概要
相手の王将(玉将)を次の手で取れる手。王手をかけられた側は、王を逃がす、王手をかけてきた駒を取るなど対応するが、相手の次の手から王を守れない場合、詰み=負けとなる。
王手を宣言する必要は無い。
詰みに王手は必須ではない。例えば、相手の駒の行動範囲にうっかり王が入って、相手の次の手で王を取られる場合、王手をかけないまま詰みとなる。
チェスの場合はチェックメイトの記事を参照。
転じて、優勝まであと1勝という状態を「優勝へ王手」と表現したりする。
逆王手
逆王手は、王手をかけられていた側が、相手の王手を解消させた上で、代わりに王手をかけ返すこと。
これが転じて、日本プロ野球における、クライマックスシリーズおよび日本シリーズ(先に4勝した方が完全勝利)で、一方の相手が3勝で“王手”としていたところに、もう一方の相手も3勝に追い付いたことを“逆王手”と表現する。
最初に王手を取った側が覆される概念はなく、厳密には双方3勝で並んだ“ダブル王手”であり、「“逆王手”は表現としておかしい」と言われることも多々あるが、「先に王手をかけられ、絶体絶命の状況の中、“逆王手”をかけた側が、そのまま連勝して逆転優勝しそうな勢い(期待)がある」という意味合いで使われる(最初に王手をかけた側から見るとたまったもんじゃない表現であるが、これが「なにくそ!」という気持ちになって、最初に王手をかけていたほうが勝つこともある)。