概要
第2次スーパーロボット大戦αの登場キャラクターであり、ゼンガールートのみ登場するライバルキャラ。
大和王朝時代の人間で昔の日本で栄えた王国の王女であった。
αシリーズと第2次OGにおいて
第2次スーパーロボット大戦α
過去に祖国を邪魔大王国に侵略・征服され、人質として女王ヒミカの元に差し出された人物。その後、本来持っていたシャーマンとしての能力を強化されて邪魔大王国の女戦士となり、専用の機動兵器・マガルガを駆って戦場に現れる。
ゲーム内ではゼンガールート第1話にてアースクレイドルを襲撃した邪魔大王国の一員として初登場。クレイドル護衛のため現れたゼンガー・ゾンボルトが搭乗するグルンガスト参式と剣を交え、一度は彼の気迫に押されて撤退するが、その際にソフィア・ネート博士を殺害(実際には誘拐・監禁)した。これを機にゼンガーとの因縁が生まれ、以後幾度と無く邂逅し、死闘を演じることになる。
その後、邪魔大王国の牢屋に監禁していたソフィアと度々会話を交わし、徐々に精神面で変化が生じる。
やがては奇妙な友情に似た関係を構築し、ゼンガーと最後の対決へと赴く際には彼女に神鏡を託している。
ゼンガーとの決戦で敗北し、自らの死を覚悟するも、すでに過去の因縁を自身の中で消化していたゼンガーは彼女へのトドメを拒否し、立ち去るように告げた。
しかしそこにイルイのゼンガーを想う気持ちを受けて行動したクストースの一体・ケレンが現れ、彼(?)によって致命傷を受けてしまう。
最期にゼンガーへソフィアが生きていることを伝えた後、亡き両親のいる黄泉路へと旅立った……。
「……見え…る……… 私の故郷が………」
「……きれいな…花たち…が… 川の……せせらぎが……」
「…ち、父上……母上…… ククルは…戻りました………」
「…お二人の……下へ……」
「…い…ま…還っ…て…………」
ゼンガーは新たな未来を歩もうとしていたククルの死を深く悲しみ、ソフィアもゼンガーとの決戦に赴く前のククルに託された神鏡に何の前触れもなくヒビが入ったことから、彼女の死を察して涙を流している。
発売前情報では、ブリットら他ルートのライバルキャラと異なりククルのみイラスト(のみならず存在そのもの)が公開されておらず、インタビューでも「ゼンガールートのライバルキャラ」に関しては曖昧に濁された発言がされたのみだった。実際にゲーム中でも他のライバルは条件なく加入するなか、彼女のみ強制で死亡・離脱してしまう。ストーリー上で邪魔大王国に冷遇を受けていたが、ゲーム外でもその扱いは決して良くはなかった。
続編の第3次αではすでに故人だが、トウマルート限定でフローラ将軍がイルイからククルのことを告げられている。
第2次スーパーロボット大戦OG
一族を人質にされたためバラルに協力しているという設定で登場。
今作では既に死亡していたはずの彼女をガンエデンの力で無理矢理蘇生させられている状態。
『第2次α』ではバラルと無関係であった上にバラルに属するケレンによって殺害されたというのに、よりにもよってそのバラルの配下にさせられているあたり今回も不幸である。
終盤では人質のはずだった一族が饕餮王によって既に滅ぼされたことを孫光龍から知らされ、その直後に饕餮王と窮奇王に殺されかけるがゼンガーによって救われる。
そのままバラルを離反して鋼龍戦隊に協力。バラル、そして今回の戦いの黒幕であるユーゼス・ゴッツォを打ち倒すことに成功する。
しかし、ユーゼスとの死闘で彼ごとナシム・ガンエデンが滅んだことで命の支えが無くなり、マガルガ諸共消滅の時を迎えてしまう。
「……よい……これでよいのじゃ……。バラルの下で……彼奴らに欺かれ……」
「多くの罪を犯した妾には……当然の報い……」
リシュウ「ククル……」
「……ただ……父君や母君の下には……」
ゼンガー「……お前は我らと共に戦い、この世界を救った。その行いは罪に非ず。故に……」
「ふふ……斯様な言葉で……妾を送ってくれるか……」
「礼を……言うぞ……ゼンガー……」
彼女はそれを運命として受け入れ、ゼンガーに礼を言いつつ逝ったのだった……。