CV:神谷浩史
概要
『デジモンフロンティア』に登場する、正義の十闘士のスピリットを受け継いだ少年。小学5年生。第1話では、拓也と同じ電車(東急東横線)に乗って渋谷に向かっていた。
白&青色のディースキャナと『光』のスピリットを手に入れ、ヒューマンスピリットでヴォルフモン、ビーストスピリットでガルムモンに進化する。
人物像
口数が少なく大人びた性格で一匹狼でもあるが、シャイな部分も見られる。拓也と違って先走った行動は取らない。
格闘の心得もあるようで、第2話では幼年期(パグモン)相手ながら複数を相手に棒術で戦うなど、生身でも高い戦闘力を持つ。
序盤では拓也達と別行動する事も多かった。また冷めた性格と発言が災いしがちで、時々周り(特に拓也)と衝突する事もある。前述の通り冷めた印象が強いが、本当はシャイで仲間思いの優しさを持っている(いわゆるツンデレ)。
なお他人と距離を置きたがるのは、父親の仕事の都合で転校を繰り返してきた結果「どうせまた離れるのだから、友達を作っても意味がない」という諦めにも似た考えが根付くようになったからだという事が、後に判明した。
家族構成は父・義母の3人暮らしで、実母は今より幼い頃に死んだと聞かされていた。だが本当は生きており、輝二が赤ん坊の頃に父と離婚して、彼女の元に兄の輝一が引き取られたというのが真実であった。
以前は亡くなった(と聞かされていた)母への思いを捨てられず、義母とも上手くいっていなかった。とはいえ、彼なりに打ち解けようとはしていたようで、デジタルワールドに旅立った日は両親(父・義母)の結婚記念日で、義母に送る花束を選んでいる途中だった。また家では犬を飼っており、ドラマCD『希望という名の電車』にて名前が“ガルム”だという事が判明した。
ちなみに、味覚音痴あるいは料理下手な節があり、ハンバーガー作りに熱中した際にはりんご、オレンジ、さくらんぼ、いちご、メロン、桃、バナナの組み合わせでレインボーバーガーなるものを作った事があり、クールな印象に反して回によってはキャラ崩壊している。
作中の動向
闇の大陸でダスクモンと遭遇し、その正体が両親の離婚で離れ離れになった双子の兄・輝一(その存在を知らずに育っていた)である事を知って戦う事に躊躇する。しかし、後から駆け付けた拓也の叱咤を受けたことで自分を取り戻し、輝一に植え付けられた闇のスピリットをスキャンする。
輝一とは気まずい雰囲気が続いて会話も出来なかったが、拓也達の助言を受けてお互いの事を理解し合うようになった。また、それまで見られた冷たい態度は薄れていき、拓也達と一緒の行動をする様になる。
終盤で輝一(レーベモン)がルーチェモンの猛攻から彼らを庇い、「みんなとはもう会えない」と言う彼の衝撃発言に躊躇ったり、決戦が終わり人間界に帰還した時に輝一が病院に運ばれた事を知って「兄さんはどこに運ばれたんですか?」と問い詰めたり、病院の手術室で「帰ってきたんだ! お前に会うために!」と輝一に言いながら涙を流すなど、感情的な一面も見せた。
余談
『フロンティア』の詳細な時代設定は不明だが、仮に放送年(2002年)が本編の時代設定だと仮定した場合、彼と輝一や拓也・泉は1991年度生まれ(『02』の大輔・タケル・ヒカリ・賢と同い年)という事になる。
関連イラスト
双子設定の為か、輝一と共に描かれる事が多い。
関連タグ
デジモン初代アニメ作品『デジモンアドベンチャー』の登場人物(パートナーはガブモン)で主人公・八神太一の仲間(選ばれし子供達)。クールな性格の二番手ポジションかつガルルモン系統(光のスピリットはエンシェントガルルモンが遺したもの)のテイマーとして、輝二の先輩的な存在と言える。
また幼少期に両親が離婚して自身は父親に引き取られたが、母親に引き取られた生き別れの兄弟がいる点も輝二と共通している。ただし、家事全般をこなしており料理に慣れているヤマトとは違い、輝二は上述の通り料理下手である。
第19話で拓也共々メシマズっぷりをさらけ出した。
中の人は後にこの役で再登板した。
他作品の類似キャラ
アニメ作品
『同じ東映作品』、『イメージカラーが青』、『当初は赤い戦士と折り合いが悪かった』などの共通項がある(ちなみに今作での赤い戦士は拓也の声を担当した竹内順子が演じており、こちらも幾つかの共通点を持つ)。
特撮作品
『同じ東映作品』、『イメージカラーが青』、『クールかつ無愛想な性格で物語初期は仲間と距離をとっていたが、実際はツンデレ』、『料理のセンスがズレている(更に、両者共フルーツを使用した料理であったのも同様)』など共通点が多い。