概要
レベル | 究極体 |
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タイプ | マシーン型 |
属性 | ウィルス |
必殺技 | ∞(ムゲン)キャノン |
携帯機での初登場はデジモンペンデュラム5。名前の由来は「無限」と「ドラゴン」。デザインは製作された時点で登場していたサイボーグ型デジモンのメタルパーツを継ぎ合わせたもので、ボディカラーは頭部、右腕、つま先が黒で、それ以外は銀色。クロスウォーズでは機械の部分の下に本来の体がある(赤黒いゾンビを思わせる)。
ちなみに英名は「Machinedramon{マシンドラモン}」で、後述のプラモデルの英語表記として使われている、
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
全身が100%フルメタルのデジタルワールド最強のデジモン。数々のサイボーグ系デジモンのパーツを組み合わせて造られており、今まで製造されてきたサイボーグ系デジモンはムゲンドラモンを完成させるための試作型だったと思われる。
他のデジモンを圧倒するほどのパワーと、桁違いの処理能力を誇る頭脳を持つが、自らの意思は持ち合わせていない純粋な機械デジモンである。そのかわり本体中枢にある電脳核(デジコア)に、何者かによって悪の意思が宿ったプログラムを植えつけられており、悪意に満ちた電脳核からは無限のパワーが供給されている。
必殺技は2砲のキャノンから発射される超弩級のエネルギー波『∞(ムゲン)キャノン』。
元となったデジモン
胸部パーツと左腕のトライデントアームを転用。
サイコブラスターをムゲンキャノンに転用。
頭部の装甲を膝に転用。
頭パーツとメガハンドを転用。
下顎のパーツと腹部を転用。
活躍
初期ゲームではラスボスクラスだったが、年月が経つにつれて中盤辺りのボスへと格下げされている。
デジモンワールド
ラスボスとして登場。ムゲンマウンテン最深部にて、物語の黒幕・アナログマンの操る「究極最強デジモン」として主人公と戦う。「サンダージャスティス」「オールレンジビーム」などの強力な技を使用するほか、必殺技である「∞キャノン」は想像を絶する威力を誇る。
また、ゲームクリア後は「裏次元」と呼ばれる隠しダンジョンが出現するようになり、この最奥にてムゲンドラモンと戦うことが可能になる。このとき戦うムゲンドラモンはラスボスとして登場したものよりも強力になっているが、その正体はダンジョン近辺に住む一般の野良デジモンであり、アナログマンの呪いで意識を乗っ取られ、ムゲンドラモンに変化させられたものである(撃破すると元の姿に戻る)。
本作では敵キャラクターとして登場するだけでプレイヤーが育成することはできないが、ゲームクリア時にデータを保存することで、対戦モード内でのみプレイヤーが操作することが可能。
なお、前述した通り本作での登場が初となるが、本作に登場するムゲンドラモンは
- 一部のパーツを除いて全身が白色
- 赤い瞳を持つ
- 通常時は∞キャノンが後方を向いている
など、後のデザインと外見上の違いが見られる。
デジタルカードバトル
こちらもラスボス。ファイル島の中枢であるムゲンマウンテンの守護者で、バグカードを巡る一連の騒動の黒幕だと思われていたが、本人は事件との関与を否定している。実際、バグカードがムゲンマウンテンにあったのは全くの偶然であり、彼に非は無い。
全てのセブンスカードを組み込んだデックを駆使し、主人公と対決するも敗北。更にロゼモンが動力炉を破壊したせいでムゲンマウンテンは爆発。足の遅かった彼だけがまともに爆発に飲み込まれ、住処も奪われてしまい(部下たちの住む下層部は無事)、ゲームクリア後はとある店の店員として働くようになる。ある意味、作中一番の被害者。
ムゲンマウンテン戦では半ば眠っているような顔つきだったが、クリア後は全力の戦いを楽しむ一面も見せる。
また、ゲーム内のカードとしても登場。
暗黒属性のレベル完で、ステータスは最強クラスなのだが、出すのに必要な進化Powerが70と非常に多いため、ゲームクリア後に入手出来るチート級進化オプションカード「ダウンローダー」を使用しないと場に出すのは難しい。
アノードテイマー/カソードテイマー
後述の『デジモンアドベンチャー』で選ばれし子供達に倒された個体が復活。
キメラモンと組んでかつての同胞だったピエモンを始めとする悪のデジモンたちを同様に復活させ、最終的にキメラモンと融合してミレニアモンへと進化した。
デジモンアドベンチャー
CV:江川央生
ダークマスターズの一角として登場。機械で構成されたエリアでサイボーグ型デジモンの集団「メタルエンパイアー軍団」を率い、選ばれし子供達と戦闘した。
必殺技・∞キャノンと桁外れた強度の装甲、統率のとれた軍勢の圧倒的破壊力、そして光子郎の作戦をことごとく上回る頭脳で太一達を追いつめたが、ヒカリの不思議な力によってアグモンがウォーグレイモンに進化し、ドラモンキラーによって倒される。性格は冷酷で選ばれし子供たちを取り逃がしたワルもんざえモンを容赦なく処分している。
デジモンテイマーズ
クルモンのシャイニングエボリューションによって進化し、デ・リーパー討伐へと参戦した。
デジモンフロンティア
ケルビモンによるセラフィモン攻撃の際、ケルビモンの取り巻きの中にいた。
デジモンストーリー
黒幕の配下として登場。進化の研究をしているフィルを拉致してクロン鉱山に監禁したが、フィルに騙されてスカルグレイモンに退化させられてしまい、主人公に倒される。なお、この時使われたアイテムによってプレイヤーはデジモンを退化させることができるようになった。
スカルグレイモンは3レンジ分の巨大な敵として登場し、育成可能になるのは次作から。そのくせムゲンドラモンはメガドラモンの進化系として普通に使用できる。
また、初代アグモンの暗黒進化が進化前にあてがわれたが、リブート版「:」では・・・・。(後述)
デジモンクロスウォーズ
サンドゾーンにてリリスモンの部下として登場。最初は何故かムゲンキャノンを装備していなかったこと以外従来通りの姿だったが、仲間のスコピオモンを吸収することでムゲンキャノンを装備した赤い体色のハイムゲンドラモンとなる。
圧倒的な戦闘力でデジクロスできないシャウトモン達を苦しめたが、最期は、バアルモンが転生したベルゼブモンとシャウトモンX4Kの攻撃により敗れる。
- 全体的に、カオスドラモンに似ている
デジモンアドベンチャーtri.
第4章で登場。デジモンカイザーもといゲンナイと同じ顔の男が、メタルシードラモンと共に従えている。選ばれし子供たちに襲い掛かるが、ホウオウモン・セラフィモン・ヘラクルカブテリモンに敗れ去る。
デジモンストーリーサイバースルゥース
ハッカー集団「ザクソン」のリーダーである、ユーゴのパートナーデジモンとして登場。
物語の序盤に主人公に協力したり、中盤の終わりにボスとして登場。
必殺技の「∞キャノン」の威力は相変わらず強力だが、充填と冷却で前後1ターン動けなくなるため対策は容易。
デジモンワールド-next0rder-
なんとチュートリアルでいきなり登場し、味方側もオメガモンに合体するという最初からクライマックスな演出で始まる。
撃破後上記した『デジモンワールド』の呪いと似たような現象「異構築」で変化していた事が分かり、主人公はその原因を探る事になる。
デジモンリアライズ
CV:上田麗奈
新海沙羅のパートナーデジモン、バクモンの究極体。他作品のような暗黒進化や異常が発した訳ではない正統進化なため、キャラ自体はバクモンのままで、重厚な風貌から発されることを想像すると驚くほどかなりノリや口調が軽い。これとは別にダークマスターズのムゲンドラモンも登場する。
戦闘力はあのロイヤルナイツのドゥフトモンをガイオウモンとのタッグで追い詰めるほどであり、加えて「エアオーベルング」を食らってもなんとか動けるぐらいにガッツもあり、2体の攻撃をまともに食らっていたら倒されていた可能性すらある。
デジモンアドベンチャー:
第24話にて、ダンデビモンとの戦闘で太一共々瘴気に犯され暴走したメタルグレイモンが、ダンデビモンに太一が食われたショックで暗黒進化した姿として登場(ただし同話に登場したダンデビモンやパタモンとは違い名前が表示されていない)。
クロスウォーズ同様ムゲンキャノンを装備していない不完全な形態だったが、全身が発熱しているかのように赤いオーラをまとい、尻尾の隙間からビームを乱射して攻撃した。
怒りに呑まれて進化したせいでダンデビモン同様自我を有しておらず、無差別に暴れまわるあまり怒りのきっかけとなるほど太一が守りたかったはずのヤマト達も巻き込みかけたが、精神世界でエンジェモンに宥められたアグモンが自我を取り戻した結果、ウォーグレイモンに内側から突き破られ消滅する。
以前からメタルグレイモンへの進化バンク時にグレイモンに噛みつこうとする青いグレイモンから一瞬だけ同じく赤いオーラを纏ったムゲンドラモンに変わり食らうようなイメージシーンが描かれている演出があったことから関連性は浮かんでおり、前述の『ペンデュラム5』や『ストーリー』を始めルートとしては存在していたとはいえ(しかもペンデュラム5ではその手段が「他のバージョンのウイルス完全体とのジョグレス」という暗黒進化のようなもの)、無印の件を考えるとまさかの展開と言える。暴走状態とは言えアニメ版では初めて主人公側にムゲンドラモンが所属した事になる。
不完全な姿だったことについて一部ファンの間では、前述の進化バンクが見られたのがメタルティラノモン撃破以降だったこともあり、「元となったデジモンのうち、メタルティラノモンは第9~10話、アンドロモンが第12話で対峙し、メガドラモンとも第20話で遭遇したのに対し、キャノン担当のメタルマメモンのみ未登場でメタルグレイモンにデータがなかったため」と考察されている。(奇遇にも25話の次回予告ではマメモンやビッグマメモンが大量に登場する旨が語られていたことからメタルマメモンも混じって登場して完成すると思われたが、実際は登場しなかった。せめて1体でもいいから、そいつらの文字通りの「親玉」として登場して欲しかったところである)。
実は、味方サイドのデジモンが自身の意思で暗黒進化する事例は今回が初(ヴリトラモンの場合はスピリットの力による暴走に近い)。
そして47話の次回予告にて、ついにムゲンキャノンを装備した正規仕様のムゲンドラモンが登場し子供達と対峙することが判明。
セフィロトモンが回収したデータからベーダモンが生成したようで、曰く「最強の意味に対する1つの答え」。突如降下したクラウド大陸の撃墜に加え、ミレニアモンがパートナーデジモンに興味を有したことから、そのデータ収集も兼ねて襲撃し、リリモン、アトラーカブテリモン、ズドモン、ガルダモンのデータを吸収する。
経緯不明ながらしっかり搭載されたキャノンの他、前述の太一のアグモンが暗黒進化した個体同様尻尾の隙間からのビームも健在で、尾端からビームをムチ状に伸ばしての攻撃も可能。また初登場のワールド同様目を光らせている。
ウォーグレイモンとの戦闘では1度はムゲンキャノンと尻尾のビームの相乗で押し切るも、叩き潰した尾を破壊され、トライデントアームで串刺しにしてかちあげたとこにメガハンドから熱線を放つも仕留め損ね、ドラモンキラーを投げ込まれ破損。両腕をパージし突撃の末喉を突き破られ、ムゲンキャノンを強制停止される。
だが、最終プランの発動で動力炉をオーバーロードさせ、乗っていた太一&ウォーグレイモンごと胸部を射出。クラウド大陸を崩壊させる。
初代同様エンジェウーモンから力を授かったウォーグレイモン一人によって倒されたが、当時の通りドラモンキラーで切り刻まれた他、同じダークマスターズだったメタルシードラモンのごとく口からブレイブトルネードを貫通されるシーンもある。
ただし、前半ラスボスの片割れとだけあってピエモン以上の強敵となっており、初代と違って散り際に太一を道連れにした。後、tri.同様残念ながら江川氏のCVもなし。
ムゲンドラモンのデータはさらに反映されたのかミレニアモンにおいてもメインの攻撃手段としてキャノンが引き継がれている。
前述のメタルグレイモンの進化バンクでの赤いムゲンドラモンの描写は、ムゲンドラモンに進化した後はめっきり登場しなくなった(そのシーンが省略される形になっている)。第54話で久々に描かれていたのだが特に影響がなかったので省略ミスだろう。
デジモンゴーストゲーム
本編に未登場だが、OPにムゲンドラモンと思われる顔のシルエットが登場。OPでは何気にダークマスターズが揃っている。
なお、角銅博之によれば馴染みのある中から選んだというだけとの事。
デジモンサヴァイブ
CV:坂本千夏
主人公・百束タクマのパートナーデジモン・アグモンの究極体の姿で『激情』の値が高いとこの姿になる。
ウォーグレイモンと同じくアニメでアグモンが進化したことがある究極体。こちらは暗黒進化ではなく通常のワープ進化で、無論ちゃんとキャノンもある。
余談だが、喋り方がまんまシャウトモンのそれだが、先述の『next 0rder』ではシャウトモンも異構築でムゲンドラモン化している。
立体商品化
デジモンの中では人気や知名度はある方とはいえ、ボリュームのあるデザインとデジモンに限らず立体商品化されにくい悪役寄りの立場が目立つこともあってかぼくらのウォーゲーム当時の食玩程度しかなかったのだが、後述のプラモデル発売を皮切りに立体商品化が増えつつある。
『Figure-rise Standard Amplified』シリーズにてプラモデル化され発売が決定した。
オメガモン、ウォーグレイモン、メタルガルルモン、ブラックウォーグレイモン、インペリアルドラモンに続く抜擢。
比較的立体商品化に恵まれている彼らと違う異例ともいえる抜擢にはAs'まりあによればアンケートの後押しもあった様子。
発表時点では初となるアニメ作品のパートナーデジモン以外の新規プラモ化だったが、同月に前述の『デジモンアドベンチャー:』にて登場したので一応パートナーデジモンのプラモ化になった。
プラモデルオリジナルギミックとして胸パーツが共通することから「ギガデストロイヤー」をイメージした胸部開閉が可能になっている。
後にこのギミックは、最終フェーズ(自爆)のシークエンスに使われる形でアニメに逆輸入されている。
『デジモンアドベンチャー ザ・デジモン NEW COLLECTION Vol.2』においても新規枠で収録された。
『ダイナモーション』でもグレイモン、メタルグレイモンに続く第三弾として登場。「今回の「ダイナモーション」はチャレンジングな部分もありましたので、生物としての「グレイモン」、半生物・半マシーンの「メタルグレイモン」、フルマシーンの「ムゲンドラモン」という形で、選定しています。迫力あるドラモン系のデジモンで、アニメで活躍し認知度も高いということで「ムゲンドラモン」を選びました。今回の新ソフビシリーズの趣旨として、マッチングすると考えての3体です。」という理由が挙げられている。
また、アドコロ版の進化ルートにもなっている(アグモンが進化したのは不完全なものだったが)。
進化ルートの例
登場作品 | 幼年期1 | 幼年期2 | 成長期 | 成熟期 | 完全体 | 究極体 |
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- | チョロモン | カプリモン | ハグルモン | 機械系成熟期各種 | 機械系完全体各種 | ムゲンドラモン |
バイタルブレス | ボムモン | ミサイモン | ハグルモン | バリスタモン等 | アトラーバリスタモン等 | ムゲンドラモン |
サヴァイブ | - | コロモン | アグモン | タスクモン | メガドラモン | ムゲンドラモン |
リメイク版Ver.5 | ズルモン | パグモン | ガジモンorギザモン | ダークティラノモンorデビドラモンorフライモン | メタルティラノモン | ムゲンドラモン |
関連イラスト
こんな展開が欲しかった(←「:」である程度実現している。)
関連タグ
デジモンワールド デジモンアドベンチャー デジモンストーリーサイバースルゥース デジモンワールド-next0rder-
- スカルグレイモン・メギドラモン・シャイングレイモン(ルインモード)・ケルビモン・オファニモン (フォールダウンモード)・フレイモン(戦意喪失による退化)・ダスクモン&ベルグモン・シューツモンとカイザーレオモン以外のビーストスピリット (最初のみ制御できなかった)・ダークボリューモン...歴代の暗黒進化や制御不能状態など(メギドラモンは、暗黒進化でも正当な進化でもなく後に克服した描写あり)
タイラント(ウルトラ怪獣)…オマージュ元と思われる。