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デイモンサンダー

でいもんさんだー

デイモンサンダーとは、特撮テレビドラマ『爆上戦隊ブンブンジャー』の劇場版『劇場BOON!プロミス・ザ・サーキット』に登場するハシリヤンの幹部。
目次 [非表示]

「儂は侵略ラップタイム最速の黒き稲妻、ハシリヤン捕物隊長・デイモンサンダー…! 地球人よ、王女を渡せ…。さもなくば、斬る!」

「愚かな…! 今更他の星の王女一人助ける事に、何の意味がある!」


データ編集

全高192cm
重量230kg
エンジンD-3シビレー
スピード侵略ラップタイム最速
カスタムトロフイエロー、惑星大破壊大ミサイル
ナンバー-
ファーストラウンドコース:森~岩山
CV岸祐二
スーツアクター清家利一

概要編集

映画『劇場BOON!プロミス・ザ・サーキット』に登場。

大宇宙侵略大走力団ハシリヤン捕物隊長で、「侵略ラップタイム最速の黒き稲妻」の異名を持ち、大放電攻撃や超高速移動攻撃を得意としている。


黒と赤メインのフォーミュラカーを人型にした様な容姿で、曲線の目立つ胸部はスニーカーの爪先にも見える。また排気ガスを纏ったエンジン『D-3シビレー』から成る頭部は、排気ガスに目鼻が付いた風のメカニカルな身体に反して戯画的な顔付きである。

優勝トロフィーにも見える、大きな角を持つ悪魔の顔が柄になった、雷の意匠を持った黄金の片手剣『トロフイエロー』を振るい、稲妻の如し高速剣戟で戦う。更に背中のブースターを吹かす事で超高速移動も可能だが、対するブンブンジャーも超加速能力を持つので機動面では優位に立てなかった。

暗雲と共に無数の落雷を放って周囲を焼き払う『デス・オブ・サンダー』が必殺技。更に苦魔獣に落雷を浴びせ一時的にパワーアップさせる芸当も可能。

総じて、フォーミュラカーを模した鎧を着込んだ雷神をも彷彿とさせる容姿である。


一人称は「儂」で、普段は威厳を感じさせる落ち着いた口調だが、「サーンダッダッダッダ!」と言う独特な笑い方や、「デイッ!」と言う掛け声を用いる、イグニッションキー使用時の台詞は「サンダーイグニッション」など、何かと自身の名前を織り交ぜた話し方をする。

なお、「サンダーイグニッション」は実際にイグニッションキーへ自らのパワーを込めているらしく、これで大規模施設を元に製造した苦魔獣製造元を等身大サイズに圧縮、その質量をエネルギー化し強力な固有能力を連発しても息切れしない底無しなスタミナを持った個体になる様子。


ハシリヤンがナワバリにしている惑星トリクルの王女・ニコーラ・キードアーを追って地球に襲来した。

「高貴な身分の立場にある人間が上げる悲鳴は上質な『ギャーソリン』を得られる」という考えを持つ悪趣味かつ執念深い性格の持ち主であり、二コーラ姫を国王達の目の前で痛めつけて最高のギャーソリンを得ようと目論む。

また地球付近に持ち込んだ惑星大破壊大ミサイルを地球に撃ち込むと予告喧伝し、二コーラ姫の身柄を引き渡す様に脅迫といった事を平然とやる、目的の為なら無関係の他者がどれだけ犠牲になろうが構わないと言う、大規模な破壊活動を行わない傾向のある組織の中でも過激な思考の持ち主(※その過程もまた、ニコーラに罪悪感等を背負わせてより濃いギャーソリンを生成する下地にしているとも推測される)。


そんな、ギャーソリン捻出のターゲットに対する並々ならぬ偏執・執拗性から、彼を知る先斗からは「しつこい奴」と評していた。


劇中での動向編集

ニコーラ姫を追って地球に到着後、惑星大破壊大ミサイルを地球近海へ配置した上でニコーラの引き渡しをI.S.Aへ打電。またあらかじめ接触したと思わしきサンシーターユーズド苦魔獣軍団を使役してニコーラを捕まえようとするのを様子見していた模様。

なお、脅迫を受けたI.S.A上層部は地球全体の安全を表向きの理由としてニコーラの引き渡しを決定(トップの実態からしてほぼ確定事項であったが)。これに反感を持った調がニコーラの救出・保護依頼を個人的に持ち込んだ事でブンブンジャーも当事件に関わる事へなった。


デコトラーデ「さ~さささ! こちらです、デイモンサンダー様!」

イターシャ「こちらのサーキット場で、ニコーラ王女は地球人に保護されております!」

「そうか…。(※サンシーターへ雷を浴びせる) 貴様らはもういい…。後は、儂がやる…!」


そして案の定、ユーズド苦魔獣らはブンブンジャーに蹴散らされてニコーラも保護され、おめおめと逃げ帰って来たサンシーターの面々を不要と言わんばかりに雑へ扱い、彼等に案内されて辿り着いた大也が購入したサーキット場へサンダーイグニッションしサーキットグルマーを誕生・納車させた。


その後、サーキット場が消えた後の森で大也・未来と共にいたニコーラを発見し出現。彼女を故郷へ送り届けるべく立ちはだかる大也達に自分の価値観と目的を滔々と語り、その悪趣味さに嫌悪を覚えた大也/ブンレッドと交戦。

未来に連れられたニコーラが逃げる時間を稼ぐ相手と一進一退の攻防を繰り広げるが、デイモンもサーキットグルマーへニコーラの追跡を命令し攻防の裏でターゲットを追い詰めていく。


しばらく後、岩山へ戦いの場を移すもちょうどブンブラックを翻弄しながらサーキットグルマーも合流したので、落雷によるパワーチャージで強化し2人を変身解除へ追い込む。

しかし直後、ブンブンジャーは玄蕃の助けでサーキットグルマーの能力を見切ってブンブンカーを奪還。更にニコーラも参上し、自分を守って奮戦するブンブンジャーに感化された彼女は「惑星トリクルに帰り囚われた父王や民達を解放する」決意をデイモンに叩き付けて来た。


それを一笑に付し、「ならば王女、地球ごと消し飛べ!」と告げて惑星大破壊大ミサイルを起動するが、ここまでの攻防を陽動にして射士郎が自前のネットワークを通じて世界中の技術者を招集しミサイルのプログラムをハッキング、命令を受け付けない様に改竄して無効化されてしまっていた。

そしてこの時点でブンブンジャー全員の集結も許してしまい、いつの間にか自分達が追い詰められた構図へと嵌ってしまっていた。


それでも「フン!調子に乗るな! 腕ずくで王女を奪うぞ!」と開き直り、ネジレッタも召喚しての決戦に突入。レッドにブンバイオレットと交戦するも、2人の連携プレーに為す術なく圧倒され、更にサーキットグルマーを倒した残りの4人も合流した所でデス・オブ・サンダーを放つも耐えられてしまう。

ならばと背中のブースターを起動してレッドと超高速の打ち合いをするも、鍔迫り合いを破られた瞬間に他のブンブンジャーから超高速の追撃も畳み掛けられ、その勢いからトドメのバクアゲハンドリングドライブが直撃し致命傷を負ってしまう。


力尽きる間際に、「王女よ! 星に戻ったとて、お前一人に何が出来る!!」と捨て台詞を放つも、故郷をハシリヤンの手から取り戻すと言う自身のハンドルを握る決意を固めたニコーラに「妾は、一人ではない!!」と短いながら確かな決意の込められた言葉を返された所で限界を迎え、「フッハッハ…、サーンダッダッダッダ〜!!」と高笑いしながら地に伏しギャーソリン大暴走体へなれずに爆散・戦死。侵略ラップタイム最速の記録も破られつつリタイアした。


余談編集

  • 名前の由来は、1990年に公開されたカーレース映画『デイズ・オブ・サンダー』と、イングランド出身のレジェンドF1ドライバーであるデイモン・ヒルをかけあわせた物と推察される。
    • 頭部であるD-3シビレーのネーミングは、BMW車のディーゼルラージ(D-3)エンジン型とシボレー・コルベットを組み合わせ、デイモンのイニシャル(デ(“D”e)イモンサン(=3)ダー)と「(感電して)痺れる」も掛けた物と考えられる。



  • 声を演じる岸氏は、ブンドリオ・ブンデラス役の松本梨香氏とはポケモンやウォンカとチョコレート工場のはじまりの吹き替えで共演歴があり、過去には松本梨香氏が発起人となったチャリティー活動に参加したこともあった。

関連タグ編集

爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON!プロミス・ザ・サーキット

ハシリヤン

デイズ・オブ・サンダー


キャノンボーグ:本編に登場するハシリヤン幹部(改造隊長)でこちらも大型兵器を使いギャーソリン収集を行う最終作戦を決行した。ただし、デイモンサンダーは「質重視」に対してこちらは「量重視」という違いがある。

ディスレース:後の本編で登場したハシリヤン幹部(再建隊長)で、こちらは自身のパワーを込めたハシリヤンイグニッションキーサンシーターに支給し『再建パワー苦魔獣』を製造・納車させている。


ドラグ星人ガニメデ邪悪竜ダガーギンダンベルバンキ:その他の車スーパー戦隊で岸氏が演じた先輩怪人。ちなみにガニメデが登場した作品は車ではなく警察スーパー戦隊だが、巨大戦力がパトカーになるという点から車モチーフも含まれるのだろう。


ゲース・インダベー7年前の劇場版に登場した幹部格怪人で、地球惑星破壊兵器を差し向けて戦隊と激突した。更にスーツアクターも一致する上、マッドレックス(こちらもSAが一致)と同じ声紫色の追加戦士兼司令官と浅からぬ因縁を持っていた。


ドゴルド:こちらはデザインモチーフ(の一つ)が雷神の幹部で、スーツアクターも一致。また古参の配下風神モチーフ。


ライニオール← デイモンサンダー/サーキットグルマー

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