概要
レベル | ハイブリッド体 |
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タイプ | 突然変異型 |
属性 | ヴァリアブル |
必殺技 | ランブルブレンドナンバー(1~10) |
鋼のビーストスピリットによって進化した、ハイブリッド体デジモン。
ヴァリアブル種。
普段は口は描かれていないが、時折出ている。
セフィロトの木をモデルにしており、10個の球体から構成され、自由自在に形態を変える。
敵の弱点を徹底的に調べ戦うが、計算外の行動をされると焦り非常にもろい面がある。
球体には全闘士の属性に対応しており、それぞれの属性を吸収してしまう(しかし光の紋章によく似たマークからは技は出ない。なぜならその球体は彼の心臓であるから)。
頭部にはアルファモンやクルモンにある「ケティルマーク」なる紋章が刻まれているが、関係は不明。光の紋章に見える部分はロゼモンが装着している『ティファレト』と元ネタを同じくするもの。
フロンティアでは悪の四闘士のトリを務め、その禍々しく異形じみていて一度見たら忘れられない見た目から、ハイブリッド体の中では以降の作品でも悪役として登場することが多く、優遇されているハイブリッド体のデジモンの一体。
獲物を捕まえ監禁する、というそれだけでピンチ感を出せる設定もあって動かしやすいこともあると思われる。
ちなみに、海外名は『サッカクモン』で由来はもちろん日本語の錯覚から。そのまんまセフィロトモンにしなかった理由は不明。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
伝説の十闘士の力を宿した、鋼の能力を持つデジモン。感情が一切排除された機械のような思考の持ち主。敵を瞬時に分析して的確に相手の弱点をつく。ただし、計算外の行動を取られると非常にもろい。
10個の球体は各々他の十闘士と同じ属性を持ち、同属性の攻撃をしたり、逆に同属性の攻撃を吸収することができる。不気味な口からは、敵の攻撃が外れた際や自分の攻撃が当たった際に、低音の気持ちの悪い笑い声があがる。
必殺技は球体をシャッフルした後に頭頂部で止まった位置の球体からランダムに十闘士と同じ属性の攻撃をする『ランブルブレンドナンバー(1~10)』。
活躍
デジモンフロンティア
闇の大陸を進む拓也達の前に突如現れ、自分の体内に閉じ込める。体内で赤い触手や鋼の板、目のような扉を出して、5人を襲撃して離れ離れにする。その目的は体内の各エリアで自分の手下やラーナモン達と戦わせ、彼等全員の技のデータをコピーする事であった(ベオウルフモンは初進化の際に一度も技を出さなかった)。なお、上記の目のような扉を潜ると次のエリアに向かうかセフィロトモンの外に出ることができる。セフィロトモン本人は相手を体内に入れることは可能だが、相手(ダスクモンを除いて)が強制的に入ることはできない。そのため、一度外に出ると二度と入れなくなってしまう。
どうやったのかは不明だが、セフィロトモン内の「鋼のエリア」でメルキューレモンとしても登場。(※3)アルダモンにヒューマンスピリットをスキャンされ五闘士は全員体外へ脱出されるも、今度はセフィロトモンとして上記のコピー能力を駆使し、アルダモン達を窮地に追い込み、洞窟に逃げ込んだフェアリモン達の恐怖心やダブルスピリットエボリューションできないコンプレックスを刺激し、同士討ちさせようと仕向けた。
しかし互いの技を組み合わせた合体技のコピーは出来ない事(※4)、更に球体の中で一度も技を出していない箇所(上記の光の紋章によく似たマークの部分)があるのを見破られ、最終的に敗北した。しかし、ダスクモンとの戦いでベオウルフモンは仲間との合流に失敗してしまう。
一人称はビーストスピリットを使った影響からか「オレ」となっている。
本作で使った闘士の技はミョルニルサンダー、ブレッザ・ペタロ、アヴァランチステップ、ブラフマストラ、サラマンダーブレイク、アルティメットサンダー、スノーボンバーとなっている。
作中のセフィロトモンの体内のエリア
エリア | 位置 | 対戦相手 |
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土のエリア | 下から2番目・中央 | ボルケーモン(前半)、闇ブリッツモン⇔闇ボルグモン(後半) |
風のエリア | 下から2番目・右側 | カラテンモン |
火のエリア | 上から2番目・右側 | アシュラモン |
雷のエリア | 中央・左側 | パロットモン |
木のエリア | 一番下 | ジュレイモン |
水のエリア | 下から2番目・左側 | ラーナモン⇔カルマーラモン、3体のハニービーモン※1 |
闇のエリア | 中央(心臓) | ダスクモン※2 |
氷のエリア | 中央・右側 | パンジャモン |
光のエリア | 上から2番目・左側 | ブラックセラフィモン |
鋼のエリア | 一番上(頭部) | メルキューレモン※3 |
※1:カルマーラモンとシューツモンの戦いを見て改心して、泉と共に脱出。その後の動向は不明。
※2:強制的にセフィロトモンの体内に侵入する。したがって本来の闇のエリアでの対戦相手に関する情報は不明。
※3:もしかしたら、部下に自身の人格や思考を植え付けてヒューマンスピリットを託したのかもしれない。あるいは土のエリアの闇ブリッツモンのようなコピーか。
※4:ただし、技を収束させていない一斉攻撃の場合は跳ね返す事が可能。
デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~
CV:岸尾だいすけ
バコモン遊園地の真のオーナーで遊具に化けていた。
子供達の笑顔のエネルギーを吸収して遊園地の拡大を目論み、体内に閉じ込めた子供達を無理やり笑わせて発生するエネルギーを糧に体を巨大化させ、突風を吐き出す能力を行使できるようになった(子供達は笑いすぎて狂ったような笑みを浮かべるまでになってしまった)。また、カメラアイを使って対象を撮影する能力を有している。
こちらでも相手の技を3倍にして返す能力は健在で、スピンカリバー、ハードロックダマシー、マンティスダンスを返してクロスハートを苦しめたが、裏切ったバコモンにガムテープで小窓を塞がれた事で子供達の笑い声が聴こえなくなり、弱体化。トドメの連続攻撃を受けてタギルにハントされた。なお、セフィロトモンが敗れると同時にジョーカーモンも倒された為、両者に何らかのリンクがあったと思われるが、劇中では描写されず。
子供達も解放され、元の場所に戻っていった。
デジモンクロスウォーズ(漫画)
バグラ軍の一員で、最終戦争に複数体登場した。
デジモンアドベンチャー:
第46話に登場。
目の付いた球体の1つが太一・ヤマト・光子郎・タケルのペアを取り込み、彼らがこれまで戦ってきたデジモン達のコピーを生み出して戦わせた。
テイルモン曰く、ミレニアモン復活のために、大陸中の強力なデジモンのデータを集めているようで、最終的にそれらを1つに融合させて最強の肉体を創造する事が目的らしい。最後はホーリーエンジェモンに切られたものの、雲の上から口の付いた球体がそのデータを取り込み復活させ、他の球体の元へと戻っていった。
その際折角収集したデータは破損したようだが、なんらかの形で修復した模様で、48話ではそれを基にムゲンドラモンを生成した他、最終的にセフィロトモンがキメラモンらしき姿に変化し、それをミレニアモンの魂が取り込むことによって、完全なミレニアモンとして復活を遂げることになる。
ハイブリッド体から他のレベルのデジモンに進化したのはフロンティアのメルキューレモンからブラックセラフィモンに続いて二例目。
ちなみに、内部で戦っていたデジモン達は、パートナーデジモン達の進化も含めキメラモンの素材となったデジモンが多く、10体の素材のうち、エアドラモン、スカルグレイモン、モノクロモンを除く7体が登場している(ただしモノクロモンはシードラモンやスナリザモンらと共にシルエットで映った。また、ガルルモンとは対峙経験があるため、描写を省略された可能性があるだけでこいつとも中で戦っていると思われる)。
また、データを吸収されたアグモンは、かつてムゲンドラモンに暗黒進化した事があったが、キメラモンとムゲンドラモンが合体すると、ミレニアモンになる。
上述の目的を踏まえると、制作陣はある程度意識してチョイスしていると思われる。
余談
元となったデジモンがそうだったのもあって、設定や容姿に全くビーストや「鋼」の要素が見られず、おまけに他の闘士の属性を全部持っているとだけあって、十闘士のうちの1体としては他と一線を画したかなり異質な存在になっている。
ただし、敵を分析したりデータをコピーしたりする設定はスーパーコンピュータのようであり、鋼要素はそこから見られるといえばそうである。
他の闘士の属性を持っているのも、データの分析やコピーを重ねていった結果なのかもしれない。
また、他の十闘士の技を吸収して打ち出すことを反射と考えれば、メルキューレモンの持つ鏡(鋼)の力の延長線上にあると考えることもできる。
関連項目
メルキューレモン(ヒューマン体) ⇔ セフィロトモン エンシェントワイズモン