概要
蟲のような体に巨大な単眼と糸を吐く口という、不気味な外見の究極体デジモン。
究極体でありながら個体での戦闘力は非常に弱く、成熟期デジモンでも倒すことは可能。
しかし名前の通り他のデジモンに寄生する能力を持ち、寄生した相手を操る事で単体の弱さを補い生き延びようとする。
寄生された相手は能力を極限まで引き出すことが出来るが精神はほとんど錯乱状態となる。
眼球下から伸びる触手を伸ばし憑りつくと、相手の深層心理にある衝動や願望をそのまま増幅させ、その欲望に沿った行動を暴走行為へと繋げていく。
寄生虫のくせに、アニメでは後述の通り何故か乗り物を暴走させることが多い。まぁ生物系に取りついたらグロいことこの上ないだろうからこれでいいっちゃいい。
メディアミックスでの活躍
デジモンテイマーズ
「ヒィ、ヒヒヒィヒャァハハッ!」
「グランドロコモンよ…お前は永遠に走り続けろぉっ!!」
CV:肝付兼太
劇場版『暴走デジモン特急』にて初登場。
ロコモンの暴走によってデジタルゾーンを発生させた事件の黒幕として暗躍していた。
ヘラヘラと常に狂ったような笑い声をあげているが、その性格や戦略は非常に狡猾。
膨大な数の群れを成しており、現実世界の侵略の為その中の一匹が尖兵としてロコモンに寄生。
彼の「走り続けたい」という願望を増幅させて暴走。現実世界の山手線に出現させ、環状線を回らせ続けることでその輪の中央にエネルギーの歪みを発生させ、大群の本隊を呼び出す為の入り口であるデジタルゾーンを発生させた。
更にロコモンを止める為に乗り込んできた留姫も触手で洗脳し、幼少時のかつての父と一緒にいた記憶から、「父親に聞かせていた思い出の歌を歌いたい」という願望を利用する。
意識を朦朧とさせながら歌う留姫に、啓人とレナモンを『歌を邪魔する障害』と判断させて攻撃させた。
寄生した状態では体を透明化させることが可能らしく、ロコモンの背に憑りついた状態では周囲からは見えず、洗脳の為に留姫に伸ばした触手も同様に透明化している。
しかし、遅れて乗り込んだギルモンが起こした爆発の衝撃で透明化が解けてしまい正体がバレる。
ギルモンに触手を切られ留姫の洗脳も解かれてしまった為、ロコモンを強制的にグランドロコモンへと進化させ、留姫を再び触手で捕らえ人質にする。
が、デュークモンとなった啓人とギルモンによってあっという間に奪い返された。
普段聞くことのできない留姫の美しい歌声を聞かせてくれた事だけは感謝され、
お礼として眼球を槍で串刺しにされて倒された。
これだけでも見た目十分グロいが、彼らの寄生虫の気持ち悪さを表現する為なのかは不明だが、
デジモンのダメージ描写としては珍しく流血(体液)表現があり、
濁った黄色い液体を目玉からドバドバ噴出しながら痙攣していた。
正直かなりキツイ。
しかし、デジタルゾーンは既に完成してしまっており、尖兵の役割は果たされ不気味な笑い声と共に糸を入り口に吐きつけ消滅。
それを合図に本隊である大量のパラサイモンが現実世界へとなだれ込んだ。
一体一体は尖兵と同じく戦闘力は低いが、その膨大な数の暴力によって次第に啓人たちを追い詰めていく。
が、最後はデュークモンがクリムゾンモードへと覚醒したことにより戦況は一変、入り口であるデジタルゾーンに直接攻撃を撃たれ、更にその威力は周囲の超広範囲にまで及び一気に掃討され全滅した。
なお、バイタルブレスの『DimカードセットEX2 デジモンテイマーズ』はGPとの関係もあり反発を受け商品内容が見直された。
その商品仕様変更でなんとこのパラサイモンがレナモンの究極体枠に追加。
恐らく、ギルモンやテリアモンと違いレナモンの進化先の都合から既にいたアイスデビモンと同じく留姫と関わったデジモンであることが重要視された結果と思われる。
デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~
アイルの所持するデジモンとして登場。
此方でもロコモンに寄生して暴走させ周囲に迷惑をかける。
デジモンアドベンチャー:
第45話に登場。今度はマッハモンに取り憑いていた。またもや「走りたい乗り物デジモンを暴走させる」役割だった。
チャンピオンの座を守る為このデジモンに頼ってしまったことを後悔したマッハモンに道連れにされかけるが、メタルガルルモンに引っ張り出されパラサイモンだけ倒される。