我は、まつろわぬ霊の王にして、あまねく世界の楔を解き放つ者なり…
概要
ゼ・バルマリィ帝国のトップである霊帝ルアフを陰から操っていた本当の霊帝。
永い時の中で繰り返されてきた宇宙の死と再生の輪廻から外れてしまった者達の魂が悪意と共に実体を成した存在であり、イデオンとは真逆の負の無限力の体現である。
CVは何とアニソンの帝王・水木一郎アニキ(加工が強めにかけられている)。
その為か「我こそは虚空(そら)にそびえる黒き城なり」なんてセリフも用意してあるゼーット!
他にも一部スーパー系ユニットには出典に因んだ返しをしてくれる。…案外ノリのいい人なのね。
コミックアンソロジーでは彼の声にαナンバーズの面々(主にダイナミックプロのパイロット)が聞き覚えのあるような素振りを見せ、更にはあの熱気バサラですら低姿勢となるネタがある。
ケイサル・エフェスの目的
元々はバルマー側のガンエデン…ゲベル・ガンエデンのサイコドライバーであった男、ゲベルが負の無限力を得て新生したのがケイサル・エフェスである。その目的は正の無限力をも取り込んで宇宙の因果律すべてを支配すること。そして肉体と生命が滅び魂だけの存在になった者たちの世界を創り、その支配者になることで宇宙の死と再生の輪廻から脱却することである。
決戦の顛末
銀河中心部における宇宙怪獣との決戦に勝利し、12000年後の地球(もしくは天の川銀河から遠く離れた宇宙の片隅)にたどり着いたαナンバーズを待ち受け、彼らに戦いを挑む。
当初は負の無限力の圧倒的なパワーを駆使してαナンバーズを戦慄させるが、ブラックホール爆弾が取り込んだザ・パワーの中にいたシャア・アズナブル、ハマーン・カーンを始めとした
数多の英霊たちの声援と、宇宙に響き渡る戦いの歌が齎した大いなる力によって再生の力を失い
ついに討ち果たされる事となる。
そしてまさかの…
αシリーズ完結以降、全く出番の無かった彼であったが、2017年12月に事態が一変。
アイドルマスターシンデレラガールズとスーパーロボット大戦OGのコラボイベント
スーパーロボット大戦CG-奏鳴の銀河へ-にまさかの客演を果たす。
最初のボスがルアフ&ゲベル・ガンエデンだったことからラスボスはケイサル・エフェスか(ネオ)グランゾン(あるいはオリジナル)ではないかという予想がイベント初日から上がっていたのだがみごと的中まさかの登場。
威厳溢れる姿と強さを見せつけ、グランゾンも操って手駒としていた。対面するだけで全将兵の戦意を喪失させるほどだったが、唯一シロガネ艦長のアイコには通じず、ゆるふわ無限力を持った彼女の歌声によって人類は戦意を取り戻し、最終決戦に突入する。
アイコの歌声に不可解なものを感じつつも圧倒的な戦力で勝利を目前とするものの、シロガネと運命を共に戦場で最後まで歌おうとしたアイコとそれに感じ入った艦隊メンバーの、さらに呼応するように銀河中から集まった歌声に銀河が奏鳴する中、悪を断つ剣に開眼したタマミ少尉と宇宙忍者アヤメのダイゼンガー刃馬一体「竜巻斬艦刀・逸騎刀閃」により打ち倒された。
歌に温もりを感じ、嘉せられながら消滅していったその最期は満足した安らかなものだった。
――という、8話で完結する駆け足展開でコラボでの接待補正もあるとはいえスーパーロボット大戦本編からするとものすごい展開であり、以前よりスパロボをプレイしていたプロデューサー(通称P。シンデレラガールズのプレイヤーの呼称)達を驚かせた。
そもそも原作本編での最期は、志半ばで消えていく事への悔恨が残り、αナンバーズ(自軍)に「必ず戻ってくる」という恨み言のような警告を残して消滅する。
どちらも歌がきっかけで倒されるという共通点はあるものの、思いもよらぬコラボ先で悔いの残らぬ救いの手が差し伸べられる事となった。
以降、P達の間では「高森藍子担当P」として知られていくことになる。
「……大義なり、アイドルよ。これからも、希望の灯をともし続けよ。この宇宙から、苦難が消え去る日まで……。」
余談だが、このイベントの内容はあくまでも劇中劇なので、ケイサル・エフェスは実在しないはずなのだが、劇中劇の終わった後(アイドル達が役名から本名に戻ったあと)でケイサル・エフェスが再登場している。この時空にも存在しているかは不明。
関連タグ
第3次スーパーロボット大戦α
ナシム・ガンエデン
ラスボス 黒幕 皇帝 老人 高性能じいちゃん 異形 チート 勝てる気がしない
カドゥム・ハーカーム ダークブレイン ペルフェクティオ:ケイサル・エフェスと同じく、負の想念/思念を糧とするスパロボのラスボス達。