曖昧さ回避
- ウイルス種→メタルグレイモン(ウィルス種)
- クロスウォーズ→グレイモン(クロスウォーズ)
概要
『デジタルモンスター』シリーズに登場するサイブリッドデジモンの一種。
初代携帯機から登場した最古参の完全体の一体で、戦いに明け暮れたデジモンが機械によって失った肉体を補完し、完全な戦闘マシンと化したデジモン。
必殺技は胸部から有機体ミサイルを発射する『ギガデストロイヤー』、得意技は機械化された左腕(トライデントアーム)を振るう『強化クロー』など。『デジモンアドベンチャー:』からはギガデストロイヤーと同じく胸部から放つジガストームという高熱のエネルギー波が増えた(アドコロ内での使い分けに基準はなさそうだったがこの技でしかできないこととしてお湯を沸かして偽の温泉を作った)。
攻撃力は核弾頭一発分に匹敵するといわれ、その一撃を受けるとレベルの低いデジモンなどは跡形も残さず消滅する。
種類
メタルグレイモン(ウィルス種)
メタルグレイモン(青)とも。
アンドロモンに次ぎ、ファイル島で2番目に製作されたサイボーグ型デジモン。ウイルス種。
グレイモンが更なる強さを求めて体を機械化したが、ファイル島の技術では改造が不完全だったため皮膚が青く変色してしまった。
本来はこちらの方が先に登場したがアニメパートナーデジモンという知名度の差が生まれている。
詳細は項目で。
メタルグレイモン(ワクチン種)
ワクチン種。ファイル島より優れた改造技術を持つフォルダ大陸で誕生し、機械との拒絶反応が無くなったことでグレイモンからの完全なサイボーグ化に成功した。
こちらは後に登場したが、初代アニメ『デジモンアドベンチャー』(無印)でアグモン(主人公・八神太一のパートナーデジモン)の完全体として登場したこともあり、ウイルス種の方より出番がかなり多い。
メタルグレイモン(クロスウォーズ)
デジモンクロスウォーズに登場。
詳しくはこちらを参照。
この世界観では、今までの個体は伝説の存在(レジェンド)として扱われており、こちらのグレイモンはガオスモンからの系統だとされている。
エネルギー弾を翼や背中や尻尾から発射するギガデストロイヤーは、ライズグレイモンのライジングデストロイヤーのオマージュであり、後にデジモンアドベンチャー:のメタルグレイモンの技として逆輸入された。
歴代のメタルグレイモンに近い見た目のジークグレイモンに進化した。
X抗体版(ワクチン種)
メタルグレイモン(黄)がX抗体を獲得し、Xデジモンとしてさらなる進化を遂げた姿。「デジモンペンデュラムエックス 1.0」(2003年4月発売)で初登場。
フォルムが一新され、原種より角張ったデザインになっている。
左腕のトライデントアームの破壊力はギガデストロイヤーに匹敵するまでに強化され、必殺技は左腕で敵を叩き斬る『トライデントアームVer.9.9』。
X抗体版(ウィルス種)
メタルグレイモン(青)がX抗体を獲得し、Xデジモンとしてさらなる進化を遂げた姿。ワクチン種X抗体版が初登場してから16年後の2019年に発売された「デジタルモンスターX Ver.2」(レッド)にて初登場。
原種の色違いでは単なる下位互換になってしまうためか、原種2種類やワクチン種X抗体版とは異なる個性を持って登場した。
各種機械部分がアップデートされ、トライデントアームは「アルタラウス」と呼ばれる新型に改良された。「アルタラウス」は、格闘用のブリッツモードと砲撃用のブラストモードに切り替えることが出来る。また飛行能力も強化され、背中に装備されたエナジーブースターにより超音速で飛行できるようになった。
必殺技は限界速度で飛行し、ブリッツモードで敵を貫く『エネルギアブリッツ』と、ブラストモードで災害指定されるほど強力なウィルス性のエネルギーを射出する『パンデミックデストロイヤー』。後者のウィルス性エネルギーは掠っただけでデジコアの構造データを腐らせてしまうほど強力なものとされる。
なお、機械化された左腕が銃火器⇔近接武器と切り替え可能な点は直後の「デジタルモンスターX Ver.3」(ブルー)にて初登場したライズグレイモン(X抗体)と対になっていると言える。デザイン面に関しても、本種はウィルス種らしく禍々しさを追求した一方、ライズグレイモンXはワクチン種かつTVアニメ・漫画の主人公経験デジモンらしくヒロイックさを追求したと言える。
メタルグレイモン:アルタラウスモード
『デジモンアドベンチャー:』第21話にて新登場した、メタルグレイモンの武装鋼化(アップデート)形態。
これまでの「メタルグレイモンの腕の機械化は左だけ」という固定観念を打ち破り、右腕を長大なエネルギー砲「アルタラウス」に換装。さらなる機械化が成された。
旧来の必殺技に加えてアルタラウスによるエネルギー砲撃「ポジトロンブラスター」とそのエネルギーを刃にする陽電子剣「アルタブレード」という2つの新技を獲得した。
作品での活躍
八神太一のパートナーのアグモンの完全体としてワクチン種が登場。
20話の暴走したエテモンとの戦いで初進化。
太一のアグモンがデジモンカイザーのイービルスパイラルに操られ、ウイルス種に暗黒進化したが、ブイモンがアーマー進化したライドラモンとガルルモンの活躍によりイービルスパイラルを破壊されアグモンに戻った。後に終盤で再び(太一のデジヴァイスにより)ワクチン種へ進化した。
「鋼帝のタグ」を守る完全体デジモン。ワクチン種。
かつて彩羽ネオに削除されたグレイモンがデジタルワールドで再生した姿。
ネオに絶対の信頼を持ち忠誠を誓っている。
だが、ゼロのデータを調べるためにわざと攻撃を受け続け、データを調べ終わった際ネオに見捨てられ再び削除されてしまった。
クロスウォーズ版が登場。
同じくクロスウォーズ版の他ワクチン種が登場。レインゾーンのダークナイトモンの城に閉じ込められていて強制デジクロスでミレニアモンのパーツにされた。
初代と同じく、八神太一のパートナーのアグモンが超進化した姿。
なんと第10話で初進化という驚異的な早さである(もっとも、第2話でもっととんでもないデジモンに進化したのだが)。
勇気の紋章の一閃と共に左腕のアームの一閃でメタルティラノモンのギガデストロイヤーⅡを一掃する、メタルティラノモンの右腕を噛みついてそのまま回し蹴りで吹き飛ばす、一瞬消えたと錯覚するスピードで跳躍するなどと、ダイナミックな戦い方を披露した。
新たに、胸部からミサイルではなくビームを発射する必殺技『ジガストーム』を繰り出す。一応、『ギガデストロイヤー』も使えるが、初戦の相手がギガデストロイヤーⅡの使い手であるメタルティラノモンであるためか、ジガストームがトドメとして使われた。
ギガデストロイヤーがなくなったわけでもなく何度か使用している。
なお、初代と違いスカルグレイモンに進化しなかったが、2回目以降の超進化シーンに僅かだがとあるデジモンの幻影が写し出されており、ファンの間では『負のフラグへの伏線では?』という考察がある模様。
そして第24話にて、その危惧は現実となる……。
とはいえ、描写を見るにまだ進化の途中であった事が幸いしたのか、エンジェモンの説得により、脱皮するかのように体が崩れ、中から光輝く別のデジモンの姿となり、ダンデビモンを撃破する。
第21話のスプラッシュモンとの戦闘にてアルタラウスモードへのアップデートを獲得した。
第36話ではブリッツグレイモンにも進化している。
CV:坂本千夏
主人公・百束タクマのパートナーデジモン・アグモンの完全体の姿で『道義』の値が高いとこの姿になる。
関連タグ
ムゲンドラモン 左腕がほぼそのまま構成パーツに使用されている。
キメラモン 髪が構成パーツに使用されている。
ライズグレイモン 『デジモンセイバーズ』版アグモンの完全体。ジオグレイモン(グレイモンの亜種)を経由して進化する。機械化したグレイモンという意味では同類。