇宙船をリサイクルしたバリケードで足止め、ギャーソリンの供給が絶たれてしまう。

スピンドーのために用意した物は悉く潰される結果に陥り、スピンドーの命令でブンブンジャーの徹底排除へ移行した。


愚直なまでに忠実な大番頭、最期まで走大将の為に(バクアゲFINAL)編集

ギャーソリンの供給源であるサルカーを失い弱体化したスピンドーに代わり、式場近くの草原でチャンピオンブンブンジャー達と交戦。ブンブンカーの力をカスタマイズし繰り出すCブンブンジャーの攻撃を防ぎつつ、増援のネジレッタを巻き込みながらの猛攻で正に暴れ牛の如き暴れっぷりを見せつける。


「やるな、ブンブルー。だが、今の私はかつて無いほど力が漲っている…! 命を捧げたスピンドー様を守り、戦うこの事実……なんと満たされている事か!!」


Cレッドからブンブンハンドルを借り、二刀流を携えての射士郎/チャンピオンブンブルーとの一騎打ちとなるが、全身全霊でスピンドーを守る為に戦う高揚感に浸っていると悠々と語り、強烈な突進でCブルーをふっ飛ばすが、彼からある言葉を投げかけられる。


Cブルー「お前には自分のハンドルがないんだな。ならば……俺たちに勝てる筈は無い!」


自身のハンドルを離さず、大也や仲間を信じていたから裏切る振りし今の逆転劇を実現できた自身と対照的に、忠誠を通り越して愚直と言えるグランツの姿は自分のハンドルを失っている状態に過ぎないと言う核心を突かれた発言に動揺し、サファリクラシックの力でカスタマイズしたCブルーの上段斬りをまともに食らい、徐々にブンブンジャーの攻撃を受け始め調子が狂い始める。


Cブルー「グランツ!お前はスピンドーにハンドルを渡し、自分で握る事を放棄した!お前の意志は…何処にある!?」

「スピンドー様の意志が私の意志…!忠誠を誓ったあの日から…!!」


射士郎に指摘されてもその意志を崩さない様子を見せるも、Cブルーが「バクアゲチャンピオンドライブ」を発動。咄嗟にガーディアンブレラで防ぐも、腹部にもう一対のブンブンハンドルを押し当てられ、そのまま放たれた一撃が腹部を貫通。


《スピンドー様ぁぁぁぁっ……!!》


これが致命傷となり、今際の際に彼の脳裏によぎったのは、スピンドーとの出会いの記憶だった。


スピンドー《もうお前はスクラップじゃねェ。お前は俺だ》

《御意。グランツはいつでも…》


「あなた様のお傍に……!!!!ウオオォォォーーッ!!!」


最期まで信念を貫く大番頭は今際の際に走大将との出会いに思いを馳せながら爆散・フィニッシュし、散っていった。


ヤルカー「ヤイヤイ!やったカ〜!?

イターシャ「あぁ!ヤルちゃん、それ言っちゃダメ!」

デコトラーデ「フラグだろ、それ!」


実は倒される直前、グランツは命を懸けた最後の切り札を繰り出していた。ガーディアンブレラを地面に刺し、自分が絶命した際の悲鳴をトリガーとして惑星全土のギャーソリンを引き寄せ、突き刺したガーディアンブレラに圧縮し緊急時のギャーソリンタンクとしてスピンドーに献上、全快させる事に貢献した。

だが右腕にして、自分の真なる仲間とも思っていた男が先に逝ってしまった現実をスピンドーは受け止められず、グランツが自己犠牲で集めたギャーソリンで回復するや散って逝ったグランツの忠誠心を応じるべく、自分の信念を剝き出しにブンブンジャーとぶつかる事を選択する(尚、スピンドーがギャーソリンを集める際にグランツの断末魔とも取れる叫びが流れていた)。


ところが、グランツが始末し損ねてブンブンジャーに助けられていたサンシーターがスピンドーとブンブンジャーの激突をライブ中継。それによって人々の応援と共に“歓声”が戦場に届き、グランツが自己犠牲で集めた精一杯のギャーソリンが薄れ始めてスピンドーは本当に後が無くなってしまった上、更に人々の歓声で活性化した地球の核結晶エネルギーによりブンドリオが蘇生・復活。これを持ってスピンドーのブンブンジャー潰しは完全に覆されてしまった。

そして、自分の完全敗北を悟ったスピンドーもまた、ブンブンジャーとブンブン、ビュンディーの絆の前にあえなく負けて散り、ハシリヤンという組織のフィニッシュと共にグランツの後を追って逝った。


余談編集

  • 名前の由来は恐らく『グランツーリスモ』と「リスク」。
    • ゲームを原作とする実写映画が存在する為、モチーフの規則性からは外れていない。実際、公式---でも初登場したブログにおいて「決してあのゲームソフトとは関係ありません」と言及しており、実写映画とは別にゲーム版があるのを把握している模様。
    • ランボーの由来は、同作に登場する主人公のライバルの使用車両であるランボルギーニウラカンGT3からと思われる。
  • 当初は『FINAL LAP』のキービジュアルに彼と思しき姿が無かった為、スピンドーが使ってた通信機そのもの、監獄惑星が意思を持った存在かと疑われていたが、バクアゲ38で人型の姿で登場した。
  • 一部視聴者からはヤルカーと排気筒の形状のシルエットが似通っている事とヤルカー族を操れる能力から彼もヤルカー族の一体で人型に改造された説、かつ「スクラップ」とはヤルカー時代に“廃車”レベルの負傷をしていた事なのではないかという考察が上がっている
    • しかしそんな過去を推測されながら、ヤイヤイを通してサンシーターへ自分のエゴを押し付けて始末しようとした事と、それが失敗した反動でスピンドーとハシリヤンが滅ぶ致命的な一手をサンシーターから刺されてしまった顛末はあらゆる意味で皮肉だろう。
  • CVの磯部氏は『宇宙戦隊キュウレンジャーEpisode of スティンガー』のザンダバルド役以来、テレビ本編では『魔法戦隊マジレンジャー』の小津勇/魔導騎士ウルザード/ウルザードファイヤー以来19年振りの戦隊シリーズ出演となる。
    • なお、ザンダバルドも甘言で他者を操って使い捨てる冷血な外道で、作中では所属組織内での出世を果たす為にとある女性の運命を狂わせ、地球人同士での殺し合いへ誘導する最悪の洗脳実験を実行している。だが本性は、自分のエゴにしか関心がない矮小な卑劣漢に過ぎなかった。
  • スーツアクターの齊藤氏は前作『王様戦隊キングオージャー』にてゲロウジーム等を担当しており、それ以来の出演。こちらは追加戦士の王の側近となっており、実質王が治める国のNo.2の地位にあった。

関連タグ編集

爆上戦隊ブンブンジャー ハシリヤン

グランツーリスモ

リスク 冷血漢 忠臣

独善:結局彼の価値観はスピンドーが敗北する最後の一押しになってしまった。

無能な働き者/有能風無能:本人の才覚こそ本物である物の、上記の独善によってすべからくそれを殺した挙げ句、主君と組織双方の破滅の原因となった以上、この謗りは免れない。


デストラ・マッジョ過去の戦隊における犯罪組織のボスの右腕繋がり。高い戦闘力のみならず、最後まで上下関係が良好で、その戦死後にボスから悲しまれた点も含めて、類似点が多い。


立神吼:『仮面ライダーフォーゼ』における同類項。こちらもトップに狂信的に盲従している上に、青い2号ヒーロー強化フォームに引導を渡されたなどの共通項がある。

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