概要
「プロジェクト・アーク」と呼ばれる一連の計画の第一歩となる地下冬眠施設。いずれ地球が直面する危機に対し、マザーコンピュータに制御された施設内で人類とその遺伝子を保存するのが主な用途。総責任者はソフィア・ネート博士、マザーコンピュータの名称はメイガス。他に科学者のイーグレット・フェフ、特機パイロットのゼンガー・ゾンボルトの参加が確認されている。
地上に現れる半球体の建造物そのものがアースクレイドルと思われがちだが、この半球体は地下にあるクレイドル本体へ移動する掘削機エレベーター「メイガスの門」である。半球体はキャタピラベルトを利用して地面を掘削して移動する仕組みとなっている。
類似施設として、ムーンクレイドルが存在する。
各作品ごとの扱い
αシリーズ
『α外伝』の舞台である未来世界では、地球連邦による建造計画が凍結されたが、ヌビア・コネクションの支援で極秘裏に再開した。ヌビアの民を衝撃波から守るというカーメン・カーメンの目的のために完成を見たものの、メイガス・システムが暴走した結果、メイガスが自立金属細胞であるマシンセルを使って実体化、マシンセルにより進化した人類「アンセスター」として、地球人を滅ぼそうとする。この暴走のためカーメンはアースクレイドルを諦め、大アトゥーム計画に注力することになった…というのがカーメン側から見た事情であるが、真実はシステムの暴走ではなく、イーグレットによる反乱である。メイガスをソフィアに融合させて実体化させ、マシンセルにより生み出したマシンナリー・チルドレンと呼ばれる人造人間でアースクレイドルの掌握を図った。反乱を察知したゼンガーによりイーグレットは葬られたものの、実体化したメイガスによりゼンガーは洗脳されてしまい、アースクレイドルはメイガスの支配の下、地球を管理する存在となった。
当初は、防衛戦力として量産型ヒュッケバインMk-IIとグルンガスト参式が配備されていたが、マシンセルの自己進化能力によりそれぞれベルゲルミルとスレードゲルミルに進化している。メイガス実体化後の主戦力はゼンガーの駆るスレードゲルミルと、マシンナリー・チルドレンが駆るベルゲルミル。
理念や手法が恐竜帝国ら地下勢力と重複する上、冬眠中の外敵の排除に難があった。さすがにOG世界ならともかく、スパロボ世界では他の地下勢力との競合も起きる。なにより今現在人類が直面している地下勢力の侵略を、後に自分達が行うことになるのは予想され、種の存続のためとはいえ問題の多い施設ではある。
難易度がイージーもしくはノーマルの場合、アンセスターら終盤の最終決戦場となる。
イージス計画の成功によって未来が改変された後の世界が舞台の『第2次α』や『第3次α』では、ゼンガー編およびトウマ編、それ以外の主人公で描かれ方が大きく異なる。
ゼンガー編にのみ登場。やはり極秘裏に建造されていたが、イージス計画の成就により歴史が変化したせいか、第1話開幕でミケーネ帝国と邪魔大王国により破壊される。
このためメイガスは実体化せず、マシンナリー・チルドレンも生まれない。ソフィアは命を落とし（たと思われていた）、ゼンガーはその敵討ちのために戦うこととなる。なお、フェフの生死は最後まで不明のまま。
クスハ編・クォヴレー編・セレーナ編に登場。
トウマ編はゼンガー編と地続きなせいか、第2次αとは逆に影も形もない。
なぜか起動したメイガスにゼンガーが起こされてアースクレイドルから出てくるという場面が共通して入る。責任者のソフィアはビアン・ゾルダークと共に顔出し。フェフの生死は不明であるが、珍しく壊れなかった例だろう。
OGシリーズ
本作では詳しい設立経緯が語られる。DC戦争後はDC残党（のちのノイエDC）の拠点となり、インスペクター事件時にはシャドウミラーらの協力も得て、彼らの根拠地として数多くの機動兵器を開発した。のちにクロガネ率いる部隊の総攻撃によりノイエDCやシャドウミラーら協力者を打倒。その後、地球連邦軍所属のクライ・ウルブズら「ツェントル・プロジェクト」のチームが事後処理と管理運営されている。クレイドル周辺の地中には地中機雷(地雷)がシャドウミラーによって設置されており、この世界には未登場である地下勢力対策とみられる。
ラミア・ラヴレスが語った情報によれば、シャドウミラーがいた向こう側の世界のアースクレイドルでも、やはり内乱が勃発しており壊滅した模様。その内乱で、向こう側のゼンガーは消息不明となっている。
