データ
概要
アンデッド型デジモンヴァンデモンの最終進化形態として君臨する魔王型デジモン。
デスモンと同様に七大魔王型のデジモンに属していないが、その戦闘力は魔王型に十分相応しく、理性を失うヴェノムヴァンデモンと違い、知性を保ちつつ、進化を遂げることに成功、全ての面でヴェノムヴァンデモンを超えた。
残虐非道で冷酷な性格をしており、自らの目的のためには手段を選ばず、役立たず&用済みになった部下は容赦なく抹殺する。
左右の肩にはそれぞれ「ソドム」と「ゴモラ」という名の生体砲を寄生させている。
これらは必殺技「パンデモニウムフレイム」を放つ際に用いる。また、血のような液体を放って対象を溶かす「メルティングブラッド」という技も持つ(アニメで使用したのは後者のみ)。
なお、名称の「ベリアル」は、旧約聖書等に登場する、ヘブライ語で「無価値」、「無益」を意味する名前の悪魔から取っている。悪事を美徳とし、善人に罪を犯すよう唆す等からも、まさにこのデジモンに相応しい名称と言える。
『デジモンバトルクロニクル』では七大魔王の一体として紹介されたが、実際は誤植である。
その他の技
『デジモンアドベンチャー02』初出
マインドイリュージョン
相手に幻覚を見せて揺さぶりをかける技だが、人生に不満や悩みを全く持たない大輔には通じなかった。
『デジモンバトルクロニクル』初出
ハウリングブラッド
ソドムとゴモラから赤黒いエネルギー弾を発射。
もしくは赤黒いエネルギーを纏った腕でアッパーカットを放つ。
ソウルシールド
シールドを発生させ、敵の攻撃のエネルギーを吸収する。
クリムゾンミスト
赤黒い霧を発生させて攻撃。パンデモニウムフレイムも似たようなモーションで発射。
ブラッドレイン
血飛沫を飛び散らせて回転し、敵を吹き飛ばす。
アニメへの登場
デジモンアドベンチャー02
「デジタルワールドに行きたいか?お前が心の中の良心を捨てる気があるのなら連れて行ってやる…どうだ?」
「そのどちらでもない!ベリアルヴァンデモンと呼んでもらおう!」
CV:森川智之
本作の黒幕。前作で完全に倒されたかと思われていたが、及川悠紀夫に取りつき、3年もの年月をかけ、本作最大の黒幕として暗躍し、その存在は終盤になるまで発覚せず、八神ヒカリのテイルモンに見破られるまでわからなかった。かつてヴァンデモンの下で奴隷として生きていたテイルモンは正体を知った時、怒りと憎しみに歪んだ顔を見せた。
一乗寺賢をデジモンカイザーとして裏から操り、彼の胎内に宿っていた暗黒の種や特殊な異世界を利用する事で自らの力を増幅させ、ヴェノムヴァンデモンからの更なる進化形態として、完全復活を果たす。
力の弱った状態で生き永らえてきた屈辱からか、かなりの鬱憤が溜まっていた様で、一人称が「私」から「俺」に変わっている等、言動も粗暴になっている。しかしながら、ヴェノムヴァンデモンとは異なり、公式設定通りに知性は保ったままである。
見せしめとばかりにアルケニモンとマミーモンを選ばれし子供達の前で惨殺し、本宮大輔以外の選ばれし子供たちを恐怖によって戦意喪失にまで追い込む。
そして更には「マインドイリュージョン」で子供たちを幻覚に包み込むが、大輔の説得によって眼を覚まし、戦意を取り戻した子供たちと、異世界の力で現れた子供たちのパートナーデジモンの全進化形態の集中砲火を喰らう。
とどめとして放ったインペリアルドラモン(ドラゴン&ファイターモード)の合体技「ダブルポジトロンレーザー」を喰らった衝撃でデジタルワールドへのゲートが開き、そこに入り込み、力を取り戻す。
闇の力を増幅させ、現実世界とデジタルワールドを融合し、両世界を闇で覆い尽くそうとする。
その後は選ばれし子供たちの全デジモンを圧倒するが、世界中の選ばれし子供たちの力で闇をかき消され、暗黒の種を植えられた子供たちが夢と希望を取り戻したため、急激に力を失い、実体を保てなくなるまでに弱体化してしまう。
最期は精神体の状態で逃亡しようとした所を、インペリアルドラモンの必殺技「ギガデス」を喰らい、テイルモンの宣言通り、今度こそ闇へと葬り完全消滅した。
なお、担当声優が大友龍三郎から森川智之に変更されているが、これは及川に取りつく前に言った台詞が、及川にとって「俺の心の声」に聞こえたからという人選と思われる。また、森川氏が前述の台詞(「デジタルワールドに行きたいか?」)を大友氏の声に寄せて演じているシーンは必見。
時を駆ける少年ハンターたち
終盤クオーツモンが作り出したヴァンデモンのコピー体が超進化した。
ラスボスだった02の時と違い複数登場し戦闘員といった存在だった。
余談
ヴァンデモンの究極体ポジションだが、ヴェノムヴァンデモンとは分岐進化か、あるいはその先の進化にするかについては解釈が分かれている。
カードゲームではヴァンデモンからの直接の究極体とされる事が殆ど。
『デジモンストーリーサンバースト・ムーンライト』でもヴァンデモンから直接進化するのはヴェノムヴァンデモンの方であり、ベリアルヴァンデモンはジョグレス体としての登場であった。しかも、合成元がヴァンデモン+シェイドラモン(大輔の持つ勇気のデジメンタルで賢のパートナーが進化したデジモン)となっている他、アルケニモンを仲間にしている必要があるなど進化条件は明らかに『02』を意識したものになっている。マミーモンはどうしたと突っ込みたくなるが、アルケニモンの方が関わりが深かったので突っ込むのは野暮というものである。
Bo-481ではヴェノムヴァンデモンとデビタマモンのジョグレス体として扱われている。
一方で、デジモンストーリーロストエボリューションでは究極体2(つまり超究極体)に位置付けられており、ヴェノムヴァンデモンから進化する。
次作の『デジモンストーリー超クロスウォーズ』ではヴェノムヴァンデモン、デスモン、ケルベロモン、マミーモン、アルケニモンという凄まじい量のデジモンをデジフュージョンに要求される。
その他の進化前
ヴァンデモンを介さない進化ルートも勿論存在する。
Bo-789ではインダラモンやフェレスモンとそれなりの地位にあるウィルス種の完全体から、『デジモンサークル』ではエンジェウーモンやリリモン、ホーリーエンジェモンと『アドベンチャー』関連の完全体から進化。
『デジタルモンスターX』ではヤタガラモン、メガログラウモンX、メタルティラノモンX、ルーチェモン:フォールダウンモード、チョ・ハッカイモン、ケルベロモンXから進化する。
進化先
『デジモンワールド3』ではデュークモンとの組み合わせでベルゼブモン:ブラストモードに進化。
『デジタルモンスターX』ではディアボロモンXの進化前として登場している。
関連タグ
デジモンアドベンチャー02 デジタルモンスター デジモン 究極体
鬼舞辻無惨:同じく部下の心を読んで惨殺したブラック上司。