「クククク…ハハハハハ」
「私を醜いと思うか?」
「…そうだろう。お前達はそう思うだろう」
「所詮、我々は進化の過程でその行く手を阻まれた者…」
データ
世代 | 究極体(サイバースルゥースでは超究極体表記) |
---|---|
タイプ | 不明(ハカメモではフリー) |
属性 | 不明 |
必殺技 | 暗黒(ダークネスゾーン)、グランデスビッグバン |
通常技 | デスエボリューション |
所属 | ダークエリア、ナイトメアソルジャーズ、ネイチャースピリッツ、ディープセイバーズ |
「デジモン達は長い年月の中で進化を繰り返して来た」
「その中で消えていった者がいるのを知っているか?」
概要
負の想念が、闇のパワーによって集まって出現した謎のデジモン。その正体を知るものは誰もおらず、この物体がデジモンなのかも解析することはできない。その出現理由は定かではないが、混沌とした電脳世界(デジタルワールド)を粛清し“無”に帰そうとしていると考えられる。一説には太古の予言書にアポカリモンの出現を予言しているものがあると言われている。
外見は、正十二面体の上方の一面に人間の様な上半身を乗せ、残りの各面に小さな五角錐台を載せ、それぞれにDNAのような二重螺旋状の触手を生やしている。体の各所は収納することも可能。
両手はデビモン、マントはヴァンデモン、全体的な風貌はエテモンカオス、声はピエモンとアポカリモン自体が『アドベンチャー』各シーズンのボスの寄せ集めのような印象を受ける。
名前の由来は、「アポカリプス(Apocalypse【黙示録】)」から。
作品での活躍
デジモンアドベンチャー
「そう、我々はデジモンの進化の過程で消えていった種の」
「その悲しい恨めしい無念の蓄積だ!」
「光あるところに呪いあれ!!」
CV:大塚周夫
第53話にて初登場した『デジモンアドベンチャー』における本作のラスボスにして、本作の全ての元凶。
人間の負の感情や進化の過程で消えていったデジモンたちの怨念が集結した存在であり、デジモンなのかどうかすら不明(デ・リーパーやデクスモンなどとは違って「デジモン」にカウントされる存在ではあると思われる)。その出自上、一人称は「我々」。
ちなみに「ナーミタデ-ハチターエーマーオー」と言うデータ分解の呪文は「お前たちはデータ皆」の逆さ読み。
ダークマスターズなる存在も、この存在により生じた歪みが原因で誕生したに過ぎない。
自分達が為せなかった事を生きて行う、全てのデジモンや子供達を羨み妬み憎んでおり、消えて行ったデジモン達の必殺技を使って選ばれし子供達を追い詰めるが、互いの絆と心の中の光により輝いた「心の紋章の力」によって、デジタルワールドに復帰を果たした8人と8匹の連携攻撃を受けて撃破された。
その後最後のあがきとして発動した「グランデスビッグバン」もデジヴァイスの結界によって封じられたことで失敗に終わった。
出自からして単なる「悪」ではなく、自分たちも友情を分かち合い、力をこの世界の為に役立てたかったと語っており、選ばれし子供たちとそのパートナーデジモンとは対の関係にある存在、謂わば「選ばれなかった者」といった所。彼が「選ばれなかったデジモン」であるように、次回作の主要人物にも「選ばれなかった子共」(選ばれし子供の素質自体はあった)が登場する。
デジタルワールドの政治から生じた問題であれば、まだ矯正の余地があるが、アポカリモンを生じさせた大元がデジタルワールドの根幹を成す生態系にある為、アポカリモンを倒してデジタルワールドの歪みを直すだけで手一杯という点は以降の作品のラスボス達とは一線を画す(生態系を無くしてしまえば、確かにアポカリモンのような歪みは生じなくなるが、これはパートナーデジモンはおろか、アポカリモンの存在そのものを否定してしまう事に等しい)。
光子郎が「進化の過程で滅びる種が出てくる事は仕方ない」と述べているように、デジモンが進化する生き物であり、各デジモンの公式設定にもあるように負のデータが集まってデジモンになりうる可能性がある以上、「彼」の発現は必然であったと言える。
ゲンナイが「(好ましい好ましくないはあっても)デジモンの進化自体に間違いはない」と述べているようにやがて滅び去り、アポカリモンになってしまう運命を背負った種に進化した「彼ら」には罪はなく、只々運が悪かっただけなのだ…。
生まれは以上の通りなのだが、アニメに先駆けて登場したWS用ソフト『デジモンアドベンチャー アノードテイマー/カソードテイマー』では…
ミレニアモンのあくのパワーがうみだしたナゾのデジモン。そのショウタイをしるモノはミレニアモンのみである。(作中の図鑑説明より) |
と解説されており、本編と矛盾が生じており、WS版がパラレルだとされる論拠の一つに挙げられる事がある。
ただ、ミレニアモンが未来から干渉したという線もなくはないが、順当に設定が違うと見なすべきか。
使用技
進化したデジモンを退化させたり、進化の鍵となる紋章の破壊、果ては相手のデータそのものを分解させる凶悪な技まで習得している。
さらには自前の技に加え、それまで吸収したデジモンの必殺技を触手の先をそのデジモンの頭部または上半身に変異させて放つことが出来る。
本来の自分の技
- デスエボリューション
- 触手で捕らえたデジモンを退化させる。
- 暗黒(ダークネスゾーン)
- 全てを暗黒に包み、無に帰する。WS版では「あんこく」表記。
- グランデスビッグバン
- アポカリモン自身をして「究極の必殺技」と言わしめる自爆技。その威力はデジタルワールドそのものを消し飛ばす程。
- 『デジモンストーリー超クロスウォーズ』では三番目に習得。気になる威力は「86」。成長期デジモンが最終的に覚える技よりちょっと弱い程度(比較のために補足しておくと平均値が90ぐらい)。
- ダークネスゾーンは威力が200もある。世界を破壊する技と全てを無に帰する技では後者の方が強いと判断されたのだろう。
他のデジモンの技
- ブラッディストリーム(ヴァンデモン)
- ムゲンキャノン(ムゲンドラモン)
- アルティメットストリーム(メタルシードラモン)
- プラグボム(ナノモン)
- 全身から発射。
- デスクロウ(デビモン)
- 触手の先端から複数の腕を伸ばす技として使用。これで紋章を奪い、破壊した。
小説版デジモンアドベンチャー
我 を る
が 念 思 知 が い
無 い い
アニメ版同様、ピエモンを倒したことで現れた最後の敵。
デジモンアナライザーで解析ができず、その名前は「デジモン黙示録に書かれていた」として、決戦に駆けつけたゲンナイから知らされた。
叫び声を除く通常の会話では上記のように3行に跨る喋り方をし、その声は「一人の声ではない、エコーのかかった無数の声」と描写されている。
ヒカリの身体を借りて現れたホメオスタシスによると、「進化という概念を拒む"進化しない"という概念」「進化の過程で死んだデジモンは転生するが、その際に残った"無念だった"という思いを吸収して実体化したもの」であり、その言葉は全て「吸収してきたデジモンたちの恨み言であり、デジタルワールドのリセットのための時間稼ぎ」に過ぎない。
金切り音のような叫び声で選ばれし子供たちの紋章を破壊し、立ち向かったピッコロモンを溶かし殺すが、ホメオスタシスの言葉で奮起した子供たちとそのパートナーデジモンが紋章なしでの完全体・究極体への進化を成し遂げ、彼らの一斉攻撃で肉体を破壊される。
が、元々概念であり肉体の有無をさほど気にしないアポカリモンはビッグバンの準備を進めており、現行の世界を破壊し自らが世界のルール…つまり神になるため「グランデスビッグバン」を発動。
しかし、その爆発は子供たちのデジヴァイスの光によって封じ込められ、消滅した。
尚、アニメ版で使用していた「他人の技の再現」はムゲンキャノンのみ、それも発動前にアトラーカブテリモンとガルダモンによって潰されている。
TVアニメ「デジモンテイマーズ」
第6話で、牧野留姫とレナモンの出会いのエピソードの回想シーンで、留姫に自分のテイマーになって欲しいと現れたデジモンの中にシルエットで登場してるシーンがあり、この作中の世界に存在するアポカリモンは通常デジモンとして存在してる様である。無論デジアドとは世界観の違いとデジモンとしての存在も全く違うためデジアドのとは全くの別個体である。
劇場版デジモンテイマーズ 冒険者たちの戦い
本人としては登場せず。
「アドベンチャー」世界のアポカリモンのデータの残骸から産まれたデジモンがオメガモンを振り切って別の世界に現れ、災厄をもたらす。
デジモンアドベンチャーtri.
第5章にて、1999年秋の時点でメイクーモンに転生輪廻を果たしていた事が判明。
現実世界で望月芽心と出会いパートナーになるが、『tri.』設定の2005年にデジタルワールドをリブートしなければならない程の感染原因をもたらしたデジモンという正体が発覚する。
ゲーム作品において
『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』
OPアニメにてウォーグレイモン・メタルガルルモンと交戦。一時優位に立つものの、インペリアルドラモンが介入し、その隙にオメガモンに合体されたことで形勢逆転するところでアニメーションが終了する。
本編内では暗黒種族のレベル完カードとして登場。
作中トップクラスの高ステータスを誇り、その高HPを利用した自爆技「グランデスビッグバン」でこちらのデジモンを問答無用で消し飛ばしにかかる凶悪な一枚。
ラストボス「A」はチートによってこれを必ず初手で出してくるため更に危険。
『デジモンストーリーサンバースト/ムーンライト』
伝説のデジモン達で構成されたチーム「ガイアオリジン」のメンバー。主人公達に戦いを挑んでくるが、試練として立ち塞がるだけで別段デジタルワールドを滅ぼしたいなどという目的などは存在しない。(ガイアオリジンにはロイヤルナイツメンバーと同種のデジモン等も居るため本当にただ「すごいデジモン」が集まっているだけ)ガイアオリジン=「すごいデジモン」の一体として割と敬われており、その誕生経緯から考えれば幸せな扱いだと言える。
『デジモンクロスローダー』
「ナイトメアソルジャーズ」のボスの一人。
軍団員がいない代わりに、触手が自軍ユニットとして機能しており、アーマゲモン同様に攻撃力が高く、硬い強敵。
スターソードで触手全体にダメージを与えるか、サイバーランチャーでボスごと触手を貫く、デジクロスで攻撃するなどの手段で戦うといいだろう。
『デジモンストーリー 超クロスウォーズRED/BLUE』
サブクエストにダークマスターズを引き連れて登場。冗談抜きに強い上、メンバー全員で『デジモンアドベンチャー』に登場するパートナーデジモンの技を使ってくる。
『デジモンストーリー サイバースルゥース』
DLCとして追加実装。超究極体扱い。
ダークマスターズ4体の才能値が一定以上の状態にした上でレベル99にすることが進化条件。
『バトルスピリッツ』
デジモンとのコラボブースター第1弾『デジモン超進化!』にてコスト10の全属性スピリット(シンボルは紫一つ)として登場。
煌臨時に相手手札を破棄させ、破棄した数に応じた枚数分ドローする効果を持つ。
系統:「究極体」を持つ「コスト8の自分のスピリット1体につき、このスピリットに紫のシンボル1つを追加する」効果を持っており、その気になれば相手ライフをごっそり削れるが、布陣を組むのにコストがかかり過ぎるため、相手手札を破壊させるカードとして運用するのが現実的か…。
関連種
怨念から生み出されたとされる完全体デジモン。
『テイマーズ』劇場版でも同様の設定で登場し、基になったアポカリモンは『アドベンチャー』の個体である。
ちなみに配下は『02』のパートナーの進化系が多く、相当根に持っているらしい。
進化すると数日で世界を滅ぼせるとされるガルフモンになるが、この姿になると完全体3体にあっさり倒された。
アポカリモンが転生したデジモンその2。
転生前とは違って基本的には善良な性格だが、『tri.』の事件を引き起こした元凶になってしまった。
進化
- メタルシードラモン+ピノッキモン/ピエモン+ムゲンドラモン(Bo-163)※デジモンストーリーサンバースト&ムーンライトでもジョグレス元は同じだが、ピエモンを仲間にしている必要がある。
- 「究極合体デジモンへの融合!」を使用したダークマスターズ(Bo-3J)
- ピエモン/ムゲンドラモン(デジモンストーリーロストエボリューション)
- エンシェントスフィンクモン/エンシェントビートモン/エンシェントボルケーモン/エンシェントマーメイモン/エンシェントメガテリウモン(デジモンペンデュラムZ)
- ヴェノムヴァンデモン+ピエモン/メガシードラモン(デジモンアドベンチャー02タッグテイマーズ)
- カオスドラモン/カオスピエモン/ギガシードラモン(Digimon Masters)
- ファントモン(デジモンストーリーサンバースト&ムーンライト)
デジフュージョン
進化
- ベルゼブモン:ブラストモード(デジタルモンスターディープロジェクト)※ヴェノムヴァンデモンかディアボロモンとジョグレス進化
関連イラスト
関連タグ
デジタルモンスター デジモンアドベンチャー 正十二面体 怨念 超究極体 ラスボス
デ・リーパー:デジモンの進化で活性化したラスボス。