概要
南太平洋に浮かぶマーケサズ諸島に属するアイドネウス島に落下した隕石「メテオ3」の真の姿。
非常に巨大な物体であり、外見は非常に刺々しい。セプタギン曰く「最後の審判者」
ズフィルード・クリスタルで出来ており、再生能力が高いだけでなく、機動兵器を取り込んでデータを解析して複製することも可能。
天才科学者ビアン・ゾルダークが所属するEOTI機関の調査によって人工物である事が明らかになり、異星人の存在が証明される様になった。メテオ3には異星人の超技術「EOT」(エクストラ・オーバー・テクノロジーの略)が存在しており、テスラ・ドライブの小型化やリオンシリーズ等のアーマードモジュールの量産、OG2以降に登場するパーソナルトルーパーの開発に大きな影響を与える事となった。
その後はアイドネウス島に保管されていたが、L5戦役でレビ・トーラーのジュデッカが破壊されたことで最終安全装置を解除し、ズフィルード・クリスタルの結晶を出現させ、セプタギンとして姿を現した。その実、ビアン博士はメテオ3自体がEOTを内包している一方で「危険物」である事を見抜いていたらしく、実は保管の名目で監視下に置かれていた。つまり、未知の技術を供与する一方で一定の文明・戦力レベルを超えた場合に発動するカウンター兵器すなわちブービートラップだったのである。
セプタギンはゼ・バルマリィ帝国の脅威である地球文明を破壊する活動に移り、その目的を阻止せんとするハガネ、ヒリュウ改の部隊をズフィルード・クリスタルの力で圧倒し、取り込んだメカを複製して大いに苦しめた。そして地球人の力が危険であると判断したセプタギンはジュデッカを複製しようとするも後一歩の所で阻止され、目的を果たせぬまま完全に破壊された。
名前の由来は明言されていないが、ギリシャ語に翻訳された旧約聖書「七十人訳聖書」の英語名「セプタギン」からとった可能性が高い。
因みに七十人訳聖書とは、当時のユダヤ人の殆どが母国語であったヘブライ語(アラム語)を話せなくなっていた事に対する代替案でもある。一方、元々版権作品の“繋ぎ”であったバンプレストオリジナルのみで構成されるOGにおいては、既存のキャラクターやメカニックを生かす為設定に多かれ少なかれ変更を加える、即ち“設定の代替”を施すのが当たり前となっている。
上に書いた様に、この兵器から派生した要素がOGの世界観の基礎となっている為、バンプレストオリジナルを生かす“代替案”としては最大級の物と言える。そうした意味を込めて、製作スタッフは「セプタギン」の名を与えたと思われる。
なお、GBA版『OG』では熟練度が高い場合出現する隠し最終話で出現するラスボス(隠し最終話に行かない場合はジュデッカがラスボス)になっていた。『OGs』では隠し最終話が無くなり、熟練度を問わずセプタギンと戦わなければならない。
ラスボスの例に漏れず回復能力を持ち、生半可な攻撃ではびくともしない。さらに歪曲フィールドでダメージを半減してしまう…が、EN低下や装甲低下の特殊武器に耐性がないという隙がある。援護を絡めてENを空にした後、全力の攻撃を叩き込もう。なお、HPがある程度減るとジュデッカの複製を開始してしまう。複製完了までに撃破しないとゲームオーバーになるので要注意。
スペック
認識ナンバー:AGX-15『メテオ3』(地球人のコードネーム)
全高:数百キロメートル(推定)
重量:不定
装甲材質:ズフィルード・クリスタル
声優:???(バンプレストの開発スタッフ)
武装
エナジードレイン
クリスタル・マスメル
オメガ・ウェーブ
OGシリーズの“アダム”
概要でも言われている様に、本機が隕石として地球へ送り込まれた事でOG世界の人型機動兵器の開発技術・運用方法は急速に発展。その延長線上を舞台にスーパーロボット大戦OG及び同シリーズは幕を開けた。
そうした事を踏まえると、セプタギンはあらゆる意味でOGシリーズの原初・“アダム”と呼んでもおかしくないであろう。
実際証拠として、セプタギンを礎とした計画に便乗したと思われる男が計画の果てに創り出した“新人祖=アダマトロン”は、地球製でありながらセプタギンに酷似した存在と化した人工知能=AI1と本来のマシヤフを失った雌型のガンエデンを、人造マシヤフと次元を超える門の力で融合させた機動兵器だった。
アダマトロンの名はアダム+メタトロンから来ているが、この内メタトロンは人造マシヤフ+ガンエデン(=偽神ズフィルード)を象徴している為、アダムは事実上の“地球製セプタギン”であるAI1を象徴する単語と成っているのだ。
また、マシヤフがいわゆる地球側の数少ない念動力者のルーツであるとされている。
関連タグ
ズフィルード…同等の存在と思われる。