概要
伝説的な逸話と共に伝わる、もしくは存在そのものが伝説となっている剣。
登場作品によっては「でんせつのけん」と読む。
多くの場合、加護の魔力(もしくは呪い)で強化されており、一般に流通している剣より性能が高い。
物語の進行上不可欠なキーアイテムとしての機能も持たされている場合がある。
『FINAL FANTASY Ⅳ』におけるでんせつのつるぎ
『FINAL FANTASY Ⅳ』における主人公、セシルが試練を乗り越えパラディンになった暁に手にした聖剣。
固有名詞のような物はなく、ゲーム上では平仮名で『でんせつのつるぎ』という名前の武器である。
攻撃力40、命中率99%。更に、装備補正で精神+3される。
聖属性なので、入手まで踏破して来たダンジョンで苦戦して来たアンデッド系の敵に効果的なダメージを与えることが出来るようになる。
この剣をイベントで入手するダンジョンはかなり長丁場で、更にパーティが前衛が主人公一人、後衛三人という構成で挑まなければならない。
しかも、前述したようにこのダンジョンにはアンデッド系のモンスターが大量に出現するのだが、パラディンに転職する前、暗黒騎士である主人公では通常攻撃でまともにダメージを与えられない。
唯一の前衛が事実上の戦力外になることから仲間の魔法に頼る場面が増えるのだが、そうなると必然的にMPの消耗が激しくなる。
更に入手イベント直前にはボスの連戦まである為、回復ポイントを見逃すと辛い消耗戦を強いられる。
が、その分、破格の命中率も加味して帰り道では行きに苦戦したアンデッドにサクサクとダメージを与えることができる為、存分に鬱憤を晴らしつつイベントでレベル1まで下がった主人公のレベルを上げ直すと良いだろう。
ドラゴンクエストシリーズにおける「ロトのつるぎ」や「パパスの剣」と同じく、攻撃力40、祖先や父親が使っていた武器という特徴がある。
余談
物語序盤を終えて物語が本格化し始める頃に手に入る関係上、非常に印象に残る武器である。
しかし、少し進めばより強力な武器が店売りで登場することから同じような立場の武器共々ネタにされやすい(特に『ドラゴンクエストⅡ』のロトの剣は様々な考察まで生まれるほど)。
しかし、この武器は物語終盤で強化イベントが用意されており、強化後は十分ラスボスまで戦える性能を持つ。
…が、どちらにしろより強い聖剣が存在する上に、仕様上仲間のスキルにより投擲できるようになってしまった為、この武器の最後はラスボスに包丁や風魔手裏剣等と一緒に投げつけられてダメージソースとして消費されるというものだったプレイヤーも多いのではないだろうか?
シナリオの最後まで活躍出来ることから優遇されていると見るべきか、使い捨てられる使い道に不遇と見るべきかは人によるだろう。
『ドラゴンクエスト』シリーズにおける伝説の剣
シリーズごとに伝説の剣に相当する装備が現れるが、概ね「ロトの剣」と「天空の剣」のことを指す。
時系列の違いによって設定上同一のものであろうと武器名が異なる場合が多く、逆に「伝説の剣」名義の物は存在しない(おそらく上記のようにシリーズごとに伝説の剣に装備があるため紛らわしくなるからだと思われる)。
「伝説の剣」=「勇者の剣」扱いされることが多く、一部の例外を除いて主人公だけが装備ができることから主人公=勇者(選ばれし者)感を演出するのに一役買っている。
概ねその作品でも最強クラスの性能ではあるが、それよりも強い性能の武器も存在し、伝説の剣ではあるが最強の武器ではない作品も多い(バグを利用した結果ではあるが「2」の時点で伝説の剣以上の強さを持った剣も存在する)。
「ロトの剣」はロトシリーズにおける伝説の剣であり、時系列上最も早い作品だった「3」においては「王者の剣」名義で登場。
エンディングにて大魔王を撃ち破った勇者を称賛し、「勇者ロト」の称号が与えられる演出があるため、勇者ロトが使っていた剣として後の時代ではこの名称に変更されたと思われる。
シリーズを象徴する剣であり、「ドラゴンクエストシリーズの伝説の剣といえばロトの剣」だと扱われることが多い。
「天空の剣」は天空シリーズにおける伝説の剣……だが、時系列上最も早い作品になる「6」には登場せず、代わりに「ラミアスの剣」が登場する。
デザイン等は天空の剣と似通っているが同一のものであるとは明言されていない。
余談だが、「6」において主人公含めて「ラミアス」という名前に変更することはできない仕様になっているため、「ラミアス」とは「ロト」のように過去の勇者の名前なのでは?と考察されている(同様に伝説の武具の名前である「オルゴー」「セバス」にも変更できない。なお「スフィーダ」は文字数が足りないのでそもそも不可能)。
小説版ではかつて勇者ラミアスが使っていた剣だと明言されており、仮に「天空の剣」と同一のものとするならば「ロトの剣」とは逆の流れで名前が変わったということになる。
「天空」との繋がりについては、「6」にて「ゼニス城」と呼ばれていた頃の「天空城」を呼ぶためにはこの伝説の武具一式が必要であるため、(あくまでラミアスの剣等と天空の剣等が同一のものであるならばという前提の話ではあるが)これが「天空の剣」と名前を変えた理由かもしれない。
なお、どちらの剣もそうなのだが勇者の剣として扱われることが多いものの「勇者の血筋」だから装備できるというわけではない模様。
ロトの剣は「2」のパーティーメンバー全員が勇者ロトの子孫という設定なのだが装備できるのは「ローレシアの王子」のみ、天空の剣も「5」にて装備できる「男の子」の両親と祖父(※)、そして「男の子」の双子である「女の子」も装備できないため、勇者の血筋であること以外にそれを 装備できるかどうかの特別な理由があるのだと思われる。
※:祖父は天空の剣を手に入れた頃にはパーティーメンバーに加えることができないためプレイヤーが試すことは不可能だが、彼は天空の剣を手に入れた上でこれを装備できる伝説の勇者を探しており、仮に自分が装備できていたならば伝説の勇者を探す必要が無いため天空の剣を装備できなかったと考えるのが自然である。
遊戯王OCGにおける『伝説の剣』
シリーズ最初期の装備魔法であり、読みは『でんせつのけん』。
戦士族のモンスターのみが装備可能であり、装備すると攻撃力・守備力が300アップする。
現在では上昇値が上だったり、戦士族限定装備としても格上の装備カードが数多く存在するため、実戦で用いるのは難しい。