データ
マイナスのデータを限界まで取り込み究極体となったデビモンの姿。精神状態が正常と異常の狭間にあり、ひとたび激怒すれば知性は消え、獰猛な形相で襲い掛かる。暴走したダンデビモンに襲われたデジモンは跡形もなく消去される。
必殺技は、相手の体を丸ごと突き通す『デストロイクロウ』と、口から放射する破壊のエネルギー波『アルティメットフレア』、そして溢れ出るマイナスのデータにより出現する2本の腕で敵を叩き潰す『マイアスピウ』。
概要
デジモンアドベンチャー:第24話にて初登場した謎のデジモンで、23話のネオデビモンから進化した究極体デジモン。
地味にデビモン系では初めての究極体である(一応ヴァンデモンをデビモン種の完全体とすればヴェノムヴァンデモンやベリアルヴァンデモンがいるが)。
クールでシリアスなデビモン及び悍ましい姿だったネオデビモンとは対照的に、ギョロリとした瞳の無い黄色い目に裂けた口、ギザギザの歯に長い舌と、某少女アニメやアメコミに出て来そうな巨大怪物を思わせるこわかわいいデザインが特徴。
渡辺けんじのTwitterによればデザインモチーフはMARVELのヴィランのヴェノムやImageComicsのヒーローであるスポーン。
初期のデジモンの絵柄がアメコミを参考にしている事と、元が女の子向けのおもちゃの派生だった事を考えると、ある種の原点回帰といえる。
また、四肢で這うような姿と必殺技が『アルティメットフレア』なあたりアーマゲモンに近しいイメージを持った種なのかもしれない。
作品での活躍
デジモンアドベンチャー:
CV:置鮎龍太郎
デジモンアニメシリーズでは今作が初登場となる(というよりも事実上本作のアニメオリジナルキャラ)。
23話でネオデビモンの仮面が砕け落ち、異様に巨大な目を見せて視聴者を引きつけた。
この時はヴェノムヴァンデモンの進化を想像させたが、予告編でその威貌を見せつけ、19年ぶりの新規進化で視聴者を驚愕させた。
第24話にてネオデビモンの残骸が液状化した後膨張するような描写で進化し、本格的に登場。常にうめき声じみた不気味な笑い声を発しているが、ネオデビモンの時点で進化経緯もあって既に希薄と化していたデビモンとしての自我は最早完全に失われ、聖なる力や自身を倒した面々への憎しみのみで行動している。
トコモン曰く「デビモンはデビモンじゃなくなっちゃった…力だけ進化して心はもう…」
メタルグレイモンとワーガルルモンに対しては瘴気でできた『マイアスピウ』を振るって攻撃を払ったりタコ殴りで追い詰めた他、そこからのエネルギー弾も発射している。
しかしヤマトをワーガルルモン共々『アルティメットフレア』で痛めつけた末地面に叩き付け、更に駆け付けようとしたタケルとトコモンに対しても(成長段階の違いを考慮したら理性の有無を抜きにしても大人気ないと思えるほどに)容赦なく襲い掛かったことで太一共々瘴気に犯され暴走したメタルグレイモンの怒りを買って押されはじめ、更に密着状態でギガデストロイヤーを放った際吹き飛ばされた太一を食らって勝ち誇ったせいで不完全ながらムゲンドラモンに暗黒進化させてしまい、余計にボコられてしまう。
それでも強引に黙らせ拮抗するが、エンジェモンの呼びかけで自我を取り戻したアグモンが進化したウォーグレイモンのような姿がムゲンドラモンの中から現れ、そのまま貫かれる形で太一を助け出されると同時に消滅した。
…かのように思われていたが、まさかあのデジモンの中で再会を果たすことになるとは…。
進化系統
ズルモン→パグモン→ピコデビモンorツカイモン→デビモンorアイスデビモン→ネオデビモン→ダンデビモン
関連タグ
ダンテ…名前が似ている悪魔。元ネタだと思われる。
余談
アニメでは顔芸や作画崩壊とも言える程終始目や口を激しく変貌させ、凶暴な姿を見せていたダンデビモンだが、カードでは落ち着いた理性的な姿を見せている。
その時は口が閉じて見えなくなっており、顔の赤い部分が仮面のようになっている。
後に今月16日発送予定の「デジモンペンデュラムZナイトメアソルジャーズ」において逆輸入する形で収録される予定。