「仲間を呼ぶことはならんぞ。貴様と俺との一騎討ちだ!」(第15話)
「デスマルク大元帥、総統タブー、ご覧あれ、デスダーク最強の勇者が誰であるか!」(第49話)
演:高橋利道
概要
髑髏を模したカブトを被り背骨型の鞘の剣を身につけたデスダークの指令部に所属する指揮官。
組織に高い忠誠を誓っており、栄えある「将軍」の位を与えられている。
剣の達人でもあり、作戦立案を行うだけではなく、時には自らも前線に立って戦闘を行う事もあり、ゴーグルレッドをライバル視しており、彼と互角以上の戦いを繰り広げる程の腕前を持つ。
短気かつ冷酷な性格の持ち主で、作戦遂行のためならどんな卑怯な手段も厭わず、不甲斐ない合成怪獣に対して怒鳴り散らすこともある一方、復活を遂げたデスマルク大元帥に命のエキスを捧げる為にレッドと一対一の決闘を挑んだ時に横槍を入れて来たハチモズーを一喝したり、さる事情で(理由は後述)命を助けられた時はその借りを返すべくゴーグルファイブ達を助けたりといった誇り高き武人としての一面も持ち合わせている。
第13話では、黄島太の父がナマズモズーに発信器をつけたのに気付き、妨害電波を出したり黄島親子をマダラマンのバズーカで海に落としたり等、確実な対応で見事アジトの特定を防いでいた。現場での咄嗟の行動や指揮も一流である。
ゴーグルファイブ達の活躍で、ことごとく作戦が失敗に終わった事で、デスマルク大元帥にその地位を脅かされ始め、第15話以降は行動隊長としての側面が強くなっていった。
そんな状況に危機感を覚えたのか、第30話では起死回生を計るべく、暗黒科学の古文書に伝わる黄金魔剣を奪い超パワーを発揮してゴーグルファイブ達を苦しめた事もある。
第48話で未来科学研究所を爆破する最終作戦の遂行中にマズルカの自爆に巻き込まれ負傷するが、赤間の「今まで多くの命を奪ってきた男だからこそ、命の尊さを教えたい」という理由から手当てを受ける。
しかし基地崩壊に巻き込まれたショックからか善悪の区別が付かない言動が目立ち、クマモズーに苦戦するゴーグルファイブ達を助け借りを返したかと思えば、ゴーグルファイブ達の後を付けて彼らの新基地の場所をデスマルク大元帥に報告。
小型化したダークビーム砲を手にマダラマンを数人倒すとデスマルク大元帥を半ば脅迫の形でクマコングへの搭乗許可を得ようとする行為に走り、総統タブー直々に許可を得て(クマモズーの一件からデスマルク大元帥は裏切りを疑われていたが、タブーはその事を咎めず、すぐさま許可したことから大元帥とは違って彼の真意に気付いていたようだ)、最後の戦いへと出陣する。
自らの命を賭した最終作戦ではコクピットからのダークビーム砲や剣、更に剣より発射する『ダークシール』でゴーグルロボと互角以上の戦いを展開するが『地球剣電子銀河斬り』を受け、「無念ッ!ぐああああッ!」と叫びながらコング共々爆死するという壮絶な最期を迎えた。
余談
モチーフは骸骨とドイツ軍のヘルメット。胸部プロテクターは胸骨と一体化したような金属製アーマー、腹部は鎖かたびらを想定したデザインとなっている他、全体の服のイメージは軍服で、剣には骨の意匠が組み込まれている。