CV:三宅健太
概要
バラルに属する仙人で、北仙の称号を持つ。そのため、南仙の夏喃潤とは対を成す。武王機と武雀王の操者(メインパイロット)。
バラルのメンバーの中では古参の部類に入り、禿頭と蓄えた白い髭が印象的な、いかにもな仙人の格好をしている。また、左眼には金属の眼帯をしている。
度量が深く思慮深い性格で、武王機との意思疎通も完璧にこなしている。
また、優れた仙術の腕を持ち、武雀王の装符を何度でも完全修復してしまう。
「善哉(ぜんざい)、善哉(ぜんざい)」 を口癖とする道者。
行動の規範には「無為自然」があり、弟子の夏喃潤の行動やバラルの首領である孫光龍の要請は元より、あくまで自分達との敵対を選ぶクスハとブリット達の意志や、バラルへの恭順を拒む龍王機・虎王機にも異を挟むことはない。
彼らの有り様そのものを素直に歓迎して喜んでいる。
総人尸解計画を遂行するため、夏喃と組んで幾度も鋼龍戦隊の前に姿を現す。
いかなる状況においても常に泰然自若としており、驚いたのは第40話「蒼炎の逆鱗」における龍虎王の復活の時程度。その時ですら「いずれにしても善哉」とやはりいつもの調子だった(大笑いしてはいたが)。
万事全てを「善哉」で片づけてしまう彼の言動は、見方を変えれば無気力にも見えるが……真実は、泰北の持つ「全ての物事は、結果は最後まで分からないが、どうなったにしろそれは予め決められている」という思想によるもの。故に、目的を果たすためには力を惜しまないが、一度結果が出てしまえばそれに対して抗うことはせず、ただ粛々と受け入れるという、ある意味潔い行動を取る。何事も流れのままにと言うその性格ゆえ、非常に仙人らしい人物とも言える。
最終的には限仙境における「機人大戦」で鋼龍戦隊に敗れたが、逆上して敗北を認めようとしない夏喃と違い、歪んだ宿命から逃れようとする雀王機と武王機の意志を、数多の大難を退けたクスハ達と龍虎王/虎龍王の意志をも肯定した泰北は 「これが天命だ」 と受け入れた。
クスハとブリットへこれからの未来に対する忠告のような言葉を伝えた後、
「いかなる意志も事象も、太極の内。善き哉、善き哉」
と大笑いしながら散って逝った……。
ハードルートでは、弟子の蓬瓜尊にもしもガンエデンが敗れた時にはイルイを救出するように頼んでいたことから、間接的にだが、彼女の命を救っている。
乗機である武王機のモチーフは玄武。玄武は五行思想においては北の守護獣であり、季節では冬、色では黒に照応する。泰北の名前、武雀王の武装や台詞はそれに則った物になっている。
漫画「超機人 龍虎王伝奇」では、四罪の超機人を操り「オーダー」を苦しめた。
また、光徳美曜の一族を滅ぼしており、彼女から仇と見做されていた。
関連タグ
ナシム・ガンエデン:バラルにおける神
孫光龍:バラルの元締め
クスハ・ミズハ/ブルックリン・ラックフィールド:現代における龍虎王/虎龍王の操者