概要
第28話で初登場した際には「波動ガン」という名称だが、某名作SFアニメと似ているため後にこの名称に変更された。
イデオンの母船・ソロシップの機関部から発見された。イラ・ジョリバが持っていた解析図を見たユウキ・コスモは「(構造的には)グレンキャノンと同じ」と発言しているので、強力ではあるものの分類的には大型ビーム砲ということになっている。名称はガンだが腰だめに抱えて放っており、バッフ・クラン側では「大砲」と呼ぶ。
砲身後部から伸びる2本のエネルギーチューブを、イデオンの腹部のシャッター内にあるプラグに接続し、砲身の左右にあるグリップをイデオンの両手で保持して使用する。グリップは垂直に握るようになっているが、テレビシリーズのオープニングでイデオンが使用している大型火器は、グリップは水平に握る描写となっていた。
波導ガン自体に4つのスラスターがあり、飛行時にはそれが左右に伸び、イデオンまたはソロ・シップの遠隔操作によって呼び寄せることができる。
圧倒的な破壊力…!
発射時は誘導ビームが伸びていった後、暗灰色の超重力渦巻きが放射状に広がって行き、影響範囲のすべての物質を崩壊させる。小型ブラックホールを放出しているともいえるため、事実上防ぐ手段はないに等しい。亜空間飛行で回避することもできるようだが、『発動篇』では、通常空間から亜空間飛行中のバイラル・ジンを半壊させたことがある。
波導ガンは最大パワーで発射されたことはない。にもかかわらず、その射程は無限。半分以下のパワーでバッフ・クランの大艦隊を消滅させ、地表近くで発射した際には、地形を変えてしまうほどの大被害を与え、第32話では太陽系第6惑星のリングを4分の1ほど消失させている。
『発動篇』では、迫りくるバッフ・クランの大艦隊や重機動メカの大軍を薙ぎ払い、更には射線上にあった惑星を打ち抜いてその向こう側の大艦隊を全滅させた。
波導ガンに限らず、イデオンは設計の通りではない威力を発揮することが多い。簡単な例では、3機のメカの本来のジェネレーター出力では合計してもイデオンは空を飛ぶ事はおろか歩く事もままならない筈なのに動いていると小説版において言及されている。
スパロボでの扱い
『スーパーロボット大戦F完結編』』では前方90度射程距離無限大MAP兵器、攻撃力9999というSRPGにあるまじき超絶性能で描かれ、黒幕の搭乗機を、その護衛ユニットごと超長距離から瞬殺するバランスブレイカーとして君臨した(特に『F完結編』では命中100%になる「必中」と、一度だけダメージが3倍になる「魂」を持つパイロットも乗っているので、文字通りの一撃必殺になる)。しかしこの段階では少しでもゲージが増えれば確実に暴走する。イデオンガンの解禁は暴走一歩手前という危険レベルなので、暴走させたくないならイデオンソードくらいで留めておこう。
『第3次スーパーロボット大戦α』では、敵全体のHPがインフレを始めたので流石にラスボスを瞬殺することは出来ない。しかし、MAP兵器版の攻撃範囲や威力(攻撃力9999、実数値12000)はF完結編と同様、加えて小隊システムを採用しているため一回の発射で倒せる敵の量はこちらの方が多い。更に敵一小隊に攻撃範囲を絞った全体攻撃版(攻撃力9999、実数値15000)も存在するので、自軍最強の武器であることは変わりない。
ただ全体攻撃版はHPが6割以下、MAP兵器版はHPが3割以下にならないと使えなくなっている点には注意。
関連イラスト
関連項目
バルディオス:設定のみだが似たような銃火器を持っている。
インペリアルドラモン・スサノオモン:必殺技のポージングが合致している。