概要
レベル | 究極体 |
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タイプ | 神人型 |
属性 | ワクチン |
必殺技 | 天羽々斬(あまのはばきり)、八雷神(やくさのいかづち) |
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
東方の伝承に伝えられる最強の破壊神にして再生を司る神。ネットワークシステムの異常時に降臨し、既存のシステムを無のものとし、新たなシステムを創造すると伝えられる。
必殺技はゼロアームズ:オロチより放たれた光の剣が、天下のあらゆるものを切り刻み突き刺る『天羽々斬(あまのはばきり)』と、天上に向けて(ゼロアームズ:オロチより)放たれた光の剣が、破壊の稲妻となって地上に降り注ぐ究極技『八雷神(やくさのいかづち)』。
備考
後述の設定から、究極体デジモンのさらに上をゆく(俗にいう「超究極体」)デジモンと言える。
デザインはオメガモンを意識しているのか、両腕にカイゼルグレイモンとマグナガルルモンそれぞれの頭部があり、そのほかの部位も両デジモン両方のパーツを組み合わせた物になっている。
なぜ、エンシェントグレイモンとエンシェントガルルモンの頭部ではないのかに関しては、実際に合体したのがカイゼルグレイモンとマグナガルルモンだからだと思われる。
なお、余ったパーツは巨大な武器「ゼロアームズ:オロチ」を形成する。
カイゼルグレイモンの鎧は両手甲・両肩・両膝・両つま先にそれぞれ竜の頭を模した意匠(計8つ)があるが、それらの竜の頭はいずれもその名の通り「オロチ」を形成する(カイゼルグレイモン時には体に竜の頭が合計9つあったため、うち8つが武器側に移った事で正しくヤマタノオロチと化している)。
天羽々斬の際に伸びる刃はカイゼルグレイモンの龍魂剣の刃である(また、龍魂剣はカイゼルグレイモンの炎龍撃と同様に天羽々斬のトリガーになる)。
ゼロアームズには他にデュークモンが搭乗する「グラニ」もあるが、あちらとの関連性は不明。
また、必殺技とゼロアームズの名前も日本神話に関連している。
やくさのいかづちは『八雷神』と表記し、日本神話における伊邪那美命から発生した八つの雷神の事。
あまのはばきりはスサノオモンの技と同じく『天羽々斬』と表記し、スサノオがヤマタノオロチを葬った際に使った刀剣を指す。
また、後述のアニメでの活躍的に
『ロイヤルナイツや七大魔王等の勢力が暴走した際にそれを鎮圧する抑止力を担っているのではないか?』とも考察されている。
活躍
アニメ『デジモンフロンティア』
テレビアニメ第4作『デジモンフロンティア』では十闘士全てのスピリットを使い進化した姿として登場。
初登場は48話。ダークエリアにて繰り広げられた「ルーチェモン:フォールダウンモード」(完全体)との戦いで仲間たちを庇って散った輝一が消滅の間際に自らの闇のスピリットを輝二に託し、ルーチェモンの所業に怒りを燃やす拓也とともに「エンシェントスピリットエボリューション」。
泉・純平・友樹のデジヴァイスも拓也と輝二に共鳴し、かつてルーチェモンを封印して古代デジタルワールドを救った「伝説の十闘士」たち(いずれも現代の究極体デジモンを凌駕するほどの強さを持つとされる)の遺産であるスピリット10対(計20個)がすべて集結したことにより進化し、七大魔王最強の存在であるルーチェモン:フォールダウンモードと正面から激突。凄まじい格闘能力に圧倒される中、輝二と拓也は思い出す、輝一にこの世界を守ると約束したことを。そして二人は、魂とスピリットを分ける事でデッド・オア・アライブを避け「天羽々斬」によりダークエリアごとルーチェモンを葬った。
その後、ルーチェモンは自身を構成していたデータのうち半分(聖なるデータ)をスキャンされるが、残ったもう半分(邪悪なデータ)が膨れ上がり「ルーチェモン:サタンモード」(究極体)へ進化。人間界への侵攻を目論むが、拓也たち5人の思いが一つになったことで再びスサノオモンが再誕。
拓也と輝二だけでなく、泉・純平・友樹を加えた5人でスサノオモンへの進化を果たし、死闘の末にサタンモードを「八雷神」で縛り付け、「天羽々斬」により撃破。
しかし、サタンモードを操っていた本体である「ルーチェモン:ラルバ」に背後から不意打ちを仕掛けられ、体を貫かれた…
が、その間際に拓也たち5人を分離して逃したスサノオモンは怒りとともにラルバを押さえつけ、手にした「オロチ」は分離。
そしてその体から現れた伝説の十闘士(ヒューマン形態)1体1体が、「オロチ」を構成していた「龍魂剣」(カイゼルグレイモンの剣)でラルバに斬撃を加え、ラルバは消滅。ルーチェモンの野望は打ち砕かれ、デジタルワールドに再び平和がもたらされた。
総じて七大魔王最強であるルーチェモンのフォールダウンモードを倒し、最強の姿であるサタンモードとなってもなお勝利という圧倒的な強さを見せつけた。
テーマソングは初進化時が超越形態と同じく『The last elment』、全員が合体した際には初期テーマソングである『With the will』となっている。
CVは拓也役の竹内順子氏と輝二役の神谷浩史氏だが、インナースペース内を除いて殆どが竹内氏が声を充てている。
アニメ『デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~』
神原拓也もまた、時計屋のおやじがクオーツモンに対抗すべく時空や世界を超えて集めた英雄達の一人であり、他の主人公達と共に客演。
スサノオモンに進化後は、ゼロアームズ:オロチから火炎を放っていた。
漫画『デジモンクロスウォーズ』
ゼロアームズ:オロチに言及。
絶大な叡智を誇るバグラモンが、障害となるロイヤルナイツらを排除しようとデジタルワールドを分断するためにゼロアームズ:オロチのデータを元に建造した刀が、 蛇鉄封神丸。
この蛇鉄封神丸を振るえる器として、数万年に及ぶ武人デジモン達の無念の残留魂魄のデータを固めてタクティモンが造られた。
模造品である蛇鉄封神丸だがその力は絶大であり、デジタルワールドはいくつものゾーンに斬り分けられてロイヤルナイツを連携できないよう分断され、何人ものロイヤルナイツが各個撃破された。
その危険性から蛇鉄封神丸は普段鞘から抜けないようバグラモンによって封印されている。
それでもオメガモン相手では、抜刀した全力のタクティモンとバグラモン2人がかりで戦って、バグラモンがオメガモンの必殺技をクラッキングすることでかろうじて倒したほど苦戦したという。
ゲーム『デジモンストーリー』
2006年第1作では大してストーリーに絡むわけでもなく、デジアリーナの観客として登場。
2007年第2作『デジモンストーリー サンバースト&ムーンライト』では伝説のデジモン達、ガイアオリジンの三番手として登場。なお、この作品ではスーパースターモン×マグナモン、ヤタガラモン×コンゴウモンという謎すぎる組み合わせでジョグレス進化させると作成可能。
2010年第3作『デジモンストーリー ロストエボリューション』にて十闘士が出揃った為、エンシェントグレイモンとエンシェントガルルモンのプレートを修復するとアグモン/ガブモンツリーから進化が可能になる…
2011年第4作『デジモンストーリー 超クロスウォーズ レッド/ブルー』では伝説の十闘士をデジフュージョン(エンシェントビートモン×エンシェントガルルモン×エンシェントグレイモン×エンシェントスフィンクモン×エンシェントトロイアモンまたはエンシェントイリスモン×エンシェントメガテリウモン×エンシェントマーメイモン×エンシェントボルケーモン×エンシェントワイズモン)で誕生。
2015年第5作『デジモンストーリーサイバースルゥース』ではカイゼルグレイモン×マグナガルルモンのジョグレスで誕生。
余談
- モチーフ
名前の元ネタは日本神話の須佐之男であるものの、設定面での元ネタはインド神話(ヒンドゥー教)のシヴァである。なお、須佐之男・シヴァ共に嵐の神である点が共通している。
炎の闘士がインド神話モチーフなので同じようにシヴァから設定を拾ったというところだろう。
ちなみに後に本当にシヴァモチーフのシーヴァモンが登場する事に…。
名前の由来である須佐之男は八岐大蛇を倒した伝承を持ち、デジモンの中にも八岐大蛇をモチーフとしたオロチモンが存在する。
オロチモンは古代デジタルワールドで神の遣いに封印された設定を持ち関連性があるように見えるが、現在公式設定ではスサノオモンだと言及はされていない(設定で言えばルーチェモンの可能性が高い)。
むしろスサノオモンは究極体の中でも凄まじい強さを誇る種であり、単なる完全体デジモンであるオロチモン相手には完全に一方的なイジメ同然になってしまう。
なお、日本神話と同様にアマテラスやツクヨミに相当するデジモンがいるかは不明。
- デザイン
実はオメガモンと同様に、公式でもデザインが定まっていないデジモンの一体。登場初期から渡辺けんじデザインとアニメデザインで異なっており、特に頭部周りが顕著である。
カイゼルグレイモンやマグナガルルモンらと同様、デザインの複雑さも相まって作画も難しくアニメ版では動きが少なかった(ダンデビモンのように線を減らさないとアニメーターの負担が大きい)。
関連イラスト
関連タグ
インペリアルドラモン:共に必殺技にイデオンガンへのオマージュが込められている。