分類:惑星防衛用機動兵器
パイロット:ルアフ・ガンエデン→イルイ・ガンエデン(シヴァー・ゴッツォ)
デザイン:土屋英寛
概要
遥か昔、地球の先史文明人によって創造された惑星防衛システム・バラルの中枢制御装置である『人造神・ガンエデン』の1体。
男性型のガンエデンであり、元々はファースト・サイコドライバーの1人であるゲベルが制御を行っていたが、後述の理由により現在は彼の器としての役割を離れており、ゲベルにより資質を認められたサイコドライバー能力者「マシヤフ」がゲベルとリンクしてその機能を発揮している。現在その役目を務めているのは、バルマーの現霊帝、ルアフ・ガンエデン。尚、ゲベルとはヘブライ語で「男性」、そしてガンエデンは「エデンの園」または「楽園」を意味する。
かつてゲベルとナシムは地球の人類を育て、その後バルマー星において現在のゼ・バルマリィ帝国(以下、バルマー)の始祖たる種を創造した。ナシムは地球へと帰還し、それぞれの星で守護神となった(この際、お互いの星を結ぶ直通路として、第一始祖民族の遺物であるクロスゲートが置かれた)。しかし、ゲベルは約500年前、ルアフが降臨した時期にアポカリュプシスで滅んだ者達の怨霊と融合してケイサル・エフェスと成り果てたため、ナシムの意思が残留している地球のナシム・ガンエデンと異なり、ゲベル・ガンエデンは思念のない空の器となっている。なお、ルアフはこの異変に気づいておらず、ゲベル・ガンエデンの力が想定よりも明らかに下回っている現状に驚いていた。ゲベルがケイサル・エフェスとなったのは、タイミング的にルアフに力を与えたすぐ後の模様である。
各作品において
代々の霊帝(ケイサル・エフェスに素質を見込まれた影武者)は、ゲベル・ガンエデンの力をネビーイームやバラルの塔を通じて行使し、幾度となくバルマーの危機を救ってきた。それゆえ、自身とゲベルの力に対しては非常に強い自信を抱いていた。
そのため、ガンエデンの力を真に行使すべき対象である、銀河を滅ぼす災厄……アポカリュプシス発生時も、現霊帝であるルアフはαナンバーズの言葉に耳を貸さず、ゲベル・ガンエデンの力をもって全てを解決する道を選んだ。
しかし、ルアフは力及ばず敗れ去り、叛意を抱いていたシヴァー・ゴッツォに殺害される。その後、シヴァーは兼ねてより確保していたイルイ・ガンエデンをゲベルのコアに配し、ルアフ抜きでその力の制御に成功、ゲベル・ガンエデンは彼によって操られる事態に至った。しかし、イルイの力でその能力を完全に発揮した状態でも、αナンバーズの力には及ばずシヴァーは敗れ、ゲベル・ガンエデンも完全に破壊された。ハードルート最終話「今遥か遠い彼方…」では、ケイサル・エフェスによって2体創造される。
アダマトロンの攻撃「エルヨウン・イェダ・ドーマー」でユーゼス・ゴッツォの「忌憶」の中の知識の1つ「古き人祖達」として登場。
2017年12月に開催されたOGシリーズとのコラボイベント『スーパーロボット大戦CG -奏鳴の銀河へ-』にて登場。ルアフが乗るのだが、他のユニットのグラフィックがOGシリーズから流用されているのに対して、OG未参戦の本機は『第3次α』のグラフィックを流用しているため、若干ドットが荒い。第1話で登場するため特効効果を持つ機体が少なく、相対的に中盤以降のボスよりややHPを削りにくくなっている。
武装
マヴェット・ゴスペル
ガンエデンから発生させる強力な念動弾。ナシムと同じく弾数99発。使用時にはゲベルの等身大のカットインが挿入される。
必殺技
キャッチ・ザ・サン
テフェリンを解放したゲベル・ガンエデンが竜のような形体『ガンエデン・ルアフ(メイン画像を参照)』となり、太陽を背に敵対する者へ口から全てを薙ぎ払う光線を放つ。EN吸収の特殊効果あり。恐らく、前作のナシム・ガンエデンは「フォロー・ザ・サン」の撃ち過ぎでEN切れしてしまう場面が多かった経緯から、制作スタッフ側が取った対策と思われる。本機はEN回復(大)も所持しており、消費ENも低下しているため、敵機に命中すれば実質無限に放てる。
メス・ベリアット・ハオラム
キャッチ・ザ・サンを上回る強力な光線で全てを薙ぎ払う。シヴァーがイルイをコアとしたことで発揮された、ゲベル・ガンエデンの真の力とでもいうべき攻撃。広範囲のMAPW(マップ兵器)。ヘブライ語でベリアットは「を創造」、ハオラムは「この世界」を意味する。そしてメスは「死」を意味するため、意訳するなら「死の世界の創造」。何気に本来のゲベルの目的を表している。
当初はルアフも使用出来たようで、彼が使用すると専用の台詞が出る。
関連機体
対なる女性型ガンエデン。
ゲベルが怨霊達と融合した時に生み出した新たな器。
「マシアフを使ってガンエデンを操る」手法をOG世界でユーゼス・ゴッツォが行った。