データ
プロフィール(公式設定)
完全体、ウィルス種の魔獣型デジモン。
ギリシャ神話に登場する「蜘蛛の女王」の姿をした魔獣型デジモン。
すべてのドクグモンを統べる女王であり、知性が高く非常に狡猾なデジモン。
人間のような姿に変身するのが得意で気を許して近づくとアルケニモンの餌食となってしまう。
また、非常に短気で凶暴な性格なので、多くのデジモン達から恐れられている。
必殺技は切れ味の鋭いワイヤーで敵を切り刻む『スパイダースレッド』と腹部に隠れている無数の肉食ドクグモンで敵を襲う『プレデーションスパイダー』。
モチーフはアラクネ。名前の元ネタは女神転生シリーズなどで使用される表記『アルケニー』だろうか。
メディアでの活躍
デジモンアドベンチャー02
CV:山崎和佳奈(『サヴァイブ』、『ゴーストゲーム』でも担当)
第24話からレギュラー悪役として登場。
その正体はヒトゲノム研究者の及川悠紀夫が自らの遺伝子情報をデータ化して作った人工デジモンであり、人間態への変身が自在なのはそのため。
公式設定と比べれば冷静沈着だが、蜘蛛らしく残忍で狡猾な一面もある。一方で生みの親である及川には忠誠を誓っており、相方であるマミーモンも嫌いというわけではないようだ(好意を寄せられているが冷徹な気質ゆえに恋愛感情はなく基本的にスルー)。
自分自身の毛髪を針状にし、ダークタワーに挿入することで、ダークタワーデジモンを生み出す(1本で成熟期、10本で完全体、そして100本で究極体を作ることが出来る)。
その他にも、フルートを使って、その音で虫系デジモンを操ることも出来、外見は蜘蛛である。
基本的には人間態で活動しており、マミーモンの運転するバギーに乗って子供達を付け狙う。
第29話からデジモン本来の姿を現し、多彩な攻撃方法で襲い掛かったがパイルドラモンの登場で形勢逆転、追い詰められたところをマミーモンによって救われ、逃走。
物語終盤ではマミーモンと共に現実世界に出現し、及川の夢を叶えるべく彼のサポートを行うが(第41話ではなぜか風車を持っていた)、裏で及川を操っていたベリアルヴァンデモンに、鉤爪で抉られたり、尻尾に突き刺されるといった、「自分がされたくない事」を選ばれし子供達への見せしめのように行われ、最期は生体砲ゴモラで屠られ、絶叫を上げながら消滅するという最期を迎えた。
これまでの所業を考えると因果応報と言えなくもないのだが、マミーモン共々、全ての悪業が忠誠を誓った主君の為であったにもかかわらず、そのあまりにも惨い最期は恐怖と哀れみを感じずにはいられないものがあった(実際、彼女の死は大輔以外の選ばれし子供たちが一時的に全員が戦意喪失してしまうほどの恐怖を与えた)。
他のデジモンとは生まれが異なり、死に場所もデジタルワールドではなかったために、はじまりの町で生まれ変わるかどうかは不明。
デジモンフロンティア
第11話で占いの街のモブキャラクターとして、相棒のマミーモン共々人間態で登場。
デジモンストーリー
第一作から登場し続けている。ムシムシジャングルの奥地に巨大な巣を構え、迷い込んだエリーを消そうと襲って来た。ちなみに彼女を襲った理由は『自分より可愛かったから』。どうやら自分は女性であるという自覚がある様子。(デジモンに性別はないんだけどね)
おそらく02の個体とは異なり、天然のアルケニモンと思われる。
ドット絵グラフィックの表情は不気味な動きも合間ってかなり怖い。
デジモンストーリー超クロスウォーズ
ROG幹部でポイズンリーダー「アルケニモン・ザ・プレデター」を名乗る。
友情を嫌い、倒したタイキたちにリボンを付ける妄想をするなど不気味で冷酷な性格で、激昂すると秘密を暴露する欠点を持つ。
配下にはサンダーボールモン、オオクワモンを引き連れている(双方共に『02』でダークタワーから生み出したデジモン)。
クモノスいせきでのボスであり、洗脳したスパロウモンを差し向けてくる。クロスハートのデジクロスで炎技が繰り出しやすくなっている為、ぶっちゃけそこまで強くはない。
クリスタルかざんでの再戦ではタイキたちに敗れ、ズィード=ミレニアモンに「残酷」のデータを抜き取られて消滅した。
デジモンサヴァイブ
???一派に属する邪悪なデジモン。
人間の女性に化ける能力で油断させた所へドクグモン軍団やサイクロモンを差し向けたり、シードラモンと組んで地下水道で子供たちに幻覚を見せて精神的に追い込むなど幾度となく挑戦してきた。極めて執念深く狡猾な性格。
デジモンゴーストゲーム
「素晴らしいわ、優秀な頭脳を持っているようね…」
「宙くん知ってる?生物の知性を探る、最も簡単で本質的な方法……」
「知りたい相手の『頭』『知性』『思考』の源である脳を……」
「……“食べる”こと」
「研究者よ。ただし本当の分野は脳科学。そして、研究のテーマは……『より良き進化の可能性の探究』!」
OPではそれらしき蜘蛛の巣と腕が映る場面があったが、マミーモンに遅れること第21話に登場。
アニメ出演は上記の『フロンティア』以来だが、本来の姿を晒したのは『02』以来22年ぶりとなる。
知識欲と食欲の権化であり、自身の更なる進化の可能性を追い求めるマッドサイエンティスト。
人間に擬態するなど元から高い能力と知性を有し、マミーモン同様人間を捕縛しているが、こちらは優秀な頭脳の人間の脳を捕食しては知性を高めている。
他者との対話そのものは好むが、人間や進化の可能性を見せたデジモンを捕食対象としてしか見ていないあたり、人間とは共存できない存在である。
自身の糸が高い電導性を持つことを利用して糸とカメラを繋ぐことでカメラの映像を監視し1箇所から自身のテリトリー内を監視したり、自身の糸でカメラの映像を繋ぐことを「ニューロン」に例えるなど脳について興奮しながら語ったりした。
宙の母の知り合いという人間の女性"ソニア・モリーナ"に扮し宙たちに接触、脅威の昆虫展と称して閉鎖されたショッピングモールへ誘き寄せる。
そして正体を現した後は進化の研究のために部下のドクグモン達をけしかけ、進化を使った戦い方を別の場所からハッキングしたカメラを使って観察していた。
「さぁ、見せなさい、お前達の“能力”を…クカカカカカカ……」
ドクグモン達をカメラを通じて指揮し、カメラの存在に気づいた東御手洗清司郎とテスラジェリーモンの反撃にも「カメラを壊された場所に彼らはいる」と機転を利かせて包囲し圧倒。
「興味深い…実に興味深かった。目的に合わせて異なる形態への複数の進化…。脳そのものが変化してるのか?あるいは人間側の脳がなんらかの影響を?……まぁ、いい。きっと食べれば分かるに違いない…きっと全てが分かる…!」
奮闘虚しく全員捕まった宙たちの前に現れ、最も興味を持っていた2種の進化を見せたガンマモンの脳を捕食しようとするが、その直前に彼が自らの意思でグルスガンマモンへ進化する。
その危険性に気づかず、更なる進化を遂げた事に心が弾んで脳を捕食しようとするが、口の中に腕を突っ込まれ、『デスデモーナ』を破裂する程体内に流し込まれて死滅した。
ちなみに、ソニアという人物自体は本当にいたようで、事件の後に宙の母から「そっちに来るから案内してほしい」とメッセージが届いた。
声を担当した山崎氏は上記の通り02でもアルケニモンを演じており、人間態であるソニアも02での人間態によく似た姿となっているファンサービス。しかも、02と比較してサングラスが透けて目付きが見えていたり、雰囲気がセクシーだったり…。
そのため正体を知ったアンゴラモンや宙達は「こうも完璧に人間に化けられるとは…」と驚愕していたが、02を知る視聴者には最初から完全にバレているという事態に…。
また、ゴーストゲームでは初めて明確に人間を殺害したデジモン(前回のダークリザモンとセーバードラモンは事故、またシスタモンシエルに襲われたりそれに気をとられて運転を見誤って事故が起きていた他、ジュレイモンも人間の捕食を目論んでいたが、先住のモリシェルモンが縄張りを保持すべく妨害していたため、実際意図的に殺害しているのはアルケニモンが初。更に奇遇にも同じくグルスガンマモンの犠牲となったシールズドラモンは、デジモンの犠牲者を出した)で、規格外とはいえ単体の成熟期に討滅された初の完全体(初代でも成熟期のエンジェモンが完全体のファントモンをヘブンズナックルの余波で消滅させたり、テイマーズでも成熟期のレオモンが完全体のクンビラモンを撃破したのに加え他の完全体とも渡り合ったりしているが)。
歴代では無印のヴァンデモンが女性の生き血を吸っていたのが先か?(こちらは被害者達は幸いにも死亡していない)
結果的にデジモンによって人間が死亡する例は02の最終回の結末が近い。
攻撃方法
必殺技
- 『スパイダースレッド』手から発射する切れ味の鋭いワイヤーで敵を切り刻む。アニメ版では敵を絡め捕らえ、動きを封じる効果を見せた。
- 『プレデーションスパイダー』腹部に隠れている無数の肉食ドクグモンで敵を襲う技。アニメ版では使用されなかった。
得意技
- 『アシッドミスト』口から緑色の酸を吐き出す。アニメ版で多用している。
- 『ハンジャーステア』アニメオリジナル技。髪の毛を針のように飛ばす技で、人型形態でのみ使用できる。この技で百本のダークタワーに毛を注入し、ブラックウォーグレイモンを生み出した。
進化ルート
相方のマミーモンにはファラオモンという王道進化が用意されているが、アルケニモンは途中までは一貫した進化を持っているのに究極体になった途端に戦闘力が大幅に弱体化し、寄生だけが取り柄の不気味なパラサイモンになってしまう。
『デジモンストーリーサンバースト・ムーンライト』でもパラサイモンのジョグレス進化元がアルケニモン、デジモンコレクターズでも寄生プログラムを消費してパラサイモンに進化という始末である。
一応旧デジカではデーモンやリリスモンといった強力なデジモンの進化元になるが、彼らはスカルサタモン、レディーデビモンの究極体なので正規の究極体という訳でもない。ジョグレス進化でババモンにするというルートもあるが…やはり正統進化感はあんまりない。
新デジカではマミーモン同様にベリアルヴァンデモンに進化させるという手もあるが、姿と分類的にはヴェノムヴァンデモンの方が合っている気がしないでもない。
ベリアルヴァンデモンルートには前例があり、『デジモンストーリー超クロスウォーズ』ではマミーモン、ケルベロモン、デスモン、ヴェノムヴァンデモンと融合させるとベリアルヴァンデモンになる。
その他
進化前はこの他にもウェンディモン(St-972)、オーガモン(デジモンストーリー)、キウイモン/スティングモン(Dα-312)、サングルゥモン(デジモンサヴァイブ)、サンフラウモン(Dα-446)、ゴキモン/フーディエモン(デジモンペンデュラムZ)、スナイモン/ベジーモン(バイタルブレス)、デビドラモン(デジタルモンスターディープロジェクト)、ファングモン(St-972)、フライモン(Bo-365)が挙げられる。
ジョグレス進化元としてはクワガーモン+ウェンディモン(St-972)、フライビーモン+ハニービーモン(Bo-365)、フライモン+ウェンディモン(デジモンストーリーサンバースト&ムーンライト)、ユニモン+データ種またはウィルス種デジモン(デジモンペンデュラムZ)がある。
進化先としてはアポカリモン(デジタルモンスターディープロジェクト)、エンシェントビートモン(デジモンペンデュラムZ)、バイオロトスモン(Dα-325)、ヒュドラモン/ラフレシモン(バイタルブレス)、ベルゼブモン/ボルトバウタモン(デジモンサヴァイブ)、メタルガルルモンX(Dα-495)などが挙げられる。
ジョグレス進化に目を向ければ、『デジタルモンスターカードゲーム』(Vj-9)ではマミーモンとのジョグレスでデーモン、『デジモンペンデュラムZ』ではワクチン種またはデータ種とのジョグレスでバイフーモン、これがウィルス種かフリー種であるならばニーズヘッグモンになり、『デジモンストーリーサンバースト&ムーンライト』ではインフェルモンかファントモンとジョグレスさせればピエモン、ボルケーモンであればガルフモンになるという風に究極体は強キャラが充てがわれる傾向にあり、進化系に関してはむしろ恵まれているという解釈もできる。
余談
アニメでは不気味すぎてエンジェウーモンほどそっち方面への人気はないが、『デジモンコレクターズ』におけるEX版のイラストは人間体の面影を残したセクシーな顔になっており、もはや別人レベルである。