曖昧さ回避
- 平安時代の刀工・三条宗近作による太刀。天下五剣に数えられる名刀で、国宝。本項で解説する。
- 1の刀剣をモデルとした、DMM.comから配信されているオンラインゲーム・『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士。→三日月宗近(刀剣乱舞)
- 1の刀剣をモデルとした、DMM.comから配信されているオンラインゲーム・『しんけん!!』に登場する真剣少女。→三日月ちか
- 1の刀剣をモデルとした、メディアミックス作品群・『天華百剣』に登場する巫剣。→三日月宗近(天華百剣)
- 漫画『火ノ丸相撲』に登場する沙田美月の異名。
- ソーシャルゲーム『モンスターストライクに登場するキャラクター。→三日月宗近(モンスト)
- もしかして:『特急三日月宗近』(びじゅチューン!)
pixiv内での「三日月宗近」タグの使用について
pixiv内では、主にこの刀をモチーフにした刀剣乱舞に登場するキャラクターのタグに用いられている。
概要
平安時代の刀工・三条宗近の作になる太刀。国宝。11世紀前後に制作されたとされ、「刀身に鎬と反りのある典型的な日本刀としては、もっとも古いものの一つである。
国宝指定名称は、「太刀 銘三条(名物 三日月宗近) 附 絲巻太刀拵鞘(たち めい さんじょう めいぶつみかづきむねちか つけたり いとまきたちこしらえさや)」「三日月」の号の由来は刀身に三日月形の打除け(うちのけ、刃文の一種)が数多くみられることによるものとされる。
平安時代末期から鎌倉時代にかけてつくられた刀に多くみられる特徴として身幅(峰から刃までの幅)が鋒(切っ先)に向けて細くなっており、三日月宗近の場合は柄の部分と鋒の部分で2倍近い差がある。
「天下五剣」の中でも最も美しいとも評される。
作者の宗近は、永延年間(987-89)に京都の三条に住んだと伝えられる刀工で、三条小鍛冶(さんじょうこかじ)の名で知られ、日本刀成立初期の名工として名高い。銘には「三条」ときるもの、「宗近」ときるものの2通りがある。
これは、「三条」銘の代表作で、室町時代には天下五剣の一つとされた。茎(なかご)から腰にかけて強く反り、先はほとんど反りがなく、日本刀の形式として古く、風格ある姿をもっている。刃文に三日月の形が見えるので、「三日月宗近」の号をもつ。
豊臣秀吉の正室、高台院が所持し、その遺品として徳川秀忠に贈られ、徳川家に伝来した。
徳川将軍家の所蔵であったが、他の個人蔵を経て1992年に東京国立博物館に寄贈された。