大博士リー・ケフレン「私の使命は、お前を改造することだったそうだな。望み通り改造してやる! ただし、この私の思うがままにな!」
「生命改造こそが私の悦び・・・!その中でも最高の遺伝子を持つ・・・デェェウスッ! 貴様を改造するのが、私の最大の悦びなのだァ!!」
登場話数:第49話「逆襲ラー・デウス」
概要
デウス獣戦士の一体で、その名からも窺えるように改造実験帝国メスの首領・大帝ラー・デウスが改造された姿でもある。
その見た目も頭部周りにデウスとしての名残を備えつつ、改造前に比べてより筋肉質なフォルムとなっており、頭髪のように伸びている無数の触手や、黒と金を基調とした体色が特徴である。角からの光線を武器とする。
またデウスとしての自我はこの状態では失われ、一般の獣戦士と同様にケフレンによって使役されるのみの存在・・・のはずであった。
作中での動向
反旗を翻したサー・カウラー達との戦いに敗れ、その正体が「デウス遺伝子液」の集合体であるという事実が露見したデウスであったが、漁夫の利を得る格好となった大博士リー・ケフレンが勝利を確信する裏で、強い執念で自己再生を遂げるとケフレンを始末しようとする。
これに対し、カウラーの遺した最後の言葉により、自らの出自にまつわる秘密を知ってより一層狂気の度合いを深めていたケフレンは、記事冒頭に示した台詞の通り遺伝子シンセサイザーを奏でてデウスに生命改造を施すことで、デウス獣戦士へと作り変えるという暴挙に出る。
かくして誕生したデウスーラはケフレンの命令の元、サラを欠いた上に反フラッシュ現象で弱りきっていたフラッシュマンに襲いかかるも、迎え撃ったフラッシュマンのプリズムシューターの一斉射撃のショックをきっかけに、デウスとしての本来の姿と自我を取り戻すに至る。
デウスの姿に戻ったとはいえ、これまで自らの目的を阻み続けてきたフラッシュマンに対しても恨み骨髄に徹すものがあるデウスは、ケフレンへの制裁よりもまず眼前のフラッシュマンの抹殺を優先。そのまま彼らを異空間に引きずり込んで追い詰めるが、イエローフラッシュの加勢によって形勢は逆転。それでもローリングバルカンの直撃に一度は耐えるというタフさを見せつけるも、続け様に放った二射目までは耐え切れずに敗北した。
直後にクラーゲンの巨大化エネルギーを受けてデウスーラの姿で再生巨大化し、フラッシュキングに戦いを挑むが、激闘の末にスーパーコズモフラッシュを受け爆散した。
しかし、デウスを形作っていた仮面は依然として残っており、死してなおケフレンによって利用されることとなるのである・・・。
備考
デザインは出渕裕が担当。「変に色んな物をつけて足を引っ張るよりも、黒と金の配色で上手くまとまれば」という意図の元、シンプルかつマッシブな方向性でデウスを怪物化しており、スーツアクターの顔が造形物の首に位置するようにすることで、上半身にボリュームを持たせてデウスの巨大感が出るように意識している。
デザイン画稿には、「額の目は生身っぽく」「金色の部分はギリシャ彫刻のような肉体美を」といった注釈が確認でき、おぞましくも生体的な美しさを秘めたデザインを、という意図も見て取れる。