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クルマジュウグルマー

くるまじゅうぐるまー

クルマジュウグルマーとは、特撮テレビドラマ『爆上戦隊ブンブンジャー』に登場する敵怪人・苦魔獣の一体。
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「このチャンス、絶対につかむカー!テール・トゥー・ノーズ!!」


CV諸星すみれ

スーツアクター坂梨由芽

登場話数:バクアゲ46「未来をこの手に


データ編集

全高/186cm(ギャーソリン大暴走体/44.1m)

重量/252kg(ギャーソリン大暴走体/597.7t)

エンジン/ヤイヤイ・ヤルカー

スピード/テール・トゥ・ノーズ最速

カスタム/苦魔獣エンブレム、ギャースタマイズ

ナンバー/9010

ファーストラウンド(コース/市街地)

セカンドラウンド(コース/市街地)

ファイナルラウンド(コース/ビル街)


概要編集

ハシリヤン大番頭・グランツ・リスクによって、己に込められた燃える苦魔獣魂をイグニッションされたサンシーターヤイヤイ・ヤルカーが、パワーアップ苦魔獣として納車された姿。


ヤイヤイ・ヤルカーをそのまま人型にし、全身にこれまで倒された苦魔獣の顔をあしらった様なタイヤパーツ『苦魔獣エンブレム』を取り付けた姿をしており、ヤルカーを製造元にしている為か苦魔獣共通の燃える双眼は持たず、代わりに眉間に燃えるハシリヤンマークが付いている。

正確には苦魔獣の素体へ、大口を開けたヤルカーの上半分が頭部兼両肩、下顎とシャーシ部分が腹周りの装甲、両脇の三連六輪タイヤが両腕の装備として配置。そして大口内となる胸部全体に苦魔獣エンブレムがくまなく敷き詰められている。


ベルトバックル(ヤルカーの大口の顎部分)に付いているナンバープレートのナンバーは「9010」。


チャンピオンブンブンジャーと同様、苦魔獣エンブレムをタッチする事でその苦魔獣の能力が使える『ギャースタマイズ』が可能。元々Cブンブンジャーと苦魔獣の製造技術は共にブンドリオがルーツだが、これに地球へ来訪したグランツがモニタリングして得たCブンブンジャーのデータを反映させた結果、敵勢力の上位互換とも呼ぶべき最新鋭の装備が開発されたとの推測が導ける。あるいは、ブンドリオより生み出された二つの技術が紆余曲折の末に一つへ統合された結果がこのクルマジュウグルマーとも呼べるかもしれない。

このギャースタマイズによる攻撃の手数・火力・自由度等の高さは他を寄せ付けずまさしく最強の苦魔獣に相応しいスペックを誇る。


……だが、これまでハシリヤン構成員として失敗続きだったサンシーターへこれ程までの力が無償提供されたのには当然裏があり、もはや役立たずと判断されたサンシーターブンブンジャー諸共始末せんとするグランツの思惑があった。

まず、ギャースタマイズは使い過ぎると体内のギャーソリンオーバーヒートしてエンジン(製造元)のヤルカーごと爆発の危機に瀕してしまうというデメリットを持つ。これによる自爆でデコトラーデイターシャをブンブンジャー諸共始末する算段であり、かつてマッドレックス・F前話でのディスレース2000と全く変わらない仕打ちである。

しかし、万が一爆発が阻止されエンジンになったヤルカー(ヤイヤイ)が解放されても、残ったギャーソリンにグランツの操作(※彼の左肩にいるランボーからの指令)でコントロールされた別のヤルカー族が殺到。彼等を新たなエンジンにギャーソリン大暴走体として再納車(復活)できてしまう。


要はこの苦魔獣の本質は、惑星ヤルカーに住むヤルカー族がハシリヤンに「『捻出したギャーソリンを回収してスピンドーに届ける使い捨ての道具』扱いされている最低の現実を象徴する偶像」と断言できよう。

更にこの苦魔獣のエンジンになったヤイヤイは、アクシデントでトサカー(ランボーの指令を安定して受信するパーツ)を失った上でキャノンボーグハイウェイ光線を照射する機能も与えられたイレギュラー個体と化していて、それによる不確定要素をリスクと判断、排除しようとグランツが一方的に進めた策こそが、このクルマジュウグルマーへと変化させた上でのヤイヤイ達サンシーターの切り捨てだった。


総じて反吐が出るレベルで、ハシリヤン並びにその本家の大番頭たるグランツの価値観を如実に表した苦魔獣だが、その存在は落ちこぼれかつ場に流され易くも「仲間が使い捨てられるのは許せない」という信念のあったサンシーターのプライドを逆撫で。

三人を現状に留まらせていたハシリヤンへの未練を振り切れさせ、反逆者として奮起させる切っ掛けともなってしまった。


ギャースタマイズ一覧編集


苦魔獣能力
ウエディングドレスグルマー左手にベイキングバスターを装備する
トケイグルマー長針セイバーを発射する
サウナグルマーヒシャクラッシャーを発射する
ダーツグルマーマフラーからダーツボンバーを発射する
コイノボリグルマーコイノボロッドを発射する
アンテナグルマー右手にアンテナを装備する
ゲタグルマーダイナシナイダーを発射する
ジムグルマーストロングハンマーを発射する
ショウカキグルマーカジバーンでの火炎放射をする
アコギグルマー青の五線譜を発射する
ネオングルマーネオンアタックを発射する
ゴンググルマー両手にゴンゴングローブを装備する
センログルマー線路を発射する
エレキギターグルマー赤の五線譜を発射できる
スポンジグルマーダブルスクラブの泡を出す
クルマジュウグルマー(ヤルカー)寝そべった体勢より両腕のタイヤをエネルギーを纏いつつ駆動させて巨大なヤルカーの姿となり、高速移動から連続ギャースタマイズで苦魔獣の装備や技を無数にばら撒く暴走攻撃

本編での動向編集


デコトラーデ「俺ぁ不安なんだ…。あのディスレースの野郎ですら、使い捨てにされちまった。あんなん見ると、スピンドー様マッドレックス様の事をどう思ってたのかってな……」


前話マッドレックスの最期の真相を聞いたサンシーターは、地球が完全にスピンドーの物になる寸前の状況で、隊長だろうが用済みと判断したら使い捨てにされるハシリヤンに残るがどうか迷いが生まれていた。

とはいえハシリヤンを抜けて行く先も無いので、「地球ナワバリ計画」の遂行こそマッドレックスの願いだと帯を締め、グランツおべっかを信じつつ現状維持を決めるも、グランツ(の肩にあるランボー)から呼び出される形でヤルカーが操られ、それを追った先でサンシーターはグランツと邂逅する。


そこでグランツより、ヤルカー族にスピンドーが施していた機密指令の事やサンシーターの一員であるヤイヤイイレギュラーな存在になったヤルカーである事実が明かされ、その流れからグランツがヤイヤイの口にハシリヤンイグニッションキーを差し込んだ事で「カー!ク~ル~マ~ジュ~ウ~ッ!!」と叫びつつ誕生。

ヤイヤイの自我が残った状態で納車させパワーアップと偽ってサンシーターに供与し、マッドレックスの跡目であるハシリヤン斬込隊の隊長へ昇格させる嘆願をスピンドーに伝えると甘言を言いつつ、サンシーターにブンブンジャー抹殺の命令を下したグランツに意気揚々と返事するが、あまりに都合がいい内容にデコトラーデイターシャ疑心暗鬼は増すばかりだった。


しばらくして、隔離された範道邸前でI.S.Aと睨み合っていた先斗を発見。デコトラーデとイターシャにギャースタマイズを発動させてもらいつつ、舞美やI.S.A隊員達を逃した2人を波状攻撃で圧倒し翻弄、市街地内のビル屋上へ追い込む。

圧倒的有利な状況に「カー、絶好調だカ~!」と喜んでいたが、直後ギャースタマイズのデメリットであるギャーソリンのオーバーヒートが発生、目は紫色にギラギラ輝き自我は失われ暴走が始まってしまう。


「ギャースタマイズ祭りだー!!」と喚きながら苦魔獣の無数武装を射出し雨霰に降り注がせるも、目的の物を範道邸より調達した玄蕃に防がれ一部を打ち返される。

それへ怯んだ隙に先斗が大也達の潜伏先へ向かった為、今度は錠/チャンピオンブンブラック・玄蕃/チャンピオンブンオレンジと交戦。相手のカスタマイズもギャースタマイズで対応し、2人が接近したタイミングでオーバーヒートの熱風を吹き出し牽制。その末に大爆発する危険性を察知した2人を市街地内の屋上ヘリポートに追い込むや、クルマジュウギャースタマイズを発動して武器を撒き散らしながらの暴走体当たりでより激しく暴れ回る。


イターシャ「ヤルちゃん止まって!爆発しちゃう!!」

デコトラーデ「これじゃあマッドレックス様の最期と同じだぁ!!」


Cブラック「玄蕃さん!爆発する前に倒します!!」

Cオレンジ「オーライ!!」


しかしCブラックがパトカー1カスタマイズで地面にニードルを発生させタイヤをパンク、転倒させてからCオレンジがオフロードカスタマイズを使って両腕の装甲を解体。高速移動を封じ棒立ちとなった所に『バクアゲチャンピオンブースタードライブ』を発動、クルマジュウグルマーを浄化し暴走したギャーソリンを分離する形でイグニッションを解除。ヤイヤイも無傷で救出された。


しかし、グランツの指令でハイウェイ空間を通り、第1陣として地球に侵入してきた多数のヤルカー族が分離されたギャーソリンへ突入。彼らを新たなエンジンとして吸収した事で「ク~ル~マ~ジュ~ウ~ッ!!」と野太い声で吠えつつ復活、自我を持たないギャーソリン大暴走体の状態でビル街に再納車されてしまう。


デコトラーデ「大番頭様が言っていたのはコレか…。ハッ、エリートだのなんだの言って、結局アイツ等も使い捨てかよ…」

イターシャ「…そんなの可哀想よ!」

デコトラーデ「……なあ、下っ端にも意地があるとこ、見せてやろうぜ!!」


巨大戦力を完全に封じられてしまっているブンブンジャーはこの状況に八方塞がりとなってしまうも、彼等の代わりにとうとうハシリヤンへ見切りをつけたサンシーターがブンブンキラーロボへ搭乗し応戦。


デコトラーデ「見てるかスピンドー!」

ヤイヤイ「お前の思い通りにはならないカー!」

イターシャ「もう誰も、使い捨てになんてさせない!」


ギャースタマイズを強引に掻い潜り、「これが俺達の、暴走魂だぁ!!」と叫び反逆の狼煙を上げたサンシーターの操縦するキラーロボと掴み合い、振り解かれた瞬間でキラードリルを土手っ腹に打ち込まれその勢いのまま空高く持ち上げられたが、最終的にギャーソリンの暴走による爆発は抑えられず上空でキラーロボ共々大爆散。デコトラーデの「俺達が、サンシーターだぁぁっ!!!」との反逆の叫びと共にフィニッシュし(サンシーター達は描写は無い物の脱出、生存している)、エンジンにされたヤルカー族も解放されてハイウェイ空間を通り、地球を去っていった。


スピンドー「グラァーンツ! お前の仕事にしちゃあ、お粗末だな」 

グランツ「お恥ずかしい結果に、言葉もございません…。 しかし、ヤルカー第2陣は間も無く到着の由」 


こうして、グランツのブンブンジャー抹殺作戦は失敗に終わるも、同時にもう一つのリスクだったヤイヤイの始末はつけられたのでスピンドーからは軽い叱責で済まされた。

そして常槍の助言を得たスピンドーは、自分の支配下へ置いた地球の世論をバックに、未来と婚姻を結び、ブンブンジャーへ和解という名の社会的屈服を受け入れさせる王手へと打って出るのだった。


だが、未来との政略結婚を起点としたブンブンジャーの一世一代の作戦にスピンドーは嵌ってしまい、ギャーソリンの供給を絶たれた上で右腕のグランツを失ってしまう。

それでも、グランツが己が命と引き換えに集めた精一杯のギャーソリンで復調するスピンドーだったが、直後ブンブンジャーに助けられていたサンシーターが戦闘をライブ中継した事で人々がブンブンジャーを応援すると共に“歓声”を発した結果、精一杯のギャーソリンが薄まり始めスピンドーの後が無くなる一方、地球の核結晶エネルギーの活性化によりブンドリオが蘇生・復活。これを持ってブンブンジャー潰しは完全に覆り、スピンドーとハシリヤンへ致命的な一手が決まってしまった。


結局、クルマジュウグルマーを納車した=グランツがヤイヤイを通してサンシーターにエゴを押し付けた事は、グランツがスピンドーに託され守って来たはずのハシリヤンを主人諸共滅ぼす因果応報となったのだった。


余談編集

  • プレートナンバーは苦魔獣の語呂合わせ(9=くる、0=ま、10=じゅう)。
  • 本編最後かつ、唯一女性声優が演じる苦魔獣となった。
  • スーツアクターの坂梨は『ブンブンジャー』本編でブンピンクのSAも務めており、今作で初の敵役を演じた。
    • その為か登場回では未来はブンピンクには変身しなかった。
  • また生物を素体とした苦魔獣はある意味ではカセキグルマー以来となり、奇しくもキャノンボーグに縁のある苦魔獣という共通点がある。

関連タグ編集

爆上戦隊ブンブンジャー

ハシリヤン 苦魔獣 てんこ盛りフォーム

ヤイヤイ・ヤルカー:等身大状態の素体。

ヤルカー族:ギャーソリン大暴走体時の素体。数百体がギャーソリンに集結する事で大暴走体となった。

ヤル虐:要するにこれの究極。


ヘッダー怪人イナズマモンガーギラスザ・ガルデスザ・キルトスザ・デウスーラザ・デーモスバラドルギンの手で幹部が怪人化した例で特にザ・キルトスとザ・ガルデス以外はすべて終盤一般怪人に当たる(デウスーラは1度倒されるが、再強化された為一応カウントに入る)。


ケッテイバンキ16年前の車スーパー戦隊に登場した、これまでに倒されたロボット怪人の能力すべてを使える戦隊怪人


本編最後の一般怪人

キンバエジームクルマジュウグルマー???

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