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1984年デビューした、営団地下鉄(→東京メトロ)銀座線用の車両。1997年までに6両編成38本が製造された。ローレル賞受賞。古い銀座線の車両のイメージを払拭するため、デザインを大きく変更。車体はアルミ合金製。各客用ドアの室内側上部には路線図式車内案内表示器が設置され、あわせてドアチャイムも鳴動する。

制御方式は第36編成までは高周波分巻チョッパ制御、第37・38編成はIGBT素子を用いたVVVFインバータ制御となった。冷房・暖房装置は第23編成までは非搭載で落成しのちに冷房搭載改造(ただし暖房搭載改造はされずそのまま退役)、第24編成以降の編成は製造当初から冷房・暖房装置搭載とした。

銀座線車両は丸ノ内線車両とは違って小形(16m級)なため、改修工事に合わせた新形機器が搭載できないという問題点、そして銀座線の昇圧計画(600V→750V)などがあり、2012年度以降は新型の1000系に置き換えられることとなり、2017年に引退することになった。なお、第1編成のうち3両が中野車両基地にて動態保存されることになった。また、第29編成の運転台(01-129の運転台)が地下鉄博物館に保存されている。

ちなみに、置き換え前の01系は38編成、置き換え後の1000系は40編成の陣容となる。これは、ホームドア導入による運用増加のため。

東京メトロ01系のうち、第35・36編成の先頭車4両は熊本電気鉄道へ移籍が決まり、2015年にデビューした。移籍にあたっての改造内容は、次の通り。

  1. 線路の幅が異なるため、台車を川崎重工業製の炭素繊維強化フレーム台車「efWING」に交換。
  2. 集電方式が異なるため、シングルアーム式パンタグラフを01-135、01-136号に2基搭載。パンタグラフの向きはアームの部分が車体中央部を向く(> <の配置)。
  3. 制御方式をIGBT素子のVVVFインバータ制御に変更(熊電で初)。
  4. 車体幅が狭いためドアステップを取り付け。
  5. ワンマン運転対応改造。

改造工事は西鉄の筑紫工場で行われた(改造は西鉄グループの西鉄テクノサービスが担当)。

外観は社章の変更程度で塗装は東京メトロ時代のまま。

東急電鉄5000系(初代、通称青ガエル)の置き換え用として導入され、菊池線・藤崎線の両路線で活躍中。

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03系:熊電にはのちに日比谷線で使用された03系のうち6両が譲渡され、同社2例目のVVVFインバータ制御車両・03形となっている。

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