ケッテイバンキ
けっていばんき
「見事な決定打、バンバンバンバンケッテイバ~ン…キ」
GP-48「正義カイサン」に登場するケガレシアとキタネイダスが亡くなったヨゴシュタインの遺したデータの分を含め、「全ての蛮機獣」をモデルとして製作した害地水気スペシャル目蛮機獣。本編最後の蛮機獣であり、走輔曰く「ごちゃ混ぜ蛮機獣」。
一見すると金色の機械竜を思わせる姿だが、全体を良く見るとこれまでに登場した全ての蛮機獣のパーツが使われているのが分かる。
全ての蛮機獣をモデルにそのデータを組み込んでいるだけあり、これまでゴーオンジャーに倒された全ての蛮機獣の能力を完備しており、更には全ての蛮機獣の口癖すら再現が可能。無論、戦闘では右肩のショウキャクバンキの煙突、右腿部のパイプバンキの排水パイプ、踵のビンバンキの凶器栓抜き、両腕上部のダンベルバンキの強化スプリングといった過去の個体の全能力を駆使して戦う。
前回、「正義解散」によってグリーン達を消滅させたヨゴシマクリタイン。御機嫌取りの心算か、手放しで褒めちぎるケガレシアとキタネイダスに対して何の役にも立っていないとして、「役に立て!」と発破を掛けたために2人が生み出したのがこのケッテイバンキであった。
街へ繰り出し、破壊活動を繰り広げるケッテイバンキの所にゴーオンウイングスが駆けつけたために交戦となる。レッド達も遅れて参戦するが、ケッテイバンキは火炎放射、騒音攻撃、糸攻撃、マグナム弾、右足のキックによるハンマー攻撃、超高温熱風ビームと言った攻撃を繰り出す。
仲間を失ったことで気が立つレッドがウイングスと仲間割れをしている中、ケッテイバンキは今までの蛮機獣の全ての技を引き出す「フルオープンアタック」で追い撃ちをかけてゴーオンジャーとゴーオンウイングスを圧倒。ブルーとイエローの戦意すら喪失させる(後でシルバーの励ましで立ち直るが)。
これで倒したと喜ぶケガレシアとキタネイダスだが、ヨゴシマクリタインはそんな事では満足せず、ケッテイバンキはビックリウムエナジーによって産業革命を起こして巨大化するなり、破壊音波と落雷攻撃で大規模な破壊活動を行う。そして駆けつけたエンジンオーとキョウレツオーもチェーンソーバンキ斬りや粘着コールタール等で圧倒するが、ウイングスはそれを見切って回避。そんな彼らにスプレー攻撃を放つも分離したセイクウオーの空中戦法に翻弄される。その隙にジャン・ボエールの放水でエンジンオーとキョウレツオーはコールタールを洗い流したため、両者は復活。
再び合体したセイクウオーに取り押さえられたところにキョウレツエクスプレスとゴーオングランプリの連撃を叩き込まれて怯んだところに止めのセイクウインパルスを喰らい、上記の台詞と共に爆散した。
ケッテイバンキの敗北後、ヨゴシマクリタインが再び出現。単身立ち向かうレッドだったが、再び発動された正義解散によってキョウレツオー、セイクウオーを構成する炎神達どころかウイングスまで消滅させられてしまった………。
モチーフとなった蛮機獣は、ガイアークの各大臣が様々なブレーンワールドを汚染するために開発する道具である。
声を演じた郷里氏は『轟轟戦隊ボウケンジャー』の邪悪竜リンドム以来、2年ぶりのスーパー戦隊出演となった。次作の『侍戦隊シンケンジャー』ではオオツムジの声を当てている。なお、ケッテイバンキ登場回は2009年1月25日放送、オオツムジ登場回は2009年2月22日放送のため、一般怪人の声の担当から1カ月経たないうちに次回作のそれの声も担当した、ということになる。
スーツでは確認できないがほぼすべての蛮機獣のパーツが合体しており、デザイン画で確認できるのは以下のようになっている。
頭 | カガミバンキのトゲ、ボーセキバンキの糸巻き機 |
---|---|
右肩 | スプレーバンキの発射口、ハツデンバンキの角、エンジンバンキのマフラー |
左肩 | ヒキガネバンキの発射口、ショウキャクバンキの煙突 |
胸部 | ヒーターバンキのヒーター、オイルバンキのライター |
右腕 | チェーンソーバンキのチェーンソー |
左腕 | ドリルバンキのドリル |
上腕 | ダンベルバンキの強化スプリング、レンズバンキのフィルム巻き上げレバー、カガミバンキ通常形態の腕のスパイク |
腰部 | ハッパバンキのダイナマイト、ヤタイバンキのトウモロコシ |
背中 | ボンベバンキのタンク、カマバンキの火入れ、アンテナバンキのアンテナ、フーセンバンキのポンプ、シャワーバンキのシャワーヘッド、マンホールバンキのマンホール、バキュームバンキのバキューム |
股間部分 | ダウジングバンキのダウジングロッド |
左腿 | スピーカーバンキのスピーカー |
右腿 | パイプバンキのパイプ |
踵 | ビンバンキの栓抜き |
足首 | ハンマーバンキのハンマー |
足首手前 | ジシャクバンキの磁石 |
尾 | ストローバンキのストロー、ダウジングバンキのダウジングロッド、スコップバンキのスコップ |
※因みに作戦に時間がかかるという理由でボーリングバンキの意匠はない。
クライマックスフォーム、ドガバキフォーム:放送時期の近かい作品における全部乗せ繋がりの最強フォーム。
リベンジャー・ロイミュード:『仮面ライダードライブ』におけるライダー怪人で、こちらも同じく本編に登場した全ての怪人の能力が使える。
ジャンボキング、暴君怪獣タイラント、イズマエル、ギガキマイラ、ベリュドラ:過去に登場したウルトラ怪獣の集合体。特にイズマエルはデザイナーが同じという点が共通している。
チュウズーボ:6年前の作品で郷里氏が演じた怪人(ただしこちらは幹部)。ヨゴシマクリタイン声のボスを持ち、チラカソーネ声の怪人と入れ替わりに登場した点が類似している。
幻獣キメラ拳スウグ:前作の幹部で、全ての怪人の力を使う点が共通している。