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概要編集

CV:朴璐美(02)、ランズベリー・アーサー(LAST EVOLUTION 絆)

ワームモンをパートナーデジモンに持つ選ばれし子供の一人で、黒いデジヴァイス(D-3)と、淡紅色の優しさの紋章を持つ。

彼の持つD-3は「暗黒デジヴァイス」とも呼ばれている他、ジョグレス進化の際は青と緑を基調としたものに変化する。

進学校に通う小学5年生で、本宮大輔高石タケル八神ヒカリと同じ1991年度(平成3年度)生まれ。現在は田町で両親と暮らしている。


来歴(デジモンアドベンチャー02)編集

幼少期編集

会社員の父親とパートタイムで喫茶店で働く専業主婦の母親、そして三つ上の兄の一乗寺治との四人家族だった。

兄の治は賢をして「何でもできた」と讃える通り天才少年として近隣住民からも称賛を受け、常に両親の関心の対象であったため疎外感を覚えた弟の賢は兄に対して憧れと劣等感を抱いていた。


一乗寺兄弟の部屋の治のパソコンからデジヴァイスが現れるのを一乗寺兄弟は目撃する。

治がそのデジヴァイスに触れても変化がなく、治はそれを自分の引き出しにしまった。

しかし賢は兄がいない間にそのデジヴァイスを手に持ち、やがてパソコンに吸い込まれてデジタルワールドへと向かった。


詳細な描写は不明だが、2000年某月に他の仲間と共にパートナーデジモンであるワームモンと出会い、デジタルワールドで冒険をした。

現実世界において短い時間ではあったが長い長い冒険を終えた賢は元の部屋へと戻るところを兄に目撃される。

兄に冒険のことを話そうとした賢だったが兄に自分のデジヴァイスを勝手に持ち出したことを罵倒され、デジヴァイスは兄のものとして再び引き出しにしまわれてしまう。

この出来事が決定打となり、賢の中で膨らみつつあった兄に対する怒りが膨れ上がっていったのもつかの間、一乗寺治は賢の目の前で交通事故に巻き込まれ救急車で搬送されるも死亡した。


上述のデジヴァイスを初めて使用した頃(私服姿)とは別に、学校の夏服姿の賢が2000年の8月頃にワームモンと共にデジタルワールドを冒険しているが、賢はワームモンとの冒険の記憶を初回のものも2000年のものも大半を失っている状態にある。

強大な敵を倒した直後、当時一緒にいた仲間をかばい首筋に暗黒の種を埋め込まれてしまう。

この時、賢はワームモン曰く死んでしまうのではないかと案じる程に苦しんだらしいが、暗黒の種は賢に適合した。

更にゲーム『デジモンアドベンチャー02タッグテイマーズ』では八神太一もその現場に居合わせているが太一には自分たちを救出した賢たちの記憶がなくなっている。


賢が選ばれし子供となった経緯は作品によって描写が異なる。

『デジモンアドベンチャー02タッグテイマーズ』では2000年のネット事件ディアボロモンのネット出現を目撃したからとなっており、アニメでは本人の記憶が曖昧であるため断片的な描写のみで不明のまま。

なお、前作『デジモンアドベンチャー』の小説版で1995年の光が丘爆弾テロ事件と称されるグレイモンパロットモンの戦いを目撃した光が丘に住んでいた子供達の特質の中に優しさが挙がっていたため、一乗寺一家も光が丘に暮らしていた可能性がある。


デジモンカイザーへの変貌編集

兄の治に対するコンプレックスと突然の死、治を中心としていた家族の悲しみを目の当たりにした賢は自分が兄を疎んだために兄が死んでしまったと思い込み憔悴する。

そんな最中、兄の遺品であるパソコンを操作していると、正体不明の人からメールが届くようになり、治の葬式にて賢が選ばれし子供であることを察知していたその黒幕はデジタルワールドに歪みを生じさせるために賢の傷付いた心に付け込み、精神的に疲労していた賢はそのメールの内容を鵜呑みにしてしまう。

メールは幾たびか送られ、自由な精神が抑圧された現実世界ではなく、精神が完全に解き放たれる世界、デジタルワールドへと向かうためにデジヴァイスを使うように唆される。


賢はデジヴァイスを使って辿り着いた暗黒の海にデジヴァイスを浸すと、デジヴァイスは形を変え、暗黒に染まってしまう。

元々追い詰められていた精神が暗黒の海に汚染された暗黒デジヴァイスと埋め込まれた暗黒の種の影響でデジモンカイザーへと変貌してしまう。


デジモンカイザーになってしまったことで賢は選ばれし子供としての最も素晴らしい個性である優しさを失ってしまう。

デジモンカイザーとしての人格はプライドの高い自信家であり、周りを見下し、人間もデジモンも「虫けら」扱う等、デジモンのみならず現実世界の子犬を蹴り飛ばすなど他者の痛みに鈍感となった。

またデジモンが個の命であることを忘れ、所詮データに過ぎないと考え、デジタルワールドの支配などただのゲームと思い込んでいた。


デジタルワールドを根底から変えようとするものによる暗躍により、デジモンカイザーは利用されているとは知らぬままデジタルワールドを支配しようとしていく。

八神ヒカリのパートナーデジモンであるテイルモンの持つホーリーリングのデータを反転させて作り出したリング、イービルリングによって成熟期以下のデジモンたちを洗脳

さらにデジモンたちの通常進化抑制機能し、暗黒デジヴァイスによるデジモン洗脳の電波塔的役割を果たすダークタワーを各所に建設していき、一時はデジタルワールドの多くのエリアを制圧し、権勢を誇った。

イービルリングは完全体への洗脳が不完全という欠点があったものの後に改良したイービルスパイラルによって完全体の洗脳とダークタワー無しでのコントロールも可能となり、賢は八神太一アグモンを攫い、暗黒デジヴァイスを使ってアグモンをスカルグレイモン、ウィルス種のメタルグレイモンへと暗黒進化させている。


デジモンカイザーの時の容姿は治を鏡に映した姿とも言われており、デジモンカイザーへの変貌に伴い、賢の肉体に適合した暗黒の種による副作用によってかつて憧れた兄のような非凡な才能を開花させていく。

勉強、スポーツ、他言語、コンピュータープログラミングなど多方面の分野で優秀な成績を修める賢の姿に、長男を喪った両親は次男の変貌ぶりを治が帰ってきたようだと思い喜んでしまい、内面の変貌ぶりを察知できなかった。


デジモンカイザーの消滅と賢の救出編集

ダークタワーに蝕まれたデジタルワールドを救うため、また闇の勢力に囚われた一乗寺賢の救出のためにデジタルワールドの安定を望むものデジメンタルによる進化が可能な古代種のデジモンと、そのデジメンタルに刻まれた紋章に見合った個性を有する新たなる選ばれし子供を選別し、賢の持つ暗黒デジヴァイスをアーキタイプとした新たなるデジヴァイス、D3(ディースリー)を送ることとなった。

これにより新たに本宮大輔井ノ上京火田伊織の三名が選ばれし子供となり、勇気のデジメンタルに封印されたブイモン、愛情と知識のデジメンタルに封印されたホークモンアルマジモンがパートナーデジモンとなる。

また先代の選ばれし子供たちの中でパートナーデジモンが古代種の遺伝子を持つ個体であった高石タケルパタモン八神ヒカリテイルモンにそれぞれ希望と光のデジメンタルが送られ、デジヴァイスもD-3へと変化した。

更に、ヴァンデモンのお台場襲来により壊滅し、再建後に張り巡らされた無線通信網を利用した無線メール端末、ディーターミナルが偶然にもデジメンタルを保管することが可能であったため友情、純真、誠実のデジメンタルも必要に応じて新たなる選ばれし子供たちに送られた。


デジモンカイザーに対抗するために選ばれた五人の選ばれし子供たちと先代の選ばれし子供たちの協力により、デジモンカイザーは制圧したエリアの一部を取り返され、苛立ちを募らせていた。

そんな中で賢は2002年某日(4月〜5月下旬の間)、自身が所属しているサッカークラブ田町FCとお台場小学校サッカー部の練習試合において、相手チームの選手として参戦する本宮大輔と応援する他の選ばれし子供の姿を見つける。

テレビの取材などで後半戦からの参戦だった賢(デジモンカイザー)はチームメイトへの指示も相まってあっという間に9点を取り、試合終了間際に10点目を決めようとするも大輔のスライディングによって阻まれた上に足を負傷する。


足を負傷させてしまったことを謝る大輔に対し、賢(デジモンカイザー)は表向きには友好的に接して、大輔と握手を交わすが、プライドの高さから大輔を追い詰めようとする。

デジタルワールドで大輔の仲間たち(その正体は自身が洗脳していたバケモン)を捕えて人質にしているように装い、騙された大輔に土下座を強要し、更にパートナーデジモンのブイモンに大輔の頭を踏むよう命じた。

その後、大輔は正体を表したバケモンたちへの的確な指示と、足の傷からデジモンカイザーの正体が憧れた天才少年一乗寺賢であることに愕然とし、本人もあえてその正体を明かした。


2002年5月下旬。正体を知られたことと、元々大輔達によりデジタルワールド制圧が滞っていたことも相まって一乗寺賢はパソコンに「もうこの世界に用はない……。さようなら虫けらどもよ」とメッセージを残して自室から消え、世間では天才少年行方不明として騒然となる。

長期間デジタルワールドに留まり続ける中、デジモンカイザーは移動要塞の中で様々なデジモンのデータを寄せ集めてキメラモンを作り出そうとする。途中、3年前にデジタルワールドを破滅させんとしたデビモンのデータを利用しようとしたことでタケルの逆鱗に触れ、手痛い一撃を食らわされるが、キメラモンを生み出すことには成功。その力でデジタルワールド制圧を目論む。


しかし、大輔たちとの決戦でキメラモンの暴走が生じる。

デジモンカイザーとなっても賢に寄り添い続けたワームモンが移動要塞に潜入した大輔とブイモンに協力して、元々賢の持ち物である優しさの紋章のもとへと案内する。

そして優しさの紋章が奇跡のデジメンタルへと姿を変えたことでブイモンがマグナモンへと進化し、更にワームモンの自己犠牲によりキメラモンは倒されデジモンカイザーの野望を費える。


ワームモンの特攻で投げ出される様と車に轢かれた兄の姿を重ねたことによるショックと、選ばれし子供たちによりデジモンがデータではなく生きていることを知らされ、賢のデジモンカイザーとしてのペルソナは消滅し、優しさの紋章が賢のもとへと返っていった。

しかし、ずっと賢のことを案じ続けたワームモンは選ばれし子供たちが見守る中、賢の腕の中で死んでしまう。


ワームモンを死なせてしまったことで、兄を喪ったショックが蘇った賢は憔悴した状態で砂漠を歩き去る。

そんな賢を苦い表情で見つめる選ばれし子供たちの中で、大輔のみが家に帰るように声を掛けた。

大輔の言葉が賢に届いたのか、大輔達が現実世界に戻った頃には行方不明だった賢が自宅で発見されたことが報じられた。


ワームモンの再生編集

現実世界に戻った賢だが、精神的負担から長い間眠り続けていた。

夢の中で闇に染まった過去を振り返り、兄が死んでしまいもう戻ってこないことを突き付けられて目が覚めた。


賢の目覚めに両親は安堵するがアイデンティティーを喪失した賢は思わず両親に対して「誰?」言ってしまい(厳密には、自分にとってどういった意味のある人間なのかと問うた)、両親は記憶喪失を疑った。

両親は呆然自失状態の賢に対し、天才少年の親であることに溺れてしまっていた自分たちが子供たちを追い詰めたと賢に謝罪し、治がもう死んでしまった今ありのままの賢でいてほしいと涙ながらに訴えた。

賢は両親のことを治の喪失に伴う悲しみを分かち合う存在と認識した上で、自宅療養することになった。


賢は元々兄との共有の部屋であった自室のパソコンの傍に暗黒デジヴァイスと優しさの紋章が放置されているのを見つける。

そして自分のために犠牲となってしまったワームモンのことを思い出し、自分の心を探したいと再びデジタルワールドへと向かい、当て所なくさ迷い歩いた末にはじまりの街へと辿り着く。


死んでしまったデジモンがデジタマとなって再生するその場所で賢は(おそらく、デジモンカイザーのせいで命を失って、生まれ変わった)幼年期のデジモンたちに過去の所業について詰られながらも、かつてワームモンに自分の優しさに押しつぶされないように強くなって、逃げてはいけないと諭されたことを思い出し本来の特質を完全に取り戻し、紋章の導きにより再生したワームモンのデジタマを見つけ出すことができた。

生まれたばかりのリーフモン(ワームモン)に対し賢は涙を流し、微笑みながら「生まれてきてくれてありがとう」と告げ、その命に喜びを見出した。

そして自分を愛してくれる両親の元へと帰り、心配していた両親をかつてのようにママ、パパと呼んだ。


贖罪の戦い編集

ワームモンとの再会後、両親とぎこちないながらも穏やかに過ごす賢だったが、ある夜、自室に現れた謎の女から暗黒の海へと導いたメールの内容を思わせる一言を言われる。

次の瞬間には女は消えていたが、賢は自分をデジモンカイザーに仕立て上げた存在がまだデジタルワールドに脅威を齎すことを察知し、デジタルワールドとデジモンたちに対する贖罪のためにワームモンと共に戦うことを決意する。


謎の女がダークタワーからデジモンを作り出して破壊の限りを尽くしていることを知った賢は、スティングモンへと進化できるようになったワームモンと共にダークタワーデジモンを倒し続ける。

そんな最中、大輔たち選ばれし子供と再会するが、彼らの多くが普通のデジモンの命を奪っていると誤解していたが、大輔のみは歩み寄りの姿勢を見せ、賢に直接会いに行った。


選ばれし子供たちとデジモンに謝罪をした上で仲間に加わってほしいという大輔に対し、贖罪の戦いをする賢は大輔達を巻き込ませまいと謝罪はするが仲間には入らないと断った。

後に太刀川ミミパルモンが謎の女がダークタワーからタワーデジモンを生み出している様子を目撃したことから大輔達はダークタワーデジモンの存在と新たなる敵の存在を知る。

賢は選ばれし子供たちとデジモンたちに謝罪したものの、大輔たちと行動を共にすることを避けて行動をしていた。

だが、謎の女の策略により暗黒エネルギーが暴走したデジモンカイザーの移動要塞の動力炉を賢が捨て身で止めようとしたのを大輔が「生きろ!」と訴えて止めたことで賢のスティングモンは大輔のエクスブイモンと共にパイルドラモンへとジョグレス進化を果たす。


選ばれし子供たちとの絆編集

完全体に単独で進化できにくくなっている現状で完全体のダークタワーデジモンに対抗するためにはジョグレス進化が必要不可欠となり、賢は徐々に大輔達と行動を共にするようになる。

しかし、正義感の強すぎるきらいのある火田伊織闇の力によってパタモンを殺されたことのある高石タケルがデジモンカイザーであった賢を受け入れられないでいたことと、賢自身が罪の意識が強いチーム内で馴染めずにいた。

そのためか自虐的で謎の女、アルケニモンを殺す汚れ役を進んで買って出たりすることがあった。

一方でワームモンは他のパートナーデジモンたちとの関係は友好的であった。


アルケニモンとマミーモンは選ばれし子供達を抹殺すべく、百本のダークタワーから究極体のブラックウォーグレイモンを作り出したが、ブラックウォーグレイモンがアルケニモン一派に属さずに三つ巴の争いとなっていく。

ブラックウォーグレイモンが生み出す歪みの影響で、賢は井ノ上京八神ヒカリと共に暗黒の海に迷い込んでしまった際には、闇の力に対する恐怖を抱く者同士としてヒカリと共感を抱く一方で、明るく直向きな京の性格に救われる。


次々にホーリーストーンを破壊するブラックウォーグレイモンに苦戦する一方で、賢は大輔たちとチームでの行動が増えていく。

しかし、依然として伊織とタケルとの距離は微妙なものがあり、タケルとエンジェモンがブラックウォーグレイモンの存在を否定した際、賢は自分のことも言われていると思い狼狽えた。

一方で対ブラックウォーグレイモンの作戦会議のため、賢は大輔の家に宿泊し、ヒカリ、京を交えて会議を行った。


そして最後のホーリーストーンの破壊を阻止し、東のエリアを守護するチンロンモンとの対峙を切っ掛けにブラックウォーグレイモンが別の次元へと旅立った。

そしてチンロンモンから事情を聞かされた際は、賢は暗黒と名の付くものすべてを潰しておかないといけないのではと発言した。

するとタケルは暗黒を全て無くすことが不可能、だからこそ自分の中に光を見失わないことが大切なのだと言うと、チンロンモンはそれこそが希望なのだと諭した。


ホーリーストーンを巡る戦いが終わり、賢は母親の勧めにより大輔たちを自宅でのクリスマスパーティに誘った。

この頃にはタケル、伊織との関係も改善され、仲間内でもようやく屈託のない笑みを浮かべられるようになった。

しかし、そんな最中現実世界にダークタワーと現実世界に迷い込んだデジモンたちが現れ、パーティーは中断されしまうが太一たち先代の選ばれし子供とも共闘する。


2002年12月24日、迷いデジモンたちをデジタルワールドへと戻したのもつかの間、翌日(12月25日)には世界各国で同時多発的にダークタワーと迷いデジモンたちが現れて混乱が生じる。

田町に現れたトリケラモンと対峙する賢の元に大輔が駆けつけるもののアルケニモンとマミーモンの妨害によりパイルドラモンは苦戦を強いられる。

しかしチンロンモンのデジコア(電脳核)の力によってパイルドラモンはインペリアルドラモンへと進化し、トリケラモンをデジタルワールドへと返し、日本国内のダークタワーを破壊する。


世界中に現れたダークタワーを破壊し、迷いデジモンをデジタルワールドへと返すために、デジタルゲートを開けることのできるD3を持つ六人と先代の選ばれし子供六人でペアを組むことになり香港ゴールドコーストモスクワパリに四組を下ろし、大輔と賢、そして石田ヤマトマイアミビーチに降り立つ。

大輔はアメリカの選ばれし子供、マイケルの協力によってマイケルの父の自家用ジェットでニューヨークへと向かい、賢とヤマトはヘリコプターでメキシコアカプルコへ向かった。


現地時間が午後の10時であったため現地の選ばれし子供たちの殆どが協力できない中、賢はヤマトと共にパレンケマヤ遺跡へと逃げ込んだ迷いデジモンを追う。

ゲンナイのコピーであるホセの協力により遺跡へと侵入した賢たちはこっそりと家を抜け出したチチョスゴツモンと会い、共闘する。

そして大輔と合流後に再びインペリアルドラゴンへと進化させ、各国に分かれた選ばれし子供たちを回収して東京へと戻った。


暗黒デジモンとの戦い編集

しかし、世界中のダークタワーと迷いデジモンに気を取られている隙に、小学生の子供たちがアルケニモンたちによって誘拐されていた。

時を同じくして、2002年12月26日。賢の中に埋め込まれた暗黒の種を求めて、デーモン率いる暗黒デジモン軍団が現実世界に現れ、三つ巴の戦いとなる。

スカルサタモンとの交戦となり、アグモンたちがチンロンモンから託されたパワーを受けたことでインペリアルドラモンはドラゴンモードからインペリアルドラモン:ファイターモードへとモードチェンジすることが可能となり、闇の勢力のデジモンとはいえ大輔と賢は初めて敵のデジモンを殺した。


スカルサタモンを退けたのもつかの間、デーモンが現れて賢に自分たちの元へと来るように脅迫されるが、誘拐した子供たちを乗せたトラックと共にアルケニモンが現れ、彼らを人質に取られ、賢はアルケニモンたちの手に堕ちる。

賢は天才少年と謳われた自分に憧れるが故にアルケニモンたちに付いて行った子供たちに困惑する一方で、アルケニモンたちを従える及川悠紀夫と出会い、彼が暗黒の海へと導いたメールを送った張本人だと知った。


賢の父の同僚である及川は治の葬式で賢と会った時、賢に暗黒の種が植え付けられていることを察知したからこそデジモンカイザーに仕立て上げたと話し、賢の中で芽ぶいている暗黒の種の苗をスキャンし、自分に賛同して付いてきた子供たちに移植する計画を話した。

賢の暗黒の種は子供たちに移植されてしまい、及川はデジタルワールドのゲートポイントがある光が丘へと向かい賢を用済みとして追跡してきたデーモンに引き渡そうとするが、賢を助けに来た大輔の機転により他のデーモン軍団を倒した仲間たちと合流する。


しかし強大過ぎるデーモンを倒すことが出来ず防戦一方な上に、デジタルワールドへと追い返した所で無意味だという状況下の中、暗黒の海へと閉じ込められないかとタケルとヒカリが話したのを聞いた賢は、過去に暗黒デジヴァイスを使って暗黒の海へと行ったことを思い出し、光が丘の上空に暗黒の海のゲートを開こうと試みる。

しかしそれは途方もない闇の恐怖との戦いであり闇のゲートを開くために苦しむ賢に仲間たちは寄り添い、賢がかつて飲み込まれてしまった闇の恐怖の片鱗を感じることとなった。

そしてジョグレスパートナーである大輔の励ましの言葉を受けて遂に闇のゲートを開けて、デーモンを暗黒の海へと閉じ込めることにどうにか成功する。

デーモンはいずれ後悔することになるという不吉な言葉を残し、暗黒の海へと消えていった。


デジモンの騒動と誘拐事件と相まって賢が事件に巻き込まれていると勘違いして心配していた両親のもとに帰った賢は泣きじゃくる母の腕の中で父親に追及され、両親に全てを打ち明けた。

デジタルワールドのこと、デジモンカイザーのこと、そしてワームモンのことを。


真の黒幕との戦い編集

暗黒の種を植え付けられた子供たちに見張るために賢は大輔たちや先代の選ばれし子供たちと動き出した。

2002年12月31日、及川は自身の目的が「大人でもデジタルワールドに行けるようにすること」であることを選ばれし子供達の前で告白。暗黒の種を植え付けた子供たちと共にデジタルワールドへと行こうとするが、前日にブラックウォーグレイモンが命を賭して光が丘のゲートポイントを完全に封印してしまったため別次元へと向かってしまい、賢も大輔達とその後を追った。

そして及川が3年前に選ばれし子供たちに敗北してデータとなったヴァンデモンの宿主にされ、利用されていたことが明らかとなる。


暗黒の種を餌にヴァンデモンはベリアルヴァンデモンへと進化し、アルケニモンとマミーモンが惨殺される様を見て恐怖から大輔以外の仲間は戦えなくなる。

たった一人でも戦おうとする大輔とエクスブイモンの姿に賢はせめてスティングモンとジョグレス進化をしようと持ち掛けるが、大輔は恐怖を抱いている今の状態では無理だと断られてしまう。

またベリアルヴァンデモンのマインドイリュージョンによって賢は幻を見る。

幻はデジモンカイザーがデジモンたちによって処刑され、死んだ兄の治が「お前の贖罪はもう終わったんだよ」と告げられ、安堵するというものだった。

しかしワームモンに「過去にばかり囚われて良いの」と問われた時、今やるべきことを思い出し、ベリアルヴァンデモンと立ち向かう気持ちを持つ。

そして仲間たちの声援を受けてマインドイリュージョンの幻から解放される。


ベリアルヴァンデモンを追い詰め、デジタルワールドへと辿り着いた選ばれし子供たちは世界中の選ばれし子供とパートナーデジモンたちと協力して、現実世界とデジタルワールドを闇に染めて両世界を支配しようとするベリアルヴァンデモンと相対する。

加えて暗黒の種を植えられていた子供たちも大輔たちの訴えで夢を取り戻したことでベリアルヴァンデモンは弱体化し、子供たちはパートナーデジモンたちを得て、弱体化して黒い霧状となったヴァンデモンをインペリアルドラモンが打ち滅ぼし、二つの世界を救った。

ヴァンデモンによって肉体を蝕まれた及川は自らの命をエネルギーに変えてデジタルワールドへ放ち、再生させた。

テイルモンのホーリーリングはジョグレス進化をするためのエネルギーとして利用されていたが、ヴァンデモンを退けたことでジョグレス進化の必要はなくなりテイルモンの元へと返却され、賢の贖罪の戦いは終わった。


25年後の未来編集

最終決戦から25年後(2027年)、賢は警察官になりスティングモンと共に現場へと駆けつける場面が描かれる。

そして京と結婚し、三児の父となり、妻に寄り添うシーンが描かれる。

子供はポロモンを連れた黒髪の京に似た長女、ミノモンを連れた紫の髪の賢に似た第二子、そしてリーフモンをパートナーに持ち治を髣髴とさせる淡い藤色の髪の赤ん坊の三人で、第二子と第三子の性別は不明。

他の仲間たちの子供の中で、一乗寺夫婦の長女が最も背が高く、仮に最年長だとすればメンバー内でも早い結婚であったことが窺える。

加えて、第三子は次世代組の中で最年少で、姉や兄たちが他の子供たちと冒険に出掛ける中、両親と共に見送る側となっている。



警察官になったという設定は『仮面ライダークウガ』に登場する一条薫のオマージュが込められている。

角銅Dの発言によれば、打ち合わせの際に信実節子氏(総作画監督)がスティングモンと賢がタッグで刑事になるという発言を受け、「じゃあまるでクウガみたいですね!そうしていいですか」(原文ママ)とお出しした物だそう(ソース)。

なお、クウガのモチーフはクワガタであるが、ワームモンも究極体の一つとしてクワガーモン系に進化する。


容姿編集

黒髪をボブショートで揃えており、面食いの京とメキシコの選ばれし子供のチチョスが見惚れる程の美少年。

大輔よりは背が高く、身長はタケルと同等ほどに描かれる。尚、髪型は幼少期から大人になるまでの間移り変わりがかなり激しいため、印象もなかなか異なる。

少年期は髪型と整った容姿、加えて物語前半の目的が闇に囚われた賢の救出、後半は闇の勢力に狙われる賢の救出という立ち位置も相まってヒカリや京を差し置いてヒロインのような立場にあったりする。

物語前半は暗黒の種の影響で目つきが鋭い、見るからに傲慢そうな表情を浮かべていた。



性格編集

優しさの紋章を持つ通り、元来心優しい性格であり、パートナーデジモンのワームモンはそんな賢の優しさを好いていると同時に、その優しすぎる性格から賢が押しつぶされてしまうのではないかと案じていた。

また繊細な性格ゆえに、劣等感を抱いていた兄の死を自分の所為と思い込んでしまい、敵勢力に付け込まれてしまう。

デジモンカイザーから元の状態に戻った後、闇の力の恐ろしさを知り、京およびワームモン曰く闇が苦手になり、パニックを起こしたこともある。

また両親の愛情に気づき二人に心配を掛けまいと無理を続けてしまう側面も見受けられた。

またワームモン曰く、趣味は折り紙であるようだが他のパートナーデジモンたちからは暗いとコメントされてしまう。


改心後はデジモンカイザー時代に散々見下してきた大輔に圧倒される事が多く、「ターゲット〜赤い衝撃〜」を男子陣でカバーした時に至っては…大輔「ウォォォォォッ!立ち上がれぃッ!」「勇者は…」と言った感じである。強気なカイザーの時ならともかく、素が控えめな賢ならこうなるのも仕方あるまい。


しかし、時々デジモンカイザー時代の素が出る事があり、ドラマCD「未知へのアーマー進化」では大輔が暗黒進化して大輔カイザーになった際には「役不足」とバッサリ切り捨てて本家としての威光を見せた(女子たちから拍車喝采であった)。

賢ちゃんにとっては黒歴史も同然なのだが、大丈夫なのだろうか…。

同ドラマCDではボルトモンの注意を引くタップダンスメンバーに加わる事を渋るなど人並みに羞恥心もある。


家族編集

家族構成は両親、そして二年前に交通事故死した兄の治。

住居はTAMACHI.T.M.マンションの303号室で、マンション暮らしのためペットを飼ったことがない。

父親(CV:木村雅史)は会社員で役職は係長、及川とは同僚とのことだが別の部署だったためあまり接点はなかった様子。

母親(CV:百々麻子)はハンドメイド商品を取り扱う喫茶店にパートタイムで働く専業主婦で、家の中には彼女の手作りと思しきパッチワークが並んでいる。

また劇中に登場する母親の作る料理は毎回ハンバーグであり、賢ないし兄弟共通の好物だった可能性がある。

両親ともに非凡な才能を持つ息子たちの称賛に溺れてしまい、治に対して無意識のうちに勉強を強要していたこと、治亡き後に賢に治の影を押し付けてしまったことを後悔していた。

兄の一乗寺治は賢をして天才と呼ばれるほど優秀であり、兄弟の部屋には両親が買い与えた治個人用のパソコンや大量の百科事典が残されている。

治が生前どういった人間だったかどうかは兄にコンプレックスを持つ賢視点によるところが大きい。

賢からデジヴァイスを取り上げたのは弟の方がデジヴァイスに選ばれたことが許せなかった、または弟が危険なデジタルワールドに関わることを防ぐため、と様々な憶測が立っているが真偽のほどは不明。


能力編集

天才少年編集

デジモンカイザー時代、暗黒の種の影響で天才少年としてテレビに取り上げられるほどの力を持っていた。

コンピュータープログラム作成スペイン語サッカー柔道チェスが得意であり、昆虫の生態にも詳しい(#29)。

特にサッカーは太一曰く、「ジュニアのユース級」で大輔のチームとの試合でも後半からの参戦で一気に挽回し圧勝した。

改心後は凡人的な能力に戻ったと言われているが、元々ある程度頭が良かったためか、テストの成績が若干下がった程度でスペイン語も引き続き堪能。

また、跳躍力は超人並み、サッカーにおいても未だに大輔からボールを取られていない。

因みにゲーム版では暗黒の種を植え付けられる以前から天才少年という設定で矛盾が生じてしまっている。

能力が下がった後でも顔の良さもあってか、『未知へのアーマー進化』によると世間では未だに人気者であり、街を歩けば人だかりが出来、その場でサイン会が始まってしまうほど(この時のBGMは彼のキャラソン『ONLY ONE』である)。大輔は自分より人気があるとボヤいていた

ゴマモンはダークヒーロー性やカイザー時代の印象的なコスプレを人気の秘訣に挙げていた。


世界の選ばれし子供編ではメキシコの女の子チチョスと流暢なスペイン語を披露しており、この回のバイリンガル感はデジモン史上特筆ものであった。

余談であるがチチョスを演じたのは未来の妻である京役の夏樹リオであり、京は後にスペインに留学している。

原文意味
Por favor, déjame entrar.中に入れてください
守衛Los niños deben de irse adormir a esta hora.坊やはもう寝る時間だぞ
Está bien, nos iremos a casa…わかりました、家に帰ります
原文意味
チチョス¡Buenas noches!こんばんは!
B-buenas noches.こ、こんばんは
チチョスYo soy Chichos.私はチチョス
Me escapé de casa.家を抜け出してきたの
¡Por favor, déjame ayudarte!お願い、手伝わさせて
¿Quién eres tú?あなたは誰?
Yo soy Ken.僕は賢
Ellos son Yamato, Gabumon y Wormmon彼らはヤマト、ガブモン、ワームモン
原文意味
¿Está bien?大丈夫?
Aquí tienesさぁ、どうぞ

ただし、そんな賢にも弱点はある。

音楽には関心がなかったためにサウンド関連のソフトは素人同然であり、この点は演劇用の効果音やバンドの曲の打ち込み(あくまでも光子郎のアシストだが)を担当している京がカバーしており、第29話では昆虫型デジモンを操る笛の音をかき消すことに成功している。


選ばれし子供としての力編集

賢が選ばれし子供となった時期は上述の通り不明であるが、太一たちのように光が丘の事件の目撃者である場合、京のようにディアボロモンのネット事件の目撃者である場合の二パターンに大まかに分かれる。

『デジモンアドベンチャー02タッグテイマーズ』での設定はアニメ本編との矛盾が多くあるが、ゲーム内で賢は秋山遼と共にデジタルワールドの危機を救うためにワームモンと共に奮闘しており、ゲームのシステムの都合上とはいえワームモン以外のデジモンたちを進化させるなどしている。

賢の黒いD-3は暗黒デジヴァイスとも呼ばれ、聖なる力と闇の力、両方を秘めている。

デジモンの通常進化を封じる機能に加え、さらには自分のパートナーでないデジモンを暗黒進化させることができる。

どちらの機能も正気に戻った後は使用しておらず、他の選ばれし子供のパートナーデジモンを強制的に進化させることが依然可能なのか出来なくなったのかは不明。

大輔達のD-3同様、ゲートポイントやパソコンに翳せばデジタルワールドへと通じるゲートを開くことができるが、オリジナルである賢のD-3は暗黒の海由来の力を持つためか暗黒の海へのゲートも開けることに成功するなど他のD-3と一線を画す力を秘めている。

またアニメでは賢がデジヴァイスを使って初めてデジタルワールドへと向かったのは自宅の兄のパソコンであり、ゲームでは秋山遼は二度も賢の家のパソコンからデジタルワールドへと向かっている。

暗黒の海に向かったのも兄のパソコンを使ってのことでありD-3となる以前から賢はデジヴァイスさえあればデジタルワールドにいつでも行ける状態にあった可能性がある。


モデル編集

放映当時、プロデューサーの関弘美が見かけた大学に飛び級で入学した9歳の男の子(矢野祥)のニュースの記事にインスピレーションを受け、生み出されたキャラクター。

「周囲に友達がいなくなってしまった時、こういった子供の人生はどうなるんだろう?」、「こういう子って、将来どういう大人になるのか?」ということから賢の孤独なストーリーが出来上がった。


本編以外への出演編集

デジモンアドベンチャー02 タッグテイマーズ編集

リョウとボク懐かしのデジモン

小学3年生。劇中の時代設定は『02』本編より2年前(2000年)。

アニメ本編と異なり、二階建ての家に暮らしており、部屋も兄の治との共有ではなく個人の部屋となっているため治の存在自体が怪しいことになってしまっている。

友人の秋山遼が自宅に遊びに来ている時に賢の部屋のパソコンからぼくらのウォーゲームで描かれた2000年3月4日のネット上の事件を目撃する。

更に後日、遼が遊びに来ている時に賢のパソコンから遼に助けを求めてやってきたブイモンが現れ、賢は遼と共にデジタルワールドに向かうこととなり物語が始まる。

賢はミレニアモンが遼と太一を分断させるために起こした爆発に巻き込まれ、そこで自分を選ばれし子供だと勘違いするワームモンと出会い、ゲンナイの元まで共に向かう。

そしてゲンナイから、ミレニアモンによってデジタルワールドが複製され、複製されたミラーサイトに太一と遼を分断する筈が、予定外の存在である賢がいたことにより賢と遼が分断され、太一とアグモンが二つの世界の狭間に挟まれてしまったと説明を受け、賢は自分の身代わりとなってしまった太一に対して罪悪感を抱く。

そんな賢に対しゲンナイは「この世に意味のないデータ、いやいや、意味のない存在はありえん!」、「お前さんはお前さんの世界で二倍頑張ればいいのじゃ」と励まし、賢が太一に代わりデジタルワールドを救うために奮闘することとなる。

遼と賢がそれぞれの世界でミレミアモンを倒し、デジタルワールドは元に戻るかミレミアモンは消滅する寸前に暗黒の種を放ち、賢は仲間たちをかばい重傷を負う。


デジモンアドベンチャー02 ディーワンテイマーズ編集

タッグテイマーズから数日後、戦いで深手を負い療養中の賢は「デジモンフォーチュンHP」という不思議なホームページを見つけ、そこにはミレミアモンとの戦いに関する質問が掲載されていた。

賢に代わり質問に答えた遼は再び賢のパソコンでデジタルワールドに行くこととなった。

デジタルワールドの四聖獣同士が争うようになり、遼を招いた四聖獣が共に戦うテイマーを求め、世界中からテイマーたちを集め、最強のテイマーを決めるD-1大会を開催し、最強のテイマーを見出すつもりだと言う。

療養中の賢はパソコンを介して遼をサポートすることになる。

D-1大会を勝ち進み優勝した遼だが、実はD-1大会は遼を強くするための修行に過ぎなかった。

再びミレニアモンが復活しようとしており、四聖獣でも勝てないため、不可能を可能にするランダムな因子を持った存在である遼に命運を託すことになった。

最終戦で遼が勝利を収めるも、ミレミアモンが自爆し、それに巻き込まれた遼が消息不明となる。

ゲンナイや仲間たちは遼が死んでしまったと嘆く中、賢のみは遼の生存を信じており、その内、見たことのないパートナーデジモンをつれてひょっこりと帰ってくるような気がすると発言している。


デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲編集

ディア逆の季節ですね

2003年3月25日。

3年前(2000年3月4日)にオメガモンに倒されたディアボロモンが、データを増殖させて復活し、賢は泉光子郎が所属する御台場中学パソコン部部室に他の選ばれし子供と共に集まった。

ネット中には太一とヤマトの写真をメールで大量にばら撒かれ、大量のクラモンを現実世界に放たれていた。

太一とヤマトはクラモンを送り込んでいるマザーを叩くためにネットの世界へと向かい、賢は大輔と共にクラモンのデータの容量が少ない内に回収にあたる。

だがディアボロモン本体は囮であり大量のクラモンを現実世界に解き放ち、オメガモンをネット世界に閉じ込めることが目的であった。

解き放たれた大量のクラモンを相手に大輔は京に各種電光掲示板に東京湾にて戦うという挑戦状を流させ、インペリアルドラモンに乗って直ぐに向かおうとするが大量のクラモンの群れにブイモンとワームモンが飲み込まれてしまい、大輔と賢は渋谷駅から東京湾まで走って向かうことに。

途中、高校受験の合格発表確認の帰りであった城戸丈と居合わせた少女から自転車を二台借り、東京湾へとようやく辿り着く。

しかしそこには、大量のクラモンが突然変異したアーマゲモンによって両腕を切り落とされてしまったオメガモンの姿があり、パートナーデジモンたちの元へと駆け寄ろうとするも騒ぎを聞きつけて集まった子供たちの人ごみに阻まれてしまう。

大輔と賢がパートナーデジモンたちを叫ぶと、子供たちから道を譲られ、デジモンたちをインペリアルドラモンへと進化させる。

苦戦するインペリアルドラモンのもとにテイルモンのホーリーリングと戦いを見ていた子供たちから送られた希望の力によってオメガモンがオメガブレードへと変貌し、これを受け取ったインペリアルドラモンもパラディンモードへと覚醒する。

アーマゲモンを倒し、大量のクラモンを現場に居合わせた子供たちの携帯電話を介してデータを吸収してクラモンを完全に回収し、消去した。

徹夜で奔走した賢は大輔と共に欠伸をして、笑い合い、そして互いにもたれかかるように休んだ。


デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~編集

第78話にて大輔とブイモンのピンチにスティングモンとともに駆け付け、インペリアルドラモンジョグレス進化させた。

ちなみに本話にて過去作主役勢とクロスウォーズ兼任組以外で唯一声優が過去作品からゲスト出演している(彼が喋ることで隣にいたヤマトたちが喋らない状況への違和感が緩和されるというメリットはあるが)。


デジモンアドベンチャーtri.編集

中学2年生。時代設定は2005年

tri.時は第1章冒頭と第6章にシルエットのみの登場。

第1章の冒頭で大輔、京、伊織らと共にデジタルワールドにて何者かに倒されたかのような描写であった。

第1章にて独立行政法人国立情報処理局情報通信戦略課情報管理科(通称、機関)が把握している選ばれし子供たちの位置情報について、大輔、京、伊織共々「UNKNOWN」と表示されているが、賢の分のみノイズが混じった状態であった。

しかし、第2章にて太一たちの前にデジモンカイザーを髣髴とさせる謎の人物が現れ、賢が再び闇に囚われたのかと太一たちを困惑させる。

第3章でヤマトが機関所属の姫川マキ西島大吾に情報開示を求めた際は、姫川は「選ばれし子供の安否はこちらで常に確認している」と伝えたが、実際は行方不明の状態で、更にタケルとヒカリが田町の一乗寺家を直接訪問した際は賢を含め彼の家族も不在であったため、何かに巻き込まれ蒸発したように見えてしまう。

太一たち選ばれし子供たちがリブート後にパートナーデジモンたちと会うためにデジタルワールドに向かおうとしたときは姫川の手に賢のものと類似した黒いD-3とディーターミナルがあり、姫川は機関で独自に解析を進めてきたと発言し、それらはデジタルゲートを開ける助けとなった。

しかし、第3章終盤にて、謎の男の正体はデジモンと人間の共存を拒むイグドラシルの傘下にある存在であり、デジモンカイザー以外にも青年姿のゲンナイにも偽装していたことと姫川と共犯関係にあることが判明した。

そして、姫川マキの手にあったD-3は賢自身の暗黒デジヴァイスであり、D-3のアーキタイプである暗黒デジヴァイスが何らかの形で悪用されたものと思われる。

その後、第6章、デジタルワールドの研究所に大輔、京、伊織、そしてゲンナイと共に捕らわれているのを発見され、西島大吾の命がけの救出で太一と共に無事に生還した。

そして西島の口から語られた内容から、賢は大輔たちと共にイグドラシルの目論見に序盤で気付いた為に捕らえられていたことが判明する。


デジモンアドベンチャーLAST ENOLUTION 絆編集

一乗寺賢 デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION

2010年時点で大学一年生。

LAST ENOLUTION 絆では、大学で心理学を専攻しており正義感の強さから迷いデジモンたちの回収活動を積極的に行っていると設定されている。

夢のラーメン職人を目指しデジタルゲートを使って世界中を飛び回る大輔に付き合い、ラーメンの食べ比べに協力している。

ショートボブが特徴だった02とは異なり、髪を切っている。

デジモンをパートナーに持つ者が突然意識不明になる事件が勃発し、石田ヤマトの頼みから大輔、京、伊織と共にある人物たちの調査を行う。

テイルモンのもとにホーリーリングが返却されてしまったため大輔とのジョグレス進化はできなかったものの、ワームモンをスティングモンに進化させ、大輔たちとともに奮闘する。

更に太一とヤマトの苦渋の決断により、大人になった一部の選ばれし子供たちのもとからパートナーデジモンたちが消える中、賢と仲間たち六人の元にはワームモンたちが残っていた。

ドラマCDにて温泉が趣味なのか判明した。


関連タグ編集

デジモンアドベンチャー02 デジモンカイザー ワームモン

本宮大輔 井ノ上京 火田伊織 高石タケル 八神ヒカリ

一乗寺治 秋山遼


木村輝一…次々作『デジモンフロンティア』に登場。

賢と同じく、選ばれし子供達の一員でありながら当初は黒幕に洗脳され、冷酷な悪役として暗躍していたが、その後改心して主人公たちの仲間になった。


東せつな…シリーズ構成の前川淳さん、他にも「光落ち」「犯した悪に罪感を有している」「最初に仲間になることを拒んだが純粋な人のおかげで本当の友達が出来た」といった共通点が多い。

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デジモンアドベンチャー02の登場人物一覧 でじもんあどべんちゃーぜろつーのとうじょうじんぶついちらん

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