概要
バラルに属する仙人の一人で、狐の尾のような髪と、蓄えた髭が印象的な壮年の男。首に数珠のようなものを巻いている。
元々は狐の変化であり、泰北三太遊に命を助けられたことがある。その恩義から、彼を師と仰いで付き従い、バラルに身を置いている。
組織においては情報収集役を担当し、「機人召生符」を用いて超機人を呼び出し、操る。
作中に登場した妖機人の大半は彼が呼び出したものなのだ。
冷静な性格で物腰は穏やか。
役割の関係で前線に出ることがないため、鋼龍戦隊はククルから教えられるまで彼の存在を知らなかった。ハガネに侵入してイルイを連れ去った際は巫術によって姿を消しており、映像や記録にすら残らず、目撃者もいなかったことから、仙術の腕は相当なものであることがわかる。
泰北からは最終戦に際して、ガンエデンと鋼龍戦隊の戦いを見届けるように命じられており、もしもガンエデンが敗れたならばイルイを救い出すようにも言い置かれていた。その後、師命に従い、イルイを転移術で救出。地球に送り届けた後に姿を消した。
「我が師父から与えられた最後の役目を果たしました。最後の楽園を巡る神と人との戦い……封印戦争を見届け……神が敗れることあらば……そして、あなたをお救いする機会あらば、そうするよう命じられていたのです」
イルイ「な、何故……?」
「あなたは神ではなく……人ですから。それに……あなたや、あなたが見出した剣達には、まだ果たさねばならぬことがあるのでしょう。故に、私はあなたを見つけることが出来たのでしょう」
イルイ「私を……? それに、鋼龍戦隊のみんなは……?」
「我が神は、人に敗れたのです。……それでは」
結果として、封印戦争の終結時点では生存が確実な唯一のバラル勢となった。
関連人物
命の恩人にして恩師。
最終決戦の直前、彼から封印戦争を見届けることとイルイの救出を命じられることに。
同志の一人にして泰北の弟子の一人。
彼女の趣味には少々辟易気味だった。
バラルの元締め。
ナシム・ガンエデンのマシアフの少女。終盤で彼女をバラルへ連れ去る。
しかし、ハードルート最終話「古の忌憶」をクリアした場合、エンディングのラストで彼女を救出している。
鋼龍戦隊のメンバーの1人。
イングの念を感知した時、蓬の正体に勘付いている。