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我は、まつろわぬ霊の王にして、あまねく世界の楔を解き放つ者なり

全ての肉なる者達よ。今こそ土塊の肉体を捨て、新生せよ

さすれば、汝らはあらゆる苦しみから解放されるであろう

我が名は霊帝ケイサル・エフェス…心を尽くし、力を尽くし、魂を尽くして我を受け入れよ


概要編集

ゼ・バルマリィ帝国のトップである霊帝ルアフを陰から操っていた真の霊帝。

永い時の中で繰り返されてきた宇宙の死と再生の輪廻から外れてしまった者達の魂が悪意と共に実体を成した存在であり、イデオンとは真逆の負の無限力の体現である。

本体は漆黒の人型で、頭部に2本の角、3つの目を持ち、腕が6本生えている、という悪霊の王に相応しい異形の姿をしている。

本体から離れた場所に出現する時は、豊かな髭をたくわえた老人の姿の幻影を見せる。


CVは何とアニソンの帝王・水木一郎アニキ(加工が強めにかけられている)。

そのためか「我こそは虚空(そら)にそびえる黒き城なり」なんてセリフも用意してあるゼーット!

他にも一部スーパー系ユニットには出典に因んだ返しをしてくれる。…案外ノリのいい人なのね。

コミックアンソロジーでは彼の声にαナンバーズの面々(主にダイナミックプロのパイロット)が聞き覚えのあるような素振りを見せ、更にはあの熱気バサラですら低姿勢となるネタがある。


ケイサル・エフェスの目的編集

元々はバルマー側のガンエデン、ゲベル・ガンエデンのサイコドライバーであった男、ゲベルが負の無限力を得て新生したのがケイサル・エフェスである。

その目的は、正の無限力をも取り込んで宇宙の因果律すべてを支配すること。そして肉体と生命が滅び魂だけの存在になった者たちの世界を創り、その支配者になることで宇宙の死と再生の輪廻から脱却することであった。


機動兵器としてのケイサル・エフェス編集

知的生命体の怨念「負の無限力」を操る台座。黒き人型に怨念が交わった銀色の翼を羽織っている。

第1形態として「???」名義の球体状態があるが、この時は何もしない。

HP500000だが、精神コマンド「根性」を使用するため実質HP650000。HP100000以下になるとイベントが発生して気力減退。ここまでくれば必殺技のオンパレードで倒せる。なお、プロトデビルン同様にバサラの歌でもダメージを与えられる。

バッドルートであるイデエンドでも、最後の方に登場している。


武装編集

絶望の宴

全体から赤い光を照らし出す自機中心型MAPW(マップ兵器)。名前の由来は、αの最終シナリオで使用されていたマップBGM「絶望の宴」。

真の姿を現した後は球体の時と異なり、弾数消費制に変更される。


霊帝の福音

頭部を大きくせり出させて前面に倒れ込み、口から強力な負のエネルギーを放出する。

名前の由来は、第3次αの最終シナリオのマップBGM「霊帝の福音」。

余談だが、開発段階では「霊帝ビーム」なる冗談の様な名前で呼ばれていた。


必殺武器編集

終焉の銀河

第3次αのサブタイトルにして、ケイサル・エフェスの最強武器。

胴体部から「白き祭壇」が競り出し、ケイサル・エフェス本人が出現。「セフィロトの樹」を模した赤い札を描き、その札の穴から天文学的数値の知的生命体の怨念「まつろわぬ魂達」が敵に取り付き、連続カットイン(この中に本人がαナンバーズの機体の亡骸の上に鎮座するものや地球らしき惑星がビームらしきもので両断されるものもある)の後、トドメ演出では怨霊の群れに引きずり込まれるが如く銀河から消滅してしまう。

相手の攻撃にギリギリ耐え切った…と思ったタイミングで突如足元から出現した怨霊の群れに掴まれるため、かなりホラー味の強い演出となっている。


決戦の顛末編集

銀河中心部における宇宙怪獣との決戦に勝利し、1万2000年後の地球(もしくは天の川銀河から遠く離れた宇宙の片隅)にたどり着いたαナンバーズを待ち受け、孫光龍と彼が使役する真・龍王機と共に彼らに戦いを挑む。

当初は負の無限力の圧倒的なパワーを駆使してαナンバーズを絶体絶命の窮地に追い込むが、ブラックホール爆弾が取り込んだザ・パワーの中にいたシャア・アズナブルハマーン・カーンを始めとした数多の英霊たちの声援と、宇宙に響き渡る戦いの歌…GONGが齎した大いなる力によって再生の力を失い、ついに討ち果たされることとなる。

しかし、ハードルート最終話「今遥か遠い彼方…」では、「因果の鎖が断たれない限り、無限力と共に再び現れる」と言い残しており、再登場の可能性を示唆させている(力の根源が「悪霊」という滅ぼし難い存在であるため、実際に再発生する可能性は捨て切れない)。


そしてまさかの…編集

αシリーズ完結以降、全く出番の無かった彼であったが……2017年12月に事態が一変。


アイドルマスターシンデレラガールズスーパーロボット大戦OGのコラボイベント

スーパーロボット大戦CG-奏鳴の銀河へ-にまさかの客演を果たす。


最初のボスがルアフ&ゲベル・ガンエデンだったことからラスボスはケイサル・エフェスか(ネオ)グランゾン(あるいはオリジナル)ではないかという予想がイベント初日から上がっていたのだがみごと的中まさかの登場。


威厳溢れる姿と強さを見せつけ、あのグランゾンも操って手駒としていた。

対面するだけで全将兵の戦意を喪失させるほどだったが、唯一シロガネ艦長のアイコには通じず、ゆるふわ無限力を持った彼女の歌声によって人類は戦意を取り戻し、最終決戦に突入する。

アイコの歌声に不可解なものを感じつつも圧倒的な戦力で勝利を目前とするものの、シロガネと運命を共に戦場で最後まで歌おうとしたアイコとそれに感じ入った艦隊メンバーの、さらに呼応するように銀河中から集まった歌声に銀河が奏鳴する中、悪を断つ剣に開眼したタマミ少尉と宇宙忍者アヤメのダイゼンガー刃馬一体「竜巻斬艦刀・逸騎刀閃」により打ち倒された。

歌に温もりを感じ、嘉せられながら消滅していったその最期は満足した安らかなものだった。


――という、8話で完結する駆け足展開でコラボでの接待補正もあるとはいえスーパーロボット大戦本編からするとものすごい展開であり、以前よりスパロボをプレイしていたプロデューサー(通称P。シンデレラガールズのプレイヤーの呼称)達を驚かせた。


そもそも原作本編での最期は、志半ばで消えていくことへの悔恨が残り、αナンバーズ(自軍)に「必ず戻ってくる」という怨み言のような警告を残して消滅する。

どちらも歌がきっかけで倒されるという共通点はあるものの、思いもよらぬコラボ先で悔いの残らぬ救いの手が差し伸べられることとなった。

以降、P達の間では「高森藍子担当P」として知られていくことになる。


「……大義なり、アイドルよ。これからも、希望の灯をともし続けよ。この宇宙から、苦難が消え去る日まで……」


余談だが、このイベントの内容はあくまでも劇中劇なので、ケイサル・エフェスは実在しないはずなのだが、劇中劇の終わった後(アイドル達が役名から本名に戻ったあと)でケイサル・エフェスが再登場している。この時空にも存在しているかは不明。


関連タグ編集

第3次スーパーロボット大戦α

ナシム・ガンエデン


ラスボス 黒幕 皇帝 老人 高性能じいちゃん 異形 チート 勝てる気がしない


カドゥム・ハーカームダークブレインペルフェクティオ:ケイサル・エフェスと同じく、負の想念/思念を糧とするスパロボのラスボス達。

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