「今の世は邪悪な科学で毒され、呪いに満ちている―――我等への恨み、この世の偽の科学を打ち砕き、新しい科学を……我等がエゴスの世界を作り上げるのだ―――」(第1話)
データ
秘密結社エゴスにおいて現人神として崇められるエゴスの支配者にして邪神。
声質から辛うじて男性という事だけが分かる以外はその正体は謎に包まれており、組織の最高幹部にして神官でもあるヘッダー指揮官にも正体は明かされておらず、本当の姿を見たことは無い。
少なくとも最終回での描写(流れ出た血の色が緑色だった)から人間ではない事だけが判明している。
黒い頭巾にローブで包まれている為、手も顔も全く見えず、玉座に鎮座し続け微動だもしないその姿はある意味不気味さを醸し出している。
人間社会に混乱をもたらし、自身へのシンパを増やすために様々な作戦を立案し、現代科学の枠組みを超えた「原始科学」という謎の科学技術を用いて生み出した自身の分身を通して暗躍している。
なお、その最終目的は冒頭の第1話のセリフから自身が君臨する世界を作り上げることだと思われる。
エゴスに入信した者を意のままに操り、任務に失敗した者たちは容赦なく玉座の両脇にある手を模した置物から発射される熱線で処刑する冷酷な性格をしている。
自身の御子であるエゴス怪人達を生み出す際は中央に置かれた水晶体から“遺伝子伝達光線”を怪人製造カプセルへと発射して生み出す。
部下達に直接命令を下したり叱咤を飛ばすことが多く、部下達からの意見に耳を貸さない頑なな部分が目立つが、敵の司令官である鉄山将軍について分析した際はその判断力と行動力を高く評価して警戒する様に部下達に促すなど、ただ闇雲に攻撃命令を下すだけではない一大組織の首領らしい冷静な分析力も持ち合わせている。
ハハァと跪くヘッダー指揮官に対して『ハァハァ言ってわかっておるのか』と突っ込むなどやけに人間臭いところもある他、『世界の子供達が飢えているのに日本の子供達は生意気にも食べ物を残しているではないか!』と激昂する等意外とまともなツッコミをすることもある(まあ、この後本人が食べ物を粗末にしている作戦を立案するのだから台無しである)。
千里眼にも長けており、ゴースト怪人との再戦に臨むバトルフィーバー隊の姿勢から初戦時とは比べ物にならないほどの闘志を感じ取ったり、バトルフィーバー隊の変装による潜入活動にもいち早く正体を見抜いたりしていた。
計画の数々をBF隊達に阻止され、片腕ともいえるヘッダー指揮官を失った事を受け、怨敵であるBF隊を怪人に作り替えて自身の最強の下僕にする最終計画を発動するが、5人の活躍により怪人製造の要である怪人製造カプセルを失ってしまう。
追い詰められたエゴスは遂に自ら打って出ることを決意すると彼らの目の前で教団本部から脱出。(脱出の際に像の下部からジェット噴射らしき描写がある)
巨大サタンエゴスとも呼ばれる巨大化した姿(おそらく超能力を使ったと思われる)で地上に降臨するとBF隊とバトルフィーバーロボと死闘を演じ、強大な魔力あるいは超能力で引き起こした地震や強風といった天変地異で苦しめ、クロスフィーバーも弾く頑丈さを誇ったが、一発大逆転の新必殺技『電光剣ロケッター』で体を刺し貫かれ、断末魔の絶叫と共に爆散。
最後までその正体が明かされず、多くの謎を残したままエゴスの死と共に組織も壊滅した。
余談
デザイナーによれば手前にある水晶体がサタンエゴスの本体で、暗い人型の方はご神体の為の偶像と想定していたらしい。
関連タグ
総統タブー:『大戦隊ゴーグルファイブ』の暗黒科学帝国デスダークの首領で、巨大化してからの倒され方がサタンエゴスと似ている。
大サタン:『恐竜戦隊ジュウレンジャー』に登場するサタンの名を冠するラスボス。
サタンゴース/大サタンゴース『巨獣特捜ジャスピオン』に登場するサタンの名を冠するラスボス。声もサタンエゴスと同じ飯塚昭三。