概要
レベル | 究極体 |
---|---|
タイプ | 智天使型 |
属性 | ワクチン |
必殺技 | ライトニングスピア、ヘブンズ・ジャッジメント |
所属 | ウィルスバスターズ、ウィンドガーディアンズ、ヘブンズヘル(善)、ダークエリア、ナイトメアソルジャーズ(悪) |
三大天使に属する究極体デジモン。究極の善に位置するも、悪に染まりやすいデジモン(悪に染まった状態だと、下記画像の様な姿となる)。
聖なるデジモンの証であるホーリーリングは両耳に装着しているが、堕天すると外れて耳もボロボロになる。
名前の由来はその姿が他の天使デジモンと比べても獣の意匠が強いことや、下記のヒエラルキーの順位から、上位の天使の中でも獣の姿に例えられることの多い、智天使「ケルビム」が元と思われる。
天使族デジモンのヒエラルキーにおいて、上級三隊「父」第二位に属する。
神の使いであったアンティラモンが進化し、より神に近い存在となったと言える。
更に長い耳と三本角という特徴を受け継いでおり、ロップモン系譜の究極体に位置付けられる事が多い。
スカルグレイモンやメギドラモンと並ぶ暗黒進化の代表格としてアニメ作品では何かと悪落ちさせられる傾向にあり、特に『02』や『フロンティア』では公式設定以上の戦闘力を与えられている。
加えて戦う相手はロイヤルナイツ、四大竜、三大天使と強豪ぞろいであり、『フロンティア』では5属性の十闘士の力を集結させたカイゼルグレイモンやマグナガルルモン相手にも引けを取らない強さを見せた(公式設定だと現生の究極体を遥かに凌ぐ十闘士の力を継承しつつもそれを超える融合形態よりも格上の形態なので、それを相手取れるケルビモンがおかしすぎるのだが…)。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
獣の姿をした天使型デジモン。熾天使型デジモンのセラフィモンと同じく最高位に位置する3大天使デジモンの1体である。
本来の役目はデジタルワールドの“カーネル(中核)”を守護することである。究極の“善”に位置する天使型デジモンは、その極端さゆえに対極である“悪”に身を染めやすい一面を持っている。強烈な雷系の技を使い、その一撃は神の天罰を思わせる。
必殺技は雷の槍を放つ『ライトニングスピア』と、巨大な雷雲を呼び、無数の雷を敵に落とす『ヘブンズ・ジャッジメント』。
ケルビモンX(善)
レベル | 究極体 |
---|---|
タイプ | 智天使型 |
属性 | ワクチン |
必殺技 | ビリリンハギュー、ライトニングスピア、ヘブンズ・ジャッジメント |
X抗体を取り入れたケルビモン。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
腹部に無限の光エネルギーを蓄積し、ケルビモンにハグされると、清きデジモンは自身の潜在能力を解き放ってくれるらしい。
しかし邪悪な心を持つデジモンは、その邪気を光に入れ替えられ、善良なデジモンが生まれるデジタマに還される。ケルビモンに匙を投げられた悪しきデジモンには、ハグした中で電撃を体内に送る『ビリリンハギュー』で消し炭にされてしまう。
ケルビモンX(悪)
レベル | 究極体 |
---|---|
タイプ | 智天使型 |
属性 | ワクチン |
必殺技 | ライトニングスピア、ヘブンズ・ジャッジメント、ダークネスプリズン |
こちらはセラフィモンやオファニモンの堕天形態とは異なり、悪に染まってからの更なる闇堕ちとなっている。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
腹部に無限の闇エネルギーを蓄積し、闇を操る術を身につけた。暗黒球を膨張させ、触れた者の意識を闇の中に永久に閉じ込める『ダークネスプリズン』が得意技だ。
三大天使からの転落により、究極の善を手放してしまったことへの嫉妬心が増し、自身を堕とした世界を憎んでいる。
活躍
劇場版デジモンアドベンチャー02
『前編・デジモンハリケーン上陸!! / 後編・超絶進化!! 黄金のデジメンタル』
アメリカ出身の少年ウォレスの双子のパートナーデジモンの片割れ、チョコモンの究極体にして悪に染まった姿で登場。最後はラピッドモンとマグナモンの攻撃を受け、消滅した。
究極体に進化しながらも、全く喋ることはない上に選ばれし子供たちのデジモンをお手玉にして遊ぶなど精神面は子供のそれである。
口内は禍々しい暗黒空間になっている他、デジモンたちを退化させ、選ばれし子供達が幼児退行してしまうフィールドを作り出す黒い雫、切断されても再生する手足など公式設定にはない能力を次々と披露した。おまけにケルビモン側に有利な条件下であったとはいえ、セラフィモンとホーリードラモンを瞬殺する凄まじいまでの戦闘力を有する。
なお、どこまでデジモンたちが退化するかは個体差があり、ほとんどのデジモンが成長期と幼年期への進化・退化を繰り返す一方でなんとか成熟期レベルまで持ち堪えたテイルモンのようなタイプもいる。
ちなみに暗闇空間に閉じ込めるのに使われた技は後にケルビモンX(悪)の必殺技「ダークネスプリズン」の元ネタになったと思われる。
『デジモンテイマーズバトルスピリット』出演時には「ケルビマウス」、「ケルビフィンガー」、「ダッシュケルビフィンガー」、「ケルビプレス」、「ケルビハンド」、「ダークライトニング」という技を使用。
TCG『バトルスピリッツ』には当作からの出典という形で登場した。
デジモンフロンティア
CV:大友龍三郎
元は善の姿でビーストデジモンの為の政治を望む正義感の強い性格であったが、三大天使の中で唯一ビースト型デジモンである事に劣等感を抱いており、そこをルーチェモンにつけこまれ邪悪な姿と性格になる。
以降はセラフィモンに重傷を負わせ、オファニモンを「バラの明星」へ幽閉。更に十闘士のスピリットの内の「土」「水」「鋼」「木」「闇」のスピリットを悪しき心を持つ闘士として復活させ、デジタルワールドの支配に乗り出す。
オファニモンとの戦闘力は互角で、一度はエデンズジャベリンで善の姿に戻りかけるが、失敗。
ハイパースピリットエボリューションを会得した神原拓也達との戦いではデジタルワールド中から集めたデータを吸収して巨大化、瓦礫を操り、城を落とすなどの超常現象を起こして圧倒するが、最期はデータを取り込んだ額部分にカイゼルグレイモンの龍魂剣が突き刺さり、倒された。
その後は一度はデジタマに戻り、ロップモンに生まれ変わる。ケルビモンに取り込まれたデータはルーチェモンによって回収された。
本作限定技としてライトニングスピアを連続で放つサウザンドスピア、紫色の雷を落とすファイナルジャッジメントがある。
デジモンストーリー
イービルリングでセラフィモン、スラッシュエンジェモンと共にバッドテイマーズに使役され、主人公に倒されるというあんまりな役どころで登場(それも善の姿のままである)。
デジモンアドベンチャー:
石像やシルエットでは登場していたが31話において大昔に光の軍勢を率いたデジモンとして善の姿で登場。
同じく闇の軍勢と戦ったヴァロドゥルモンと異なり既にロップモンへと転生したため本来の記憶は失っていた(作中のセリフからすると恐らくミレニアモンとの戦いで力を使い果たした)。
しかし、アグモンがかつて共に戦ったウォーグレイモンへ進化したことによって奇跡的にケルビモンだったころの記憶を取り戻す。
あくまで記憶がよみがえっただけで実際に進化することはなかったが、八神太一たちに自身の記憶を見せた際にはロップモンから光に包まれたトゥルイエモン、アンティラモンを経てケルビモンに進化している。
なお、セラフィモンやオファニモンらしきシルエットも登場しているがロップモンはこの2体を「聖なるデジモン」として扱っているので本作では恐らく三大天使の設定はないものだと思われる。
デジモンリアライズ
三大天使の一体として登場。ロイヤルナイツや四聖獣が集まったデジモンサミットではセラフィモンと共に三大天使代表として出席。あくまでもスパイラルに不干渉の姿勢を取っており、ロイヤルナイツに疑念を抱かせる原因となっていた。口調は基本的には穏やかである。
配下として複数体のエンジェモンやエンジェウーモンを連れており、終盤では神の領域を防衛戦の指揮官を務め、自軍に黒幕の作ったウィルスプログラムへのプロテクトを施したが(以前、ガイオウモンとムゲンドラモンに襲撃された際にプログラムを打ち込まれた事があり、その際に解析を済ませていた)、スパイラルを他者に偽装させる能力に翻弄されて、ムゲンドラモンの放った∞キャノンの直撃を受け、黒幕の侵入を許してしまう。
なお、千尋のロップモンとは別人である。
デジモンクロニクルX
X進化を遂げた個体が登場。一人称は「僕」。
七大魔王軍相手に苦戦するデュナスモンXの救援に現れ、堕天した自身の側面を迎え撃った。
デジモンサヴァイブ
CV:大空直美
加山シュウジのパートナーデジモン・ロップモンの究極体の姿として善の姿で登場。
余談
実は進化系の設定を見る限りでは、デジモンテイマーズにも存在しており、仮に進化した場合は、決してウィルス種となることは無いと思われる。海外版の超進化シリーズでもロップモンの究極体として扱われている。肝心のテイマーズでの出番はというと、第1話で旧デジカのシルエットとして登場したぐらいである。
なお、「DimカードセットEX2 デジモンテイマーズ」(販売中止)ではテリアモンの究極体にも据えられており、テリアモンが神聖系に進化する事はありうるのか?という疑問に一つの回答を示した。
また他の大天使には
と人型と獣型の2つの形態がある事から
『いずれはアンティラモンが進化した人型の大天使デジモンが登場するのでは?』と考察されている。
進化
その他の進化元(善)
メディア | 進化ルート |
---|---|
旧デジカ | ピッコロモン、メタルグレイモン(St-477) |
ディープロジェクト | シャッコウモン、シルフィーモン |
ペンデュラムプログレス2.0 | バステモン+アンティラモン |
サンバースト&ムーンライト | もんざえモン+プレイリモン |
超クロスウォーズ | もんざえモン+ピッコロモン+アンティラモン+ラピッドモン |
ハッカーズメモリー | クレシェモン |
-next0rder- | インセキモン、ホーリーエンジェモン |
バイタルブレス | シンドゥーラモン、パジラモン+データ種、マクラモン+ワクチンorフリー種、ラピッドモン+ウィルス種 |
X抗体版の進化元(善)
その他の進化先(善)
メディア | 進化先 | 備考 |
---|---|---|
ディープロジェクト | ホーリードラモン | オファニモンまたはセラフィモンとジョグレス |
超クロスウォーズ | チンロンモン | ゴッドドラモン+エアドラモン+ホーリードラモンとデジフュージョン |
-next0rder- | オメガモンズワルトDEFEAT | セントガルゴモンとジョグレス |
デジモン新世紀 | イーランモン | メタルガルルモンとジョグレス |
デジモン新世紀 | ジョウガモン | ディアナモンとジョグレス |
X抗体版の進化先(善)
メディア | 進化先 |
---|---|
デジタルモンスターX Ver.3 | アルフォースブイドラモンX、スレイプモンX |
その他の進化元(悪)
メディア | 進化元 |
---|---|
デジモンテイマーズバトルスピリット | ロップモン |
デジタルモンスターカードゲームα | ミスティモン(Dα-351) |
サイバースルゥース | 元祖メタルグレイモン |
バイタルブレス | シンドゥーラモン、パジラモン+ワクチンorフリー種、マクラモン+ウィルス種、ラピッドモン+データorフリー種 |
X抗体版の進化元(悪)
その他の進化先(悪)
メディア | 進化先 | 備考 |
---|---|---|
超クロスウォーズ | シャイングレイモン:ルインモード | シャイングレイモン+メギドラモンとデジフュージョン |
X抗体版の進化先(悪)
関連イラスト
関連タグ
オファニモン:こちらも獣型の究極体を持つデジモンである。だからこそ、『フロンティア』ではケルビモンの苦しみを理解しようとすることができたのかもしれない。ちなみにオファニモンと同格の地位を持つ天使デジモンも、もう一つの究極体として獣型の姿を持つ。