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概要編集

太古の地球人が開発した惑星防衛用大型機動兵器。

アポカリュプシスの前兆による滅亡の危機を回避するため、新たな種を育てて守るシステムとして2体のガンエデンが開発され、女性型であるナシム・ガンエデンと男性型であるゲベル・ガンエデンが存在する。

ガンエデンと共に建造された惑星防衛システム「バラルの園」の中枢を兼ねており、惑星にワープや空間転移を無効にする結界を張って敵の侵入を防いだり、バラルの園にある砲撃システム「バラルの塔」を用いて敵を排除することも可能。ガンエデンを守護するために開発された3体の神僕「クストース」を使役しており、ともに惑星の防衛を担っている。


ガンエデンにはアカシックレコードに見出された最初のサイコドライバー、ナシムとゲベルの意志がそれぞれ宿っており、ナシムもしくはゲベルに選ばれたサイコドライバー「マシヤフ」でなければ使用できない。選ばれたサイコドライバーは無限力に直接アクセスして絶大な力を行使することができ、戦闘時にはテフィリンを解放することで龍型の聖霊「ガンエデン・ルアフ」となり、強力な攻撃で敵を一掃することも可能。


守護対象は惑星とそこに住む者であり、スペースコロニーや月に住む者、地球と友好関係にある異星人は排除の対象となってしまう。


尚、ガンエデンはヘブライ語で「エデンの園」を意味する。

αシリーズのネタバレ編集

新たな人類を育てたナシムとゲベルは新天地を目指して地球を旅立ち、バルマー星にたどり着いた後にバルマー人を創造して育て上げ、ゼ・バルマリィ帝国を建国した。数千年後、バルマーで繁栄しつつあった頃にナシムが望郷の念にかられて地球への帰還を決行、ゲベルは地球に帰るナシムを見送るが、再び地球とバルマーが出会うためにクロスゲートを残した。


ナシムはクロスゲートを使わずに銀河を横断し、銀河の各所で地球の思い出を伝え、地球に帰還した。帰還した後、地球で勃発した超機人同士の戦争である機人大戦に干渉し、バラルの戦力として一部の超機人を配下に迎え、永い眠りについた。


一方、バルマーに残ったゲベルは帝国監察軍を組織し、攻撃衛星ネビーイームを12基建造してバルマーの防衛力を強化するが、アポカリュプシスを引き起こす正の無限力を滅ぼすために負の無限力であるまつろわぬ霊(悪霊や怨霊)の力を集めることを考えるようになってしまい、サイコドライバーの素質がある者に力を与えて延命処置を施し、霊帝に仕立て上げつつ、眠りについて力を蓄え、機会をうかがっていた。

長い年月が過ぎ、ルアフ・ガンエデンを霊帝に仕立て上げたゲベルは自らをガンエデンシステムから切り離してゲベル・ガンエデンを捨て、まつろわぬ霊を集めてケイサル・エフェスとなり、帝都の霊帝宮にある地下聖堂の最深部に身を潜め、ルアフを利用して銀河で戦争が勃発するように仕向けた。そのため、ゲベル・ガンエデンはゲベルの意志がない空の器であり、ただの機動兵器に成り下がっている。


そして、永い眠りの後、封印戦争で目覚めたナシムはイルイをマシヤフに選び、イルイをαナンバーズと接触させて動向を観察し、地球の守護者にふさわしいかどうかを見定め、終盤でαナンバーズを守護者として認め、アラビア半島のナフード砂漠にあるバラルの園を浮上させ、αナンバーズに地球の封印を宣言するが、小バームやサイド3、月面のフォン・ブラウン市に砲撃を行ったため、αナンバーズと決裂。ナシムはイルイを無理矢理操ってαナンバーズと敵対するもイルイの抵抗に遭い、αナンバーズの説得も受けて不利に陥り、激戦の末に敗北。ナシム・ガンエデンを破壊され、それに伴ってバラルの園も崩壊したことで地球の封印が不可能となったことから、αナンバーズに後のことを託すが、ナシムの意志は消えておらず、イルイの中に残っている。


銀河大戦後半でゲベル・ガンエデンがルアフの手によって起動し、αナンバーズを迎撃するも敗北。ルアフはケイサル・エフェスに見捨てられ、シヴァー・ゴッツォに殺害されてしまった。シヴァーは拉致したイルイをコアとして利用し、ゲベル・ガンエデンを奪ってαナンバーズに最後の戦いを仕掛けるも力及ばず敗れた。コアとして利用されていたイルイを脱出させ、シヴァーはゲベル・ガンエデンと運命を共にして死亡。2体のガンエデンは消失することとなった。


そして――銀河大戦終盤(ハードルート)で、クロスゲートの力を使って復活を果たしたナシム・ガンエデンが登場。ケイサル・エフェスとなったゲベルに説得を試みるも拒絶され、αナンバーズと共闘。ケイサル・エフェスを討ち果たした。銀河大戦後、役目を終えたナシムの意志はナシム・ガンエデンとともに消滅し、イルイも念動力を失うこととなった。


OGシリーズでは編集

第2次スーパーロボット大戦OGで、ナシム・ガンエデンが先に登場。αシリーズ同様鋼龍戦隊の敵として立ちはだかるが、アルテウル・シュタインベックことユーゼス・ゴッツォに奪われ、アダマトロンとして利用されることとなる。


アダマトロンは最終的に鋼龍戦隊に倒され、捕らわれていたイルイもバラルの生き残りである蓬瓜尊によって救出されている。


なお、ゲベル・ガンエデンとそのコアであったケイサル・エフェスはまだOGシリーズに登場していない。


余談編集

αシリーズにおけるガンエデンの役割の一部は『第二次α』から追加で設定されたものではないか、という説がある。

というのも、第一作の『α』のドリームキャスト版での追加エピソードで語られた『α世界』の最古のサイコドライバーとして、アウグストゥスガンエデンズフィルード、そしてαで参戦していた『OVAジャイアント・ロボ』の最重要人物ビッグ・ファイアの名前が並んでいるのである。

その追加エピソードの中で、『エヴァ』のキール・ローレンツ曰く、α世界におけるビッグ・ファイアは「人類最強最古のサイコドライバー」、「新生を司る者達の一人」、「神であって神でなく、人であって人でない存在」であり、ゼ・バルマリィ帝国の創世神ズフィルードと共に現在の世界を創り上げた人物であることが明かされている。

しかし第二次α以降OVAジャイアント・ロボは参戦ができなかったため、その役割をナシム・ガンエデン=イルイとルアフに切り分けたのではないか、と推測されている。(バラルの園はビッグ・ファイアの居城バベルの塔、ナシム・ガンエデンの配下クストースはビッグ・ファイアの三体のしもべのアキレスガルーダネプチューンの代わりと考えられる。)


関連タグ編集

第2次スーパーロボット大戦α 第3次スーパーロボット大戦α

第2次スーパーロボット大戦OG

ズフィルード アダマトロン

イルイ・ガンエデン ルアフ・ガンエデン

ケイサル・エフェス


類似項目

根源破滅天使ゾグ

ガンエデンのモチーフとなった、ウルトラマンガイアラスボス

天使を思わせる神々しい女性像から獰猛なドラゴンへの変貌が酷似している。

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