概要
機械帝国ブラックマグマの真の支配者。傀儡であるヘルサターン総統を操り、世界征服を目論む。
機械の台座の上に脳が入ったカプセルが鎮座しているという不気味な外見で、どこから来たのか、正体が何者かは不明のままだった(一部書籍では「正体は超頭脳コンピューター」という解説もある)。
イナズマギンガーを機械生命体イナズマモンガーに変えたり、死亡したヘルサターン総統を甦らせる等の奇怪な超能力を駆使する。
しかし、肝心の直接攻撃能力はサンバルカンを少し苦しめるような稲妻光線を放つ程度と、あまり強いとは言い難い。
最終回では嵐山美佐を人質に取り、ヘルサターン、ヘドリアン女王、アマゾンキラーの幻を出現させて嵐山長官に「土下座して敗北宣言せよ」と、えらくみみっちいことを迫るが、その美佐は偽者と見破った長官が放ったバルイーグルのバルカンスティックのビームで撃ち抜かれて敗北する。同時に3体の幻も消滅した。
余談
とんでもなく強そうな名前の割に、何の前フリもなく最終盤に登場し(一応、第5話に伏線らしき物はある)、偽者の人質で降伏を迫るという卑劣な手口と、戦隊ヒーローではない指揮官の攻撃で倒される不甲斐ない最期のため、「戦隊史上最弱のラスボス」としてネタキャラ扱いされる事が多い。
声を演じた柴田氏は今回がスーパー戦隊シリーズ初出演。この役の反動というわけでもあるまいが、後年は妖怪大魔王、ゼイハブ船長、大地の拳魔マク等、とんでもない強敵を多く演じた。
関連タグ
ダンテ・ゾグラティス:こちらも敵の首領でありながら、最終的に倒したのが主人公ではなく嵐山長官と同じ鍛えた脇キャラと言う点が共通。
神(機界戦隊ゼンカイジャー):固有名詞を持たないスーパー戦隊のラスボス繋がり。サンバルカンからゼンカイジャーまでの間、自称または他称で『神』の名を冠するキャラクターはいくつか存在したが、それらはあくまで「多神教における神」あるいは「自分を神だと思い込んでいる悪魔同然の者」でしかなく、創造主・造物主という意味を込めて『神』とだけ称されるキャラクターは存在しなかった。