暗黒科学帝国デスダークとは、スーパー戦隊シリーズ第6作『大戦隊ゴーグルファイブ』に登場する悪の組織である。
概要
大昔から科学技術を悪用した「悪魔の科学」を用いて多くの災いをもたらし、いくつかの文明を滅ぼしたことがあるとされる暗黒科学者の集団。その歴史は5000年に及ぶと言われ、総統タブーなる謎の支配者の下に史上初めて勢力が統一され、1980年代になって本格的な世界征服に乗り出した。
暗黒科学の技術を結集して造られた浮遊要塞「暗黒巨大城デストピア」を本拠地とし、合成怪獣や巨大ロボット、戦闘機デスファイターを繰り出す。
支配者
総統タブー(第1 - 50話)
デスダークの支配者。デストピアの謁見の間の曇りガラスの奥に佇み、巨大な目を光らせて幹部を威圧する。その正体は暗黒科学が生み出した、究極にして最強の遺伝子。
幹部
デスギラー将軍(第1 - 49話)
演:高橋利道
ドクロを模した兜を被ったデスダークの指揮官。自らも前線に立ち、戦闘を行なう。短気で冷酷だが、デスダークへの忠誠心は厚い。剣の達人で、ゴーグルレッドをライバル視している。
マズルカ(第1 - 48話)
演:吉田真弓
デスダークの女スパイにして諜報部長。変装が得意で、戦闘以外にも情報収集や誘拐など、幅広い任務をこなす。
イガアナ博士(第1 - 15話)
演:きくち英一
豪快な性格の科学者。自ら工具を取って動物型の巨大ロボットを作る。
度重なる作戦の失敗により総統タブーの怒りを買い、デスマルク大元帥から「役立たず」と判断されて、第15話でザゾリヤ博士と共に処刑された。
ザゾリヤ博士(第1 - 15話)
演:西口久美子
冷酷な女科学者。大勢の作業員を指揮して機械の特性を生かした巨大ロボットを作る。
イガアナ博士と同じく度重なる失敗のため見捨てられ、第15話でイガアナ博士もろとも処刑された。
演者の西口久美子は歌手で元『青い三角定規』のメンバー(「太陽がくれた季節」が代表曲でNHK紅白歌合戦に出場経験あり)。
デスマルク大元帥(第15 - 50話)
演:中庸助
第15話から登場した暗黒科学の伝説的英雄。2000年の長い眠りについていたが、タブーの命令で蘇生された。「妖刀暗黒剣」を武器とし、強力な暗黒パワーを持つ。性格は冷酷非情で、タブー以外の者には容赦しない。
ベラ&ベス(第15 - 50話)
デスマルク大元帥に仕える侍従で、大元帥とともに復活した。戦闘時には女剣士に変身し短剣を武器にする。
マダラマン
デスダークの兵士。その身体は機械で構成されており、名前の通りマダラ模様の服を着ている。
合成怪獣・コングの製作に携わることもある。
モデルはJACの忍者映画に登場する迷彩柄の忍者装束で、初期企画での名称は「兵士メカメカ」。
戦力
合成怪獣
通称「モズー」と呼ばれる怪物。動物の能力と機械の能力を併せ持つ。
第34話からは河田博士が作った「ネオメタル」を原子化して結合させて強化し、終盤ではハイトロンエネルギーによって更に強化された。
巨大ロボット
通称「コング」。デスダークが造りだした戦闘用巨大ロボット。
合成怪獣を復活させることのできる「リフレッシュパワー光線」で、ゴーグルファイブに倒された合成怪獣を再生・搭乗させることで稼動し、作戦を続行できるようになっている。
第5話以降は作戦に投入されるモズーを元にその特長・能力が最も発揮できるようにモズーと共通の上半身を持つコングが作られるようになった。
出撃時にはデスギラー将軍が「XXコング出動ーッ!!」の号令で、デストピア側面の格納庫の壁面が開き、足の裏から火を吹き目的地まで自力で空輸される。
暗黒巨大城デストピア
デスダークの拠点。外観は朽ちた西洋風の城を思わせるが、その実態は暗黒科学の粋を集めた移動要塞であり、海中航行も自在に可能。最終話で内部にゴーグルシーザーのミサイルを撃ち込まれ爆散した。
デスファイター
デスダークの戦闘機。マダラマンが操縦する。巨大ロボットの援護をすることもある。
余談
初期企画での名称は「暗黒科学帝国ダークマズー」であり、この段階で幹部の名前は決定していた。
関連項目
大戦隊ゴーグルファイブ スーパー戦隊シリーズ
機械帝国ブラックマグマ←暗黒科学帝国デスダーク→有尾人一族ジャシンカ帝国
改造実験帝国メス・・・書籍『すごい科学で守ります!』(p.34)にて、この組織との関連性が指摘された。
ディスダーク・・・名前がよく似ている。