概要
読んで字のごとく「これで最後」となる兵器、或いは技。
多くは決戦兵器としての用途を想定しているためなのか、様々な意味で「一発勝負の規格外兵器」として設計・製造・描写されることが多い。
単純に破壊力が桁違いのものから、倫理的にマズイことをやってのけるものまで「なぜ"最終"兵器なのか」の理由は様々である。
最終兵器のパターン
色々な理由があって「最後の切り札」としてしか使えない、だから最終兵器なのだ。
破壊力が桁違い
もっともわかりやすい例。
破壊力が純粋に大きく、文字通り「戦局をひっくり返す」可能性を秘めているタイプ。
- 例
核兵器(現実)
破壊力が大きすぎて自分も味方も危険
破壊力が大きすぎて敵は無論なこと、使った自分にも大ダメージが及んだり、或いは味方も巻き込んでしまう諸刃の剣というリスクを秘めたタイプ。
- 例
使うときに制約がある
強力な兵器であるが、その代わり溜め時間があったり認証が必要だったりと様々な「制約」が発生する。
操作中は無防備となるのもお約束。
- 例
バスターランチャー(ファイブスター物語)威力が高く、惑星破壊や時空を歪めることがあるため星団法で規制されている。
チャージ時間を必要とする
非常に強力だが、その代わり「充電」の時間が発生するタイプ。
- 例
波動砲(宇宙戦艦ヤマト、ファイナルファンタジー)
陽電子衝撃砲(宇宙戦艦ヤマト2199。莫大なエネルギーを生み出す波動エンジンが登場するまでは波動砲のような扱いだった)
外部からのエネルギー供給が必要になる
あまりに強力すぎて「外部電源」が必要になる。
当然、供給中は隙だらけになったりするし、そもそも電源供給できないところでは使えない。
- 例
協力が必要
強力すぎるために仲間などからエネルギーを分けてもらったりする必要があるタイプ。
- 例
行動に制約が発生する
強力すぎてエネルギーを食い過ぎるとか、或いはパーツ換装で強引に載せているとかで行動時に制約が発生するものもある。
- 例
一部の使用者にしか扱えない
強力だが特性がピーキー過ぎたり、或いは資質が要求されたりで一部の使用者しか扱えない。しかしこれに賭けるしかない。
- 例
自分の命と引き換え
強力である。ただし自分の命と引き換えである。相手は死ぬ。でも自分も死ぬ。
- 例
ラストシューティング(斑鳩)
自爆攻撃(諸作品)
認証が必要
強力すぎるために何らかの認証をクリアしなければ起動できない。万全のセキュリティ、とも言えるが。
- 例
ULTIMATE WEAPON(メタルスレイダーグローリー)
ラピュタの雷(天空の城ラピュタ)
グランクロス(E5はやぶさ(CW))
爆心地を汚染する
強力だが「跡地」に放射性物質や有害物質などをまき散らし、人や生物が住めない環境にしてしまうものもある。
- 例
核兵器、一部の化学兵器(現実)
コジマ粒子関連(アーマードコア)
高価過ぎる
強い。でかい。そして高い。高いからむやみに使えない。
だから最終兵器なのだ。
- 例
XM29 OICW(現実)
超重力弾(シルフィード)
正体不明・詳細不明
どこか別の星で作られたとか、古代文明の遺産とか、開発者がお亡くなりになっているとかで詳細や正体が全く以てわからない。
だから詳しい操作方法とかよくわからないし、「実は逆転の切り札どころかこの世界を壊滅させてしまう悪魔の兵器でしたー」なんてオチがあるのかもしれない。
「よくわからない」程怖いものはない。
- 例
R-101(R-TYPE_FINAL)※実質的に最終機かつ開発意図が不明
サンゴッド(ロックマンワールド5)※文字通り最終兵器でありラスボス
不安定
はっきり言って作った自分たちでも制御できない可能性がある。
暴走したら一巻の終わり。街ごと吹っ飛ぶかも。
でもあいつらに対抗できるのはこいつしかない。
- 例
ワンオフの試作品
試作品なのでこの世に数台しかないです。強いけど数が限られています。
- 例
倫理的にヤバイ
もうこうなったらあいつらに勝つためには手段など選んでいられない。
たとえ倫理的にマズイものでも勝つためには仕方がない、何をしてでも勝たなければ自分たちが滅びるかもしれない。
- 例
サイコ・ザク(機動戦士ガンダムサンダーボルト)※搭乗者の四肢を切断しなければならない
生体兵器
動物や人間を兵器の中枢部として使用したり、或いはそれ自体を兵器として改造したもの。
- 例
地雷犬(現実)
R-9/0(R-TYPE)
特攻兵器
上記の「自分の命と引き換え」に近い。
相手は死ぬ、しかし自分も死ぬ。
- 例
使うような事態になったらそれこそ最後
ある意味逆のパターン。
「最後の切り札」として使用するから最終兵器ではなく、逆にこいつを使うようなことになったらその時は終わりだという点で"最終兵器"と呼ばれるもの。
- 例
ICBM(現実)
SLBM (現実)
※潜水艦発射弾道ミサイル。究極のステルス兵器と言われる潜水艦を発射母体とすることから、第二撃、すなわち報復兵器という性格を持つ。つまり (場合にもよるが) こいつの発射命令が下される時、本国は…
E-4ナイトウォッチ(現実)
※国家空中作戦センター。攻撃能力を持たないため厳密には最終兵器の枠から外れるが核戦争・大規模災害などに際し、地上での指揮が取れない場合に備えて国家指揮権限保持者および指揮幕僚を搭乗させ、アメリカ軍を空中から指揮する。
全面核戦争の指揮を目的とした機体であったことから「世界の終わりの日のための飛行機」と呼ばれ、ある意味上記の定義に当てはまる。
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最臭兵器∶一字違い
聖剣:「一部の資質を持ったものにしか扱えない」というのが大抵のお約束。