「ノコギリよぉ~、今夜もぉ~…ありがとう!」
データ
概要
ヒラメキメデスが密かに回収したノコギリバンキの残骸を改良し、「チェーンソー」をモデルにリメイクした害地目蛮機獣。
基本的な外見はノコギリバンキと一緒だが、顔の全面と両腕のノコギリは強力なチェーンソーに変わっている。そして全身のノコギリも増加し、その全てが電動ノコギリ型へとパワーアップ。口癖も新しく「ソウソウに」、「~ギリ」となったが、「ギリギリギリ…」を連発する点は変わらない。ただ、パワーアップしてより凶暴さに磨きが掛かったのか、口調がノコギリバンキだった頃と比べてやや粗暴になっている。
上記の通り両腕に装備した強力なチェーンソーによって、より効率良くビル等をぶった切る破壊活動を行えるようになった。ノコギリによる殺傷能力のみならず知能面にも磨きが掛かっており、チェーンソーによって発生する大量の木屑や粉末に紛れ、その姿を隠して奇襲したり、飛び散った木屑から粉塵爆発を引き起こす等の新たな戦術を身に付つている。
だが1番強化された点は何と言ってもノコギリバンキ時代の左腕のボルトの緩みであり、腕をノコギリからチェーンソーに変えたことでその問題も解消された。
必殺技は、両肩の回転ノコギリから丸ノコ状の光弾を飛ばして攻撃する「必殺ぶっとバズソー」。
活躍
ヒラメキメデスに改造されて生まれ変わると、再び街へと出現。ノコギリバンキの頃と同様、両腕のチェーンソーでビルと次々と切り倒して行くと、例によってゴーオンジャーが駆けつけた為に交戦となる。
5人との戦闘の際は、先程ビルを切り倒した際に発生した大量の粉塵の中に姿を隠す事でゴーオンジャーを翻弄するも、そこへゴーオンウイングスが遅れて参上。ゴールドのウイングトリガー・サーチモードによって粉塵に紛れる自身を発見されたところに、シルバーのウイングブースターの射撃を受けて怯む。
微塵が晴れて7人の前に姿を現すと、両肩から繰り出す「必殺ぶっとバズソー」で迎撃するも、7人の行動データを確認したヒラメキメデスから撤退を命じられたため、再度繰り出した「必殺ぶっとバズソー」でゴールド以外の6人を変身解除に追い込み撤退した。
撤退後、某所にある木材倉庫で大量の木材を切り込み、そこを木の粉で満たすことによって相手の武器による微塵爆発の誘発を画策する。
駆け付けたゴーオンジャーとシルバーが蛮機兵ウガッツと交戦している間、倉庫内の木材を次々と切り込み、倉庫内を木の粉で満たすと同時に武器を使わせるようにシルバーを誘導。折しも大翔と喧嘩しており、自棄になっていたシルバーの放つウイングブースターによってまんまと倉庫を爆発させることに成功した。
爆発に巻き込まれた7人を変身解除に追い込むが、駆けつけたジャン・ボエールの放水で倉庫の火事を消し止められてしまう。
蛮ドーマSPの率いる蛮ドーマ軍団がジャン・ボエールを攻撃する中、自身も倉庫から脱出した7人と対峙し、再変身したゴーオンウイングスに立ち向かう。だが2人の連携に圧倒され、怯んだところにブースターフライトを喰らい敗北。蛮ドーマ軍団もジャン・ボエールによって一掃されるのだった。
直後にビックリウムエナジーによって産業革命を起こして巨大化すると、巨大戦ではトリプター、ジェットラス、ジャン・ボエールの3機のウイング族が炎神合体したセイクウオーと交戦。「必殺ぶっとバズソー」を繰り出して応戦するも、空中を飛行するセイクウオーに回避され、地上からのジェットリータービュランスと空中からのセイクウソニックに怯んだところに、止めのセイクウインパルスを喰らい上記の台詞と共に爆散した。
余談
モチーフである「チェーンソー」は、電動回転する鎖状に繋がった細かい刃で木材などを切断する道具。
冒頭の台詞は石原裕次郎主演の映画「夜霧よ今夜も有難う」が元ネタとなっている。
ノコギリバンキの改造のため、声は引き続き五代氏が担当している。
彼の登場したGP-20は、後に『動物戦隊ジュウオウジャー』や『機界戦隊ゼンカイジャー』のメインライターを手掛ける香村純子女史が、スーパー戦隊シリーズにおいて初めて脚本を担当した記念すべき回でもある(荒川稔久氏との共作だが)。
関連タグ
他作品の関連項目
スーパー戦隊
ザ・ジーゲン:『超新星フラッシュマン』に登場した一度倒されたがパワーアップして復活した先輩怪人。
狩:『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場した一度倒されたがパワーアップして復活した戦隊怪人。
ヂェンゾス:『星獣戦隊ギンガマン』に登場したチェーンソーモチーフの先輩。同じモチーフのチェーンソーバンキの登場まで丁度10年のスパンを要した。
その他
グロンケン:『帰ってきたウルトラマン』に登場した怪獣で、頭部と両腕がチェーンソーになっている。